青Pのひとり語り

麻倉ももを中心に自分の好きを語っています。

Liella! 2nd Love Live!~What a Woderful Dream!!~が素晴らしかった話

 

どうも青Pです。

先日友人にも勧められていたので、ラブライブ!スーパースター!!のユニットであるLiella!の2ndライブ横浜公演の配信を見させていただきました。

www.lovelive-anime.jp

 

非常に素晴らしいライブだったので、こうやって感想を残しておくことにしようかなと。

まず注意点です。

1. ネタバレありきなので名古屋公演にこれからいったり、配信観るよーって人はご遠慮ください

2. 僕は世間一般でいうラブライバーと言われる熱狂的なファンというわけではないです。アニメはすべて見てますが、ライブにめちゃくちゃいったり、配信を見たりする人ではないので、率直なライブの感想を述べていきます

 

まぁこんな感想を抱くやつがいるのかーぐらいで読んでもらえればという感覚です。よろしくお願いします。

 

 

〇ライブ概要と前書き

僕が配信を見させていただいたのは横浜ぴあアリーナ公演の2日目になります。

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今回のライブはタイトル、ビジュアルも含めて先日発売されたLiella!の1stアルバムのライブという風に捉えています。間違っていたらすみません。なんで事前にライブを見る前にこのアルバムを一通り聞いてからライブを見た感じです。あと一応1stライブの配信もみてます。

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 そこでライブを見るにあたって事前にアルバムを聴いて思ったポイントをあげておくと、僕も話しやすいし読みやすいかと思ったので置いておきます。

 

1.Liellaの音楽性について

 一通りLiella!の音楽を聴いたうえでの感想なのですが、いわゆる【オタクに刺さる強い曲】【アニソンっぽいよなって曲】は非常に少ないよなって感じがしました。

ラブライブといえばμ's的なサウンドランティスサウンド】っていうか、体が乗りやすい8ビートや進行の楽曲『Snow halation』『僕らは今のなかで』みたいな楽曲、ファンと一緒にコール&レスポンスしやすかったり、アイドル通しの掛け合いを楽しめる楽曲が多い印象があります。

 

 ラブライブに限らず、最近だとウマ娘の楽曲とかも『ユメヲカケル!』とか個人的にそういうキラーチューン的な1曲って基本あるっていう僕のイメージ(この考え自体が時代遅れな気がする)けど、そういう楽曲が1曲はあってもいいですけど、このアルバムってそういう曲が少ないんですよね。しいて言えば『START!! True dreams』がその分類。

 

 そういう楽曲が少なくて、どちらかというと今向き?なサウンドテイストが多いなって感じで、特に10曲目の『ユニゾン』なんて打ち込みメインでラップまであってすげぇ曲だなって感じでした。感想の語彙力が乏しいんですけど、もちろんアニメのOP・EDも入ってるんですけど、どちらかというとアーティスト「Liella!」のアルバムとして受け取りました。アルバムとしてのメッセージ性がめちゃくちゃ統一されてるんですよね。

 

最初からこれを作ることを予定して楽曲が作られたように『夢』をテーマに色んな音楽が詰め込まれていてめちゃいいアルバムだなって思いました。

 

2.What a Wonderful Dream!!のMVを見て

 もう1つ注目したのはこのアルバムのMVです。

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 なんと実写なんですよね。これAqoursもやっていたんですけど、アニメコンテンツのユニットとしては正直見たことなかったんでめちゃくちゃいいなって思いました。基本的にアニメコンテンツってキャラクターを好きになるところから始まると思うんですよ。アニメとかゲームとかを通してキャラクターを好きになって、そこから声優さんの人柄を知って好きになっていくみたいな感じ。

 一番見せたいのはキャラクターやコンテンツの世界観であって、あくまで声優さんがキャラクターをステージで演じている。僕の中のコンテンツの印象です。

 

 でもあえて1stアルバムのリード曲のMVを実写のLiella!のMVにした。僕自身この意図はわからないので、何とも言えませんが、さっきのアルバムの話でも感じたのがアニメのキャラクターはもちろん大事にしつつもキャストであるこの5人でのLiella!もめちゃくちゃいいから見てくれよなって思いました。

 

 あくまでライブを作っていく、ライブをしていくのはこの5人とキャラクターの5人になると僕は思うんです。その中でファンとライブ中のキャッチボールするのは誰なのかってなったときに、僕はキャラクターはもちろんそうですがライブに出演しているキャスト陣だと思っているんです。提示されたアニメの世界観とマッチしたライブ、まぁエンターテインメントとしてのライブももちろん好きなんですが、ライブで実際に顔と顔を合わせるのはキャスト陣なわけであってそこを向こう側からこの子達がやってますよってプロモーションしてくれるのって、めちゃくちゃいいなって思っていて。

 

 キャストの5人とファンとのライブ、そこにお互いがキャラクターやアニメの世界観や夢とか想いを投影するからこそきれいな景色って作れるなとか浮かび上がってくるのかと感じているので、僕は正直アニメの世界観とリンクしてエモいとか、キャラクターの想いとアニメの再現度がすごいからエモいっていうライブの楽しみ方は苦手なので、シンプルにLiella!5人のライブも見せるから楽しんでねと言われた気がしていて、キャスト5人としてのライブはどんなんなんだろうという心持ちで見ました。

 

まとめると

 

『夢』がコンセプトのアルバムのライブとしてどう表現していくのか

ラブライブスーパースターとしてのライブはもちろんだけど、Liella!のキャスト5人としてのライブを楽しもうというポイントをもってライブを見ました

 

前置きめちゃくちゃ長くなったんですけど、このポイントで見てる人という感じで読んでくださいませ

 

〇本編の感想と個人的に好きだった部分

 本編のセトリはこんな感じですね。

 ※17曲目「私のSymphony」が入ります(サブスク未収録)

open.spotify.com

 

 

 1曲目の『GOING UP』は確か1stライブでは澁谷かのんのソロで披露していたので、5人で披露したのはファンも嬉しかったんじゃないでしょうか。そこから2曲目でのライブのつかみ、3曲目からアルバム本編のライブスタートとアニメの時系列の楽曲を並べることで、アルバムとアニメの世界観を両方楽しめていく感覚で、スクールアイドルLiellaとアーティストLiellaをしっかり楽しめる感覚でした。アニメ曲で殴るぜみたいなゾーンはあったけど、比較的バランス良くて好きでした。ライブ前の映像も『Starlight Prologue』だったしね。あくまでアニメの続編という感覚でした。

 

 個々の良さがソロ曲も相まって際立ってましたね、5人だからソロ曲とユニット楽曲をバランスよく入れやすいのかなぁと感じたのと、ユニット全体はもちろん個々も見やすいいので5人というのはいいバランスだなーって感じました。あとアルバム衣装やっぱ好きですねーってオタク的感想。

 

うぉーって話すと長くなるしグダるので、ソロでは個人的に唐可可役のLiyuuさんがめちゃ好きでした。なんかLiellaのキャスト陣ってめちゃ個性ある歌い方?をする人が多くて、みんなまっすぐ届ける人だなって思うんですよ。伊達さゆりさんとかめちゃ力強いし、ペイトンさんもそんな感じで魂に届くみたいな歌唱をされている感じで、その中でLiyuuさんの歌声はすんごい自然体な印象があって。それが可可とぴったりはまっているなと。

 

アニメの世界でLiella!というユニットは可可のスクールアイドルへの憧れと好奇心、行動力から生まれたものです。本来こういう人が主人公に置かれていたのが無印とサンシャインなんですが、ユニット結成後の可可ちゃんは徹底して裏方に回るんですよね。衣装を作ったり(ここコスプレイヤーのLiyuuちゃんとの親和性すごい)、それぞれのキャラクターの心情に寄り添ったりと。それは彼女自身にダンスや歌においてとびっきりのポテンシャルがないからというのもあるんですけど、この子だけが唯一【スクールアイドルが夢】というポジションだからこそなんだと思います。

だからこそ彼女は1期において唯一と言っていいほど

 

【スクールアイドルでライブを届けること】

 

にこだわっているキャラクターだと思ってるんですよ僕の中で。

 

 

 だからこそなんだろうな、自然体にステージに立って歌うことが夢だからそこでそのままLiyuuちゃんがステージに純粋に立って伝えることって、その楽しさがシンクロしてるのが個人的に刺さったのかなぁ。あとユニットでの歌のアプローチがすごい好きでした。

何より流石コスプレイヤーさんというのか、被写体として1枚フィルムで切り取る表情めちゃ可愛くて、僕はライブとかは動画ではなくフィルムを何枚も切り取ったアルバムみたいな感覚で見るので、その1枚で切り取った光景がめちゃきれいな人だなと感じました。

 もちろん他の4人もすごかったです、ここは甲乙つけるというよりは完全に誰に惹かれたか(もちろん全員という人もいる)と思うので、個々の感想が一番大事だと思います。なんでここは僕の感想を置いておきます。

 

たぶんすごくフラットにみると、この2日目でいちばん輝いていたのはMC含めるとペイトンさんだと思う、ノンフィクションすごかった。

あと伊達さゆりさんはアニメの2期が終わった後のライブすごそうだなぁって思いました。これはあくまで個人的な見解です。

 

 

〇ライブを通して感じたこと

 最初に話したポイントを話していこうかなと。

 

 このライブで一番良かったことと感じたのはキャスト5人の人間性の素晴らしさと夢の伝え方でした。5人の最後のMCあまりに良すぎて国語の教科書に載せたいなって思ったんで、ぜひ直接配信で聞いてみてほしいです。

 

 基本を夢を届けますってなったら、例えばアーティストが武道館にいきてぇとか、ここでライブしてぇーみたいな夢があってそれをかなえるサクセスストーリーをファンは一緒に見ていくみたいなものだと思うんです。でもラブライブってもうめちゃくちゃビックコンテンツになっていて、最初期のμ’sのみんなで叶えるみたいな物語ってもうあれ以上のサクセスストーリーは生まれないと思ってるんです。

 

 MCでも話されてましたけど、この5人のキャストさんにとっても

 ラブライブスーパースターにでることが1つの夢】

だと僕は思っていて、それは何だろうな1つ夢を叶えた5人の女の子たちがステージにたっているなって感じているんですよ。

 

このライブのタイトルにある『なんてすばらしい夢』を叶えた5人の女の子のステージがまずあるのかなと、それがまず前提にあったうえで、じゃあこれからアニメの世界戦ではどういう話になるかってことになると。

 

 【これからLiellaとして夢を叶えていく物語】

 

が始まるとおもっていて、それはラブライブスーパースターのコンセプトである。

『私を叶える物語』の先、Liellaとしての5人が1人1人叶えていく夢、そして叶えてきた夢、今叶えている夢のお話だと思いました。

 

だからLiellaの声優さんとLiellaそのもの合わせて10人の夢物語の始まりのLIVEのように僕には感じ取れました。アニメのコンセプトライブってキャラクターを使ってというか、キャラクターやアニメの世界観を重視してライブを作っていくものだと思っているんですけど、僕はその色が強すぎると合わないんです。

でも何だろうなLiellaはあくまでこのステージにたってる5人のライブを見せたいのかなって僕には感じられていて、それもあっての実写MVだったのかなと思いました。あくまでもこれからたくさんのステージを重ねて、成長しみんなに夢を与えていくのはアニメのキャラクターだけではない5人のLiellaなのかなと。

 

もちろんアニメの世界観の再現度というのはラブライブ分野の専売特許というか、すごい部分でライブでもその部分は随所に見えていて、5人のアニメキャラクターへのリスペクトもあったんですけどどこかその要素も感じざるを得なかったんですよね。少なくとも僕は今回のライブで、アニメラブライブスーパースターの世界観のライブよりも純粋にLiella5人のライブに惹かれたというわけです。

彼女たちもまたLiellaを通して新しい別の夢も見つけていくような気がしています。

 

 

すごく後付けの余談にはなるんですけど、センターの伊達さゆりさんってかのんを演じようとしている姿というより、かのんちゃんの根底に歌うことが好き、でも歌うことへの葛藤を抱えている人を体現しているのかなと感じています。

すごいアーティストよりの歌声の人だなと思っていて、それはいい意味で伊達さゆり=澁谷かのんを連想させなかったというか、自然に見えてくるものだと思ったんですよね。Febriのインタビューの中にあった一文なんですけど。

 

ーTVアニメ2期では、どんなかのんの姿を見せたいと思っていますか?

伊達 でも、かのんちゃんはどうあるべきか、かのんちゃんはこういう子なんだ、ということはあまり深く考えないようにしようと思っています。考え込むと空回りしてしまうこともわかったので*1。そこに関しては楽しむことが大事なのかなと、1周まわって思うようになりました。2期の物語を通じて「こういう子なんだね」というのを皆さんと一緒に知っていけたらいいなと思います。

Liella! 1stアルバム『What a Wonderful Dream!!』フォト&インタビュー⑤ 澁谷かのん役・伊達さゆり | Febriより抜粋

 

ある意味これから知っていくと語っているのはいいですよね、かのんたちの音楽を通じてソロも通して伊達さんも僕たちもLiellaを知っていくんだと思います。徐々にアニメの景色なども重ねていって澁谷かのんを知っていこうと。だからいい意味で澁谷かのんとしてだけでなく、Liellaの伊達さゆりとして彼女はステージに立っているのかなと感じました。センターの彼女がそう見えるからこそ、こういう感想がでてきたのかもしれませんね。

 

 

〇夢と私を叶える物語の届け方

もう配信が終わってしまったあとにこのブログを書き終えることに悔しさしかないんですけど、最後にあとがきです。

最後5人が夢についてMCを語るんですけど、それがねめちゃくちゃ良かったんですよ。

 

ペイトンは「すみれちゃんの夢は主役になることですが、私は2ndライブを経て、すみれちゃんの夢を一緒に叶えたいと思いました。私自身も、歌姫になりたいという夢ができました。願い続ければいつかは叶うと思うので、みんなも夢を見続けてください。本日は本当にありがとうございました!」。

青山は「今ステージに立っている瞬間も、夢なんじゃないかと思うくらい、すごく楽しくて、一生忘れないと思います。皆さんが全力で楽しい時間を作ろうと思ってくださるからで、いつも感謝しています。もし今夢がないと思っている人がいても、今この瞬間を大切にしてもらえたら嬉しいです!」。

Liyuuは「私たちLiella!は1stライブツアーで有観客ライブを行う夢を叶えましたが、2ndライブもすごく大事なライブで、私にとっても小さな頃の夢が叶って、すごく幸せです。夢って忘れやすいものなので、皆さんも忘れないように紙に書いてずっと覚えていてくださいね。今日はありがとうございました!」と涙ながらにコメント。

は「これまで自分は夢を無意識のうちに周りの人と比べたりしていましたが、夢ってその人にしか持てないものだと思うので、今ある気持ちを本当に大事にしてほしいと思いました。これからも皆さんの心にそっと寄り添える存在でありたいなと思っています。これからも末永くよろしくお願いします!」。

伊達は「ライブが笑顔で進んだり、楽しい時間になると頑張って良かった!となるんです。今日も夢が叶いました。皆さんのおかげです。ありがとうございます。皆さんも同じ気持ちになってくれて本当に幸せです!」と感謝を伝えた。

ゲストも登場! Liella!2ndライブ開催!!『ラブライブ!スーパースター!! Liella! 2nd LoveLive! ~What a Wonderful Dream!!~』イベントレポート | V-STORAGE (ビー・ストレージ) 【公式】 より

 

これデビューしてまだ間もない人たちのするMCなのかって思うほど素晴らしくて。

ほんとに素敵な5人だなと感じました。各々の価値観が素晴らしくて

 

ペイトンさんはLiellaという夢を叶えた後、さらに先の自分の夢を見つけていって。

青山さんは夢がなくても今この夢のような瞬間を大切にしてほしいと

Liyuuさんは小さな夢でも絶対に忘れないでねとはなし

岬さんは、人との比較、劣等感を捨てて「自分の夢の気持ち」を大切にしてほしいと

そして、それに寄り添っていけるようにしたいと

そして伊達さんは、今日も夢がかなったとLiellaで進んでいく1つ1つの瞬間、その夢の幸せと感謝を伝えられています。

 

 

夢は大きなものから小さなもの、過去・今・未来、そのすべてが『なんてすばらしい夢』なんだよとこのアルバム、ライブを通して5人は伝えてくれたのかなと思います。正直年下の5人のMCにここまで心を揺さぶられるとは思いませんでした。

 

僕も夢なんてないよって人間だったんですけど、小さな叶えたいことをあげればたくさんあることに気づけました。そんな今ある小さな夢を大切にしたいなと思えたし、何より好きな人と入れる瞬間や会える瞬間、僕の大好きなライブという空間が生む幸せで夢のような時間や瞬間を大切にしたいなと。そんな思いが芽生えたと思います。

 

1つ1つのライブでの景色や思いの瞬間がフィルムとなって大きな夢のアルバムになっていくように、そのアルバムをもってまた自分の夢へと進んでいけるように。

 

Liellaを通してライブに参加した人それぞれがその瞬間を通して夢に気づいたり、想いやり、忘れないものにしたり、楽しみ大切にし、これから歩んでいけるような歌を彼女たちは僕に届けてくれました。

Liellaは『私を叶える物語』を通して、僕たちもまたそれぞれの夢物語を叶えていける存在なのかなと感じています。それは1人1人違ってそれでいいのがと、でもその夢に向かう人が曇らないように、Liellaの音楽はまた空を澄み渡らせてくれるような気がしています。

 

本当に素敵なライブをありがとうございました。今この配信が整っている環境に感謝しかないんですけど、また次は大阪ですかねライブ行きたいなーと思っています。

 

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*1:

麻倉ももさんソロデビュー5周年祝い『ブーケ』を作ったお話

 

どうも青Pです。

 

先日麻倉ももさんのソロデビュー5周年のスタートのお祝いとして、ブーケを作ったよーってお話をちょっとしようと思います。日常日記のようなものですが、よかったら読んでくださいな。

 

これが作ったブーケです、きれいに写真撮ってもらいました

 

 

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1.ブーケを作るに至った経緯

 さてまずどうしてブーケを作ろうと思ったか、何ですけど、その理由は至極個人的なもので、1番は5周年のスタートにお花を贈ることをしたかったということです。今は会場へのお花を贈ることは禁止されており、事務所へ贈るというのもちょっと難しいかなと感じていて、どうしようかなーとなった時に、作って写真を送ろうという結論に至りました。

 

 本当は直接花を贈って、見てもらうことが一番だったのですが、それができないご時世だったこと、それでもお祝いしたいというちょっと自己満足的な理由です。

 

そして、これから始まる麻倉ももさんの5周年イヤーに合わせて、他にもやりたいことがあったので、その企画にも関わるものとしてブーケを選択し、作成する経緯となりました。

 

2.エリ花工房様への感謝とお花の感想

 僕が今まで贈ったフラスタのほとんどはエリ花工房様というお花屋さんで作ってもらっています。担当は女性の方なのですが、本当に素敵な方でいつも楽しくお花のやり取りをさせていただいていて、このコロナ下でかなり大変だったとおっしゃっておられていたので、落ち着いてきた今の時期にせめてもという気持ちも込めてのご依頼をさせていただきました。

 また、これまでメールのやり取りが主だったので、直接お会いしてお礼を伝えたいという気持ちもあったブーケの作成にもなりました。フラスタだとどうしても直接撮りに行ったり、お礼を言うのは難しいので、ブーケを取りに伺うという形を選択しました。僕自身エリ花工房様との出会いは、麻倉さんと関わってからの出会いの中で、大切で大きな出会いで、フラスタを作成し、直接会場で見るときの嬉しさや幸せ、何より楽しさはエリ花工房様に教えてもらったといっても過言ではありません。

 お話の中で麻倉さんのお話もしたのですが、日本青年館という話題が出て時はびっくりしました、僕よりももっと前に麻倉さんを知っている方だったのかという衝撃もあって、いろんなお話が盛り上がりました。

 

 それも含めて、毎回無理難題を叶えてくださり、僕の想像以上のお花を作ってくださるエリ花工房様への感謝を直接伝えたいという思いは非常に強かったです。

そして今回は、僕から色やお花などの指定は行わず、エリ花工房様の麻倉さんのイメージでの作成を依頼しました。理由は、エリ花工房様のイメージでの麻倉ももさんを見てみたかったからと、麻倉さんのためもありますが、ある意味自分宛てのお花を作るという意味でも、何もかもをお任せする形でご依頼をしました。

 実際のお花は淡い優しいピンクと白、水色を基調としたお花で、僕の麻倉さんのイメージにピッタリのお花でした。受け取った時はとても嬉しくて、友人にもたくさんみせたりしたんですが、すごく綺麗って言ってもらえて嬉しかったです。正直何やってんのって反応もありましたけどね笑

 

 

 あと、1番嬉しかったのは、お花の色合いでした。一緒に来てもらったカリンさんにも言われたのですが、お花の色合いが3年前麻倉ももさんの1stライブ『Peachy!』で贈ったお花とそっくりだったんです。時期的もちょうどこの時期だったのもあるとは思うんですが、どこか自分自身とエリ花工房様との関係値を感じて嬉しかったですね。

偶然にも、運命的にもお会いして大好きになったお花屋さんとの関係値も確実に濃いものにあっているなとともに、また1つ麻倉さんから出会った出会いに感謝するお花となりました。

改めて1stライブで送ったお花すごく好きなんですよねーって自画自賛

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 お花は麻倉さんの1stシングル『明日は君と。』の撮影地や1stライブのパンフレットのお衣装と一緒に撮影し、後日麻倉さんに郵送させていただきます。明日は君と。のベンチでの撮影は少し縁起がいいのか、悪いのかという問題もありますが、5周年ということなので許していただけると幸いです笑。

 僕自身にとっての想い出作りの要素が大きいものとはなりましたが、麻倉さんのソロデビュー5周年を少しでもお祝いできるものになればと思ってます。ブーケは結婚式にも欠かせない幸せの象徴のようなアイテムですが、ここからまたたくさんの幸せや笑顔が広がっていく1年になれば幸いだなーと思います。

 

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「LAWSON presents 麻倉もも Fantasic Live 2018 “Peachy!”」オフィシャルグッズ紹介 | TrySail Portal Square (トライセイルポータルスクエア)

上記から画像引用

 

3.僕の中の応援のカタチ

 正直今回のブーケを作って写真を贈ったことは自分のためというのが大きいと思います。フラスタもそうですが、応援の形としてはいろんな意見があるものだと僕自身は思っていて、決して向こう側の経済的な貢献をしたりだとか、直接的に喜ばれることをしたとかそういうことでもありません。正直応援の形はそのすべてが自己満足と言ってしまえばそれまでです。

 今回お花を自分で受け取るというカタチは初めてで、お花屋さんと直接話せたり、一緒に写真を撮ったり、家に飾ったり、これまでにはない自分へのプレゼントみたいな形になったのはすごくよかったなと感じています。もちろんその人に贈れることが1番なのですけど。麻倉さんと出会ったから出会えたお花たちと思えばすごく素敵だなって思えるんです。

 

 コロナ下でプレゼントやフラスタなどが制限されることが多くなって、そういう活動はよりしにくい環境にあると思います。実際現在フラスタの受け取りは徐々に再開されていますが、ファンが直接写真を撮ることは制限されていたりしているのが現状です。

 

 ただ、今回お花を作って感じたのは自分自身でお花を受け取るときの幸福感だったり、お花屋さんの温かさだったり、嬉しさでした。お花屋さんが僕よりも前から麻倉さんを知っていて、ずっとこういう応援の形をとっていたファンを支えてくださった方なのかなと思うとすごく感慨深い気持ちになります。

 お花を贈ることというのは本当に幸せや感謝、想いを贈ることに等しいと思っていますし、フラスタなどになるとそれは様々な人の想いに変わります。その想いだったり、感謝を人に伝える機会というのはお金とかじゃないものもあるのかなと感じますし、僕自身その感謝が好きな人だけでなく、お花屋さんや友人、スタッフさんなどへの感謝の意味も込められているのかなと感じました。

 

 それはライブに足を運ぶ、CDを買うとは別の形で直接一人ひとりの感謝の想いを伝えられるものだと思います。キレイごとにはなるけど、そういう応援や感謝の形も徐々に戻っていくと僕自身は嬉しいなって、個人的な意見ですけど思いますし、こういうことをやっている人がいれば、やりやすくもなるのかなって思います。

 やっている人が少ないが故に、共有される内容ではないと思いますが、またこういう応援のカタチが戻っていって、会場中にお花が並んだり、プレゼントBOXに手紙が溢れていたりするのが僕は好きなので、そんな現場がまた返ってくると幸せに思う人も増えるのかなって。何よりもそういう応援のカタチって続けていくことで得る幸せも多いですし、長くファンをしていく上のきっかけにもなったりすると思います。僕自身はそういうことを感じているうちの1人です。

 

 少しネガティブな話も挟んでしまいましたが、今回お花を贈ってみて改めて感じた人の出会いの喜び、お花が繋げて、届けてくれるくれる想いや感情の尊さを改めて感じれて嬉しかったです。

 

 麻倉さんはとてもお花が似合う方だと思っています。お花は人と人と繋げて、人に笑顔を届け、時に人の悲しみにも寄り添い、和らげる存在でもあります。

 

 お花屋さんでの綺麗なお花も、日常に彩っている花も、意外と目を向けないと気づけないもの。いつも近くにあるけど、目を向けないと気づけない幸せ、でもそれに気づけるようになると日常の中にたくさんの笑顔の増えるものだとも思います。麻倉ももさんは僕にとって、出会って、気づいて、そこからたくさんの花という笑顔や曲、人との出会いを与えてくれて、幸せを気づかせてくれた人です。

 

 これからもそんな人へお花を贈り続けていけたら嬉しいですし、直接のやりとりや反応以上に感じられる自分自身の幸福感をこれからも大切にして、応援し続けていきたいなと思います。

 

 

青P

 

 

麻倉ももアーティストデビュー5周年これまで ~aiko『あたしたち』を聞いて~

 

どうも青Pです。

 

2021年11月2日麻倉ももさんがアーティストデビュー5周年を迎えられました。

 

本当におめでとうございます。2016年のアニメロサマーライブでソロデビューが発表されて、崩れ落ちて、横のオタクによかったねって言われたのが、はるか昔の話。今になってみると、当時の僕がこんなブログを書いていることも、ファン活動を続けていることもちょっと驚きなんだけど、当時から周りのオタクに「麻倉もも30歳を見るまでオタクを続けるぞ俺は!!」と言っていてたことは有言実行できているらしい。よかったな俺と心から言いたいし、麻倉ももと出会ってからの僕はびっくりするぐらい幸せだ。

 

自分の5年でも振り返るかっと思ってたけど、それは去年麻倉ももさんの26歳の誕生日ブログで語っちゃっていてこりゃまいった状態です。よかったら読んでね。

hinamomosail.hatenablog.jp

 

というわけですが、ここから1年で僕自身わりと心境が劇的に変化したので、そのことと、今までのオタクブログで書かなかったことを書いていこうかと思います。正直に自分の目で見たことを書いていきます。

 

これは本当にオタクの妄言、ひとり語りであり、1人の女性をただただ5年以上好きだった人で、こんな人もいるんやなぐらいの気持ちで読んでください。

 

 

 

1.好きになること、嫌いになること。

今の自分の心境にある音楽は、とても有意義な出会いだと思う僕が、最近自分の心境にぴったりな曲に出会ったので紹介したい。

open.spotify.com

aikoさんの両A面41thシングル『食べた愛/あたしたち』の1曲

ドラマ『古見さんはコミュ障です』の主題歌だ。

aiko official website

上記にインタビューが乗っている中から抜粋すると

 

「男性とか女性とか関係なく、相手に対して大切だと思っている気持ちを素直に書いたのを覚えていますね。つかず離れずの時期があったりすると、勘違いをして嫌われたのかもって思い込んでしまうことってあるじゃないですか。そんなときの感覚がこの歌詞には入っていると思う。

 

好きになって嫌いになって 繰り返し見えてくる 答え合わせを何度もして

あたしの傍でまた優しく話して 苦手なことに向かっていく あたしたちは進みます

aiko『あたしたち』

 

この曲の好きになって、嫌いになってって歌詞が好きで、『あたしたち』にかかっていると思っていて、この好きと嫌いは相手への好きと嫌いとともに、自分への好きと嫌いにもなるのかなって思ってます。それはすごく共感できて。

 

あの人のために何かをしたいけど、本当にこれでいいんだろうかとか

これは迷惑になってないのかなとか、嫌われてしまわないだろか

自分の好きは、相手にとっての好きになっているのかなとか

 

僕自身も恋をしたりするとこういう気持ちになりますけど、これは友人関係にもあてはまることだと思う。これを当てはめるのはいささか無理があるかもしれないけど、僕はこの曲の雰囲気がすごく自分と麻倉ももさんとの関係値にも当てはまるなぁって思ったわけで。

 

おぉおぉオタクの妄言か?、まぁそうですね妄言です。

でもなんだろうな、5年もオタクをしてきて、同じ人を好きでいて、自分を嫌いになることも、推しと答え合わせをすることも何度も、何度も僕は繰り返してきていて。

 

僕が麻倉ももちゃんのことを好きだなぁとほんとの意味で意識したのは4thシングルの『パンプキン・ミート・パイ』だった。麻倉ももが歌う恋の歌を好きになって、そんな人が少女漫画のような恋の歌を歌ったのは今でも忘れない。もちろんデビューシングルの『明日は君と。』も恋の歌でもあるが、僕にとってはこの曲が大きかった。

 

これまで以上にももちゃんのことを考えて、文字に起こして、手紙を書いて、イベントに行き始めた。手紙を書き始めたのもこのあたりだ。

 

特に自分というものもなく、ただただ楽しくイベントに参加していら僕が明確に何かしたいと思いだしたのがこの時期だった。それが2018年だ。この頃からたぶん、自分自身みたいなものを意識し始めたんだと思う。

 

1stライブ『Peachy!』の開催が決まり、尖りまくってたけど、自分は楽しくてブログを書いていた。当時の友人たちにもそんな感じで話していたけど、今思うとすごく孤独なやつだなぁって思う。僕はそれが幸せだーとか楽しいねと書いた手紙とかブログで答え合わせをしている気分になっていたというか、実際それで答え合わせをやっていた。

自分の言葉がちゃんと届いているかなぁって、別にそれは誰にも邪魔されない推しとの1対1のキャッチボールだし、自分がそれをやることで批判されたり、傷ついたりしても、それが正解だって思ってやってた。そんな向こうから見えるわけでもなく、でも一方的に届いてるような感覚の距離感が心地よかった。

正直フラスタがあそこまで反響をもらえるものになるとも思わず、自分のやっていることと、主観的な楽しいこと、それに対しての周りの評価に戸惑っていた自分もいたこともあった。

 

その年の年末僕はオタクと飲んだ、今も仲良くて大好きなオタクだ。

外向きの発信をしたくて、相談して、そこで言われたのは「青Pという名前を捨てろ」だった。心の奥底にしこりとして残っていたものにぐさっと刺さったと同時に目が覚めた気持ちになった。

 

自分自身がやってきたことは、他者に評価され、青Pという人物像を具現化される。理解される人には好かれても、その一端だけで好かれるほど器用な人間でもなかった。それまで表にでて何かをするなんて、できなかった僕はこれまでの自分を嫌いになった。でも同時にこの場で言ってくれたオタクに感謝し、自分と推しと友人と向き合う道を決めた。そのエネルギーになったのが1stライブ『Peachy!』だった。

 

直前のお手紙で書いた

「ももちゃんの好きなことを恋の歌を歌い続けてほしい、きっと素敵な光景になるから、それを何があっても笑顔で見守るから笑顔で届けてほしい」

そんな言葉を受けて、ももちゃんが言ってくれた「見守ってくれてありがとう」

そして、水色の衣装を着ながら、この色が好きなんですと言ってくれた中贈れた花。何より自分の好きな歌、やりたいことがつかめたようなファンとの魔法の空間。そのすべてが僕の答え合わせになった。好きだって始めた手紙も、フラスタも、ブログも、相手の言葉が返ってこない距離感で、その中で返ってきた言葉たち。もちろん、僕の思い違いで、妄想だとしてもそんな言葉に救われた。

 

本当に救われたんだなぁって思う。そんなライブだったのかもしれない。

 

 

そこから2019年、1stライブを終え『スマッシュ・ドロップ』の発売。特別な日になったリリイベからまたしても僕は悩んだ。色んなことを得て、距離感というものがつかめなくなっていて、そのことで悩んだ。僕自身の問題でしかない。

 

でも、そんなリリイベから僕とももちゃんとのライブやイベントでの距離感は少し縮まっている感じがあって、3rdツアーの福岡でボロボロに泣いてたら笑顔で見てくれて、たくさん返してくれて本当に嬉しかったし、ずるかったなーって。アニサマのインタビューで、僕も使っていた「バランサー」って言葉を使ってた時もひっくり返って、オタクに煽られた。オタクの勘違いだけど、たくさんもらった1年だった。

 

でもどこか不安もあり、僕は初めてライブの中で、イベントの中で迷ってしまった。当時友人にたくさん話して、いろいろ聞いてもらった、本当に感謝している。自分自身がぶれることはなくて、フラスタも手紙もブログも続けてこれたのも友人の力だ。

 

でも距離感はどんどんつかめなくなって、ライブ中やイベント中にももちゃんと目が合っても上手く反応できなくなり、笑顔が作れなくなった。なんで好きな人を前にして笑えないんだろう。直接会ってキャッチボールができない自分がもどかしかった。オタクの驕りがあったのだろう。そんな自分をまたしても嫌いになった。当時が一番悩んでいたんだろうなと今思うとそんな感じがする。

 

正直2019年の夏~秋、イベントがない期間はどん底だった。

それでも、年末のMR06ですごくいい花を贈れて自分の中で気持ちを切り替えて参加した。

 

そこで、メールが読まれた。公開録音で会場にいる中で、いやアンケートを通じて会場でももちゃんから名前を呼ばれるのはそもそも初めてだった。今考えても、唯一で初めてのことだった。

完全に固まってしまった僕、その時横にいたのはずっと昔から見守ってくれた友人だった。めちゃくちゃオーバーリアクションをしてくれて、それに気づいたももちゃんが身を乗り出しながら大きく手を振ってくれた。その時に何かが溶けたような感覚を覚えたと思っていて、オーバーリアクションで手を振り返したこと、その時のももちゃんのリアクションがすごくうれしかった。普段そういうリアクションしないじゃんって思いながら、

 

今思うと、偶然の産物で必然だったのかもわからないけど、このタイミングで、この公開録音で、正直偶然で片付けられない状況で、またしても向こうから答えをくれた。正直このタイミングが初めて、自分の名前で麻倉ももとやりとりをした瞬間だった。今思うと、これまでの悩みとかはどうでもよくて、素直な初対面なんだろうなって考えている。

泣きそうなぐらい嬉しかった。自分の好きでやってきたことを嫌いでいてくれてなかったんだって、そんな風に思えた。勝手に思っただけでもしれない。でもまぁそういう感情が僕の素直な感情だったことは間違いない。素直な気持ちだ。また救われちゃったなーって、ずるいなーって。あぁー好きだなーって。また、答え合わせをもらった。

 

そこから2020年Agapanthusが発表されて、友人に祝われた。僕の好きなお花と恋がモチーフの歌、封入にあった手紙と栞、全部全部僕の大好きなものたちだった。モチベーションを上げながらフラスタでお手紙でたくさん返そう。正直早く贈りたいぐらいいいお花ができた。結局ライブは中止になってしまったんだけど、あの時の想いは特別だったと思う。

 

そうして、2020年11月にAgapanthusのライブが開催された。めちゃくちゃ嬉しかったし、楽しかったし、ももちゃんからたくさんたくさん言葉をもらった。

 

「私が何やりたいかどういうものが伝えたいのか分かり始めた曲です。この曲が私のスタートだという思いを込めて、アルバムの1曲目に入れました。今日はここからが始まり、ここから続いていくという気持ちで、笑顔で皆さんに届けたいなと思います」

               ーAgapanthusライブレポ 音楽ナタリーより引用

 

『ユメシンデレラ』で「そうだよ楽しもう今の私を」という歌詞を歌うときに感じた。本当に今は好きなことができて楽しいんだろうなって。幸せなんだろうなって、恋の歌をももちゃんを応援して、見続けて、好きでい続けて本当によかった。そう思えた。悩んだ時期もあった中で、僕だけじゃないたくさんの人の言葉があって、ももちゃんがただただ大切なものを見つけられたこと、それを本人が自分の言葉で口にしたこともうれしかったのかもしれないなーって思っている。

 

そして2021年、ライブが再開された中で、本当に1つだけずっと心残りになっていたライブの中でのキャッチボール、またしてもそんな機会が飛び込んできた。

 

2021年10月3日、1stアルバム『Peachy!』の発売日、そして僕の誕生日の2日前

場所は実家パシフィコ横浜、そんな特別な日に1列目のチケットが当たった。

 

 

「彼女へ想いを伝える片道切符」

 

運命のいたずらか、またしてもこのタイミングで偶然じゃないような切符を手にした。

 

そこで横に座ってと頼んだのはいつも僕の話を聞いてくれて、しんどい時は傍にいてくれた友人だった。目一杯楽しもう、そして届けようって決意してライブが始まった。これまで以上、いやこんなにも幸せなことってあるのかなって思えるぐらいたくさんたくさん笑顔と笑顔のキャッチボールができた。横のオタクに何度もたたかれて、「おい!良かったな!!」って言われた。嬉しかった、ただただ嬉しかった。

 

やっとできたなーって、怖がってできてなかったことができた。

ずっと自分のことを好きになれなかった、嫌いだったことを乗り越えた気がした。

でもそれはライブで答え合わせをしてくれた、彼女の笑顔のおかげだった。もちろんそれは相手が意図したことではないだろうが、僕が好きを伝え始めた2018年から3年、たくさんの答え合わせを彼女は僕にくれて、僕もまたそんな答え合わせができる場所に僕も出会っていた。

 

『あなたたち』の歌詞にある

「苦手なことに向かっていく あたしたちは進みます」

 

僕自身たくさん苦手なことをやろうとした、ももちゃんとの関係性のためではなくても、自分を好きになれるため、好きな人を思ってがためいろんなことをしてきた。それはブログや手紙、フラスタ、ツイキャス、どれもこれも今まで表にでることをしてこなかった自分からやってきたことだ。初恋の人に告白できなかったような臆病な自分が、ちゃんと言葉を届けることができたのは麻倉ももさんのおかげだと思う。

 

幸福は言葉で言い表せない。本当に出会ってくれてありがとう、僕は幸せです。だからこれからも、自分の好きに信じた道をすすんでほしいなってそう思えた。何よりもたくさん返してくれて、届けてくれてありがとーって。

 

 

2.麻倉ももさんとこれまで

長くなったが、まとめていこうと思う。5周年かーって思うとなんかそんなにたったんだねーって思うのだが、ももちゃんがブログを書いてくれた。短いのに、たくさん想いが詰まっていて嬉しかった。いやずっと見習わないといけないと思っている。

昔、知らぬオタクにコメントで、麻倉もものブログは短いのに、オタクのブログは長いって突っ込まれたことがあって、そこから何も成長していない。

 

ameblo.jp

どうも〜
なんと本日11月2日!
ソロ活動5周年を迎えました〜!
今日いろいろ思い返してみたんだけど、本当にあっという間だったな〜って
本当にいろいろあったな〜って
最初は何をしたいのかわからなかったし、
歌うのが嫌だなあってなったり、声変わりで全然思うように歌えなかったりもしたけど、
よりお客さんとの距離感が近くなったって感じられたり、これがしたい!って自分から出てきた時の感動だったり、楽しい事もいっぱいあったなーーー
たくさんの人に背中押してもらって一歩一歩進めてるなあって感じてます(o・∇・o)
1人でトークもままならない私を優しい目で見守って、時には声をかけてくれたりしてやっとできた最初のリリイベは今でも忘れてないよ…(つ⌒`*)笑
これからも、みなさんと楽しいを作っていけるように頑張るので、力をかしてくださいね(●・▽・●)

 

何これ、何回読んでもいいブログやん。

本当にいろいろあったなーって僕も思う、それは僕自身のことでしかないんだけど、本当に。こういうことを話すようになったのも、1stライブ以降だなーと思うと嬉しくて、だからこそ僕自身も重くなりながらもこうやって自分語りができている気がする(ちょっと意味合いは違うが、、、

 

でもまぁ自分から出てきたときの感動って言葉すごくいいなーって。

思えば1stシングルがリリースされた時、僕も何かをしようっていうことはなかったし、リリイベも参加できなかった。

今それを後悔しているかというと全くなくて、そのころから好きなファンにとっては特別だなって思う。でも、今僕は誰よりも幸せだなーって言える。それが各々あればいいと思うので、タイミングは気にしない。

 

これからも、ももちゃんの楽しい空間の1つになって、幸せを届けたい、お互いの人生を歩んでいく中で出会った場所で、一緒に並んで楽しいねって言えるように。

 

何年後世界の果て 想像つかない自分を恐れて 泣くよりもあなたにこの花をあげたい 昨日のことのように時は帰る 無くさないでね 笑ってみて
体が浮くくらいに 喜びを感じた心は息を吸いゆっくり優しく色づく 離れていても 信じてるの この気持ちを愛します       ーaiko『あたしたち』より

 

この歌詞が一番好きだから最後に載せてみた。今自分が何かをすることを恐れて将来後悔する、昔そんな初恋があった自分が懐かしい。でも、そうやってうじうじしているよりも、今行動したいなってやってきた5年間だと思う。

 

ももちゃんと直接言葉を交わしたことがない。僕にとってはその距離感はもどかしくもあって、苦しいこともあったのかもしれない。それが原因で、相手との距離感と自分自身の活動で自分のことを嫌いになることもあったけど、それ以上に好きになることや、たくさん答えをもらった。

その1番の行動が、フラスタという花を届けたことだ。

「今ももちゃんが進んでいる道が大好きだから、これからも笑顔で歌を届けて、僕は幸せだよ」

「その気持ちを大事にしてほしい、絶対大丈夫だって」

重い感情だなとか思いながらも、そうやって1つ1つ想いを込めて、届けていた。

 

そうやって届けた花が僕にとっても、思い出したときに、心の中で色づいて、温かい。

写真に残っているからこそ、それは大きな財産になっている。僕は幸せだったって、離れていても、時が過ぎても、ずっと愛したいなっと思える彩で、ずっとそんな自分の想いが愛おしい。少し先の未来を自分の中で提示し続けてきた。もちろんそれは僕自身の幸せのためでもある。

 

だから僕はまた花を贈りたいし、言葉で伝えたい。きっと重ねたライブの数だけ、言葉の数だけ、ももちゃんと僕がそれぞれ歩んでいく5年の中で、そんなひとつの花や言葉も彩として残っていくと思うから。

 

本当にこの5年幸せだった、君と出会えてよかったって心から伝えたい。大好きだし、抱きしめたいぐらい大切な僕の思い出たちです。

 

またこれから5年たった時に、振り返った道が素敵な花で彩られていますように、僕も幸せを届け続けます。

 

またこの先もどうかこんな身勝手でわがままな僕だけど、ももちゃんの幸せと笑顔を見守らせてください。そして言葉や思いを届けさせてください。

 

 

青P

麻倉もも9thシングル 『ピンキーフック』感想 音楽ナタリーの記事を通じて

 

どうも青Pです。

 

いよいよ麻倉ももさんの9枚目のシングルピンキーフックが発売になりました。

発売してだいぶたっちゃいましたけど。

作詞・作曲:渡辺翔 編曲:倉内達矢というAgapanthusを生み出したコンビとの楽曲に僕自身ワクワクドキドキしながら、楽曲を受け取った次第です。

 

そんな楽曲の感想と記事からの考察、そしていただいた想いみたいなものを返していけたらなと思っています。

 

※ネットのライブ記事などを引用していきますが、リンクは最後につけさせていただきます。

 

 

〇ピンキーフック

  まずピンキーフックに関しては、これまでに歌ったことがない楽曲に挑戦してみたという部分が大きいと思います。

 前回シングルの「僕だけに見える星」はメロディーライン自体が、とても麻倉ももらしい楽曲でありながらも、対象をぼかすことでそれまでとは違うテイストの楽曲になった印象でした。しかし、今回の楽曲は、歌詞を含めて能動的に挑戦していく楽曲だったといこともあり、渡辺翔から提供されて作ったAgapanthusとはまた違うテイストになった印象です。

 

── なぜか見ていて微笑ましいんですよね。エンディングテーマの「ピンキーフック」も、とてもかわいい曲でした。作詞・作曲は渡辺翔さんですが、どのようにして生まれた曲だったのでしょうか?

麻倉 翔さんがまず、候補曲を2曲作ってくださって、そこから選ばせていただきました。「ピンキーフック」になったほうの曲は、出だしがちょっと小悪魔的だったりして作品の世界観にも合っていましたし、とてもオシャレな、私が今まで歌ったことがなかった曲調だったので、挑戦してみたいなと思いました。歌詞に関しても私から要望をお伝えして、いろいろとアイデアを取り入れていただきました。

── でき上がった歌詞については、どのような印象を持ちましたか?

麻倉 登場人物の女の子たちの言いたいことや思っていることを代弁しているんですけど、誰かひとりにフォーカスしているのではなくて、女の子たちみんなの、主人公のことが好きという気持ちの総意なんだろうなと思いました。本当にまっすぐで、でも小悪魔っぽい感じもあって、どこを取ってもかわいい歌詞です。

麻倉もも 「ピンキーフック」インタビュー アキバ総研より引用

 

 僕が聞いた中での楽曲の印象は、中毒性のあるサウンドと、オシャレで色んな音がちりばめられているのに、ボーカルが浮かんでくるように薄ーく研ぎ澄まされていて、音の空間の埋め方が上手だなーという印象です。伝わりにくい、、、、

 渡辺翔さんの楽曲の中毒性って、主のメロディーラインのキャッチーさの中で音のアクセントや歌詞のパンチなどが欲しいところに合って、その音のアクセントの部分と歌詞とのマッチが素晴らしいっていうところだと思うんですよ。

 Bメロの「こんなの好きってずるい」の部分や、サビの「Ah ah ah ah」やラストの「大胆に、大胆に、大胆で、大賛成」のメロディ部分が僕は好きです。

 

 曲の細かい話はインタビューに掲載されているので、自分が受け取ったことを書いていきましょう。

 

 恋愛曲としては、恋する女の子のまっすぐだけど、複雑で小悪魔チックな女の子が描かれていると思います。麻倉さんもインタビューの中で、タイアップである「カノジョも彼女」の4人の女の子を意識したと話されていますが、作中には様々な女の子の感情が入り混じっているように感じました。ただ、高校生の女の子、女の子から女性への移り変わりの時期という複雑な思春期の恋愛要素もちりばめられていると思っています。

 

 とにかく僕が感じたのは

 

「好きな男の子のためには女の子はどんな姿にでもなれちゃう」

 

ということです。今回の女の子は『恋』は楽しいことだなっていうのに気づいて、恋をしてから恋にはまっていく女の子に見えました。今回は、タイアップが「カノジョも彼女」ということもあり、コミカルな恋を歌っている部分も強いのかなと感じています。

 

 そして、冒頭のどんな姿にでもなれちゃうという部分は恋の緩急的な要素が強くて、

「お利口な態度に即どうも!あぁ嬉しい」「アイぶつけて欲しいなもっと」の受け身要素と「捨てちゃえ悩める常識なんて」「だって楽しくって暴走」という押し引きの要素があって、1人の女の子の心情とは思えないほどに感情のがコロコロと変わる歌詞があります。

 

 それは、インタビューで語った作品の世界観の表現に近しい部分はあるのですが、それを麻倉ももが1人で演じているのがいいなーって思うんですよね。1人の女の子が好きな男の子とを落とすために、その子がドキッとする女の子へと変わっていく、可愛くなっていく、振り回していく姿って男性よりも女性の恋愛要素の中で強いと思うんですよ。相手によって変えていけるのって。それを物語っているが今回のMVだと思います。


www.youtube.com

 

MVの中ではSWEET・SHY・VIVID・MYSTERIOUSの4人の女の子を麻倉さんが演じています。高校時代演劇部出身ということもあり、麻倉さんの4人の表情の使い分けと目線などの演技が本当に素晴らしく、改めて舞台にたった演技が好きだなーって思った次第です。仮にこの4人が別々の人ではなく、同一人物が男の子に振り向かせるために4人の女の子を演じ分けているとしたらおもしろいなーって思うんですよ。これは麻倉さんだからできることで、めちゃくちゃかわいいじゃないですか。

 

 もちろん、恋は1人の女の子がまっすぐに思いを届けていく姿というのもいいんですけど、例えば少女漫画「今日、恋をはじめます」の椿のように地味な女の子が恋をして変わっていくみたいなものも恋なわけで、想いが見た目や駆け引きとしてでてしまうのも恋だと思うんです。これまでの麻倉さんの楽曲は想いを伝えるものが多かったですが、今回は想いから派生したものが目に見える形で表現されていて、そのバリエーションに驚かされる1曲だと思うんです。

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 ちょっとまとめると

「好きな男の子のためには女の子はどんな姿にでもなれる」

「恋の曲なら麻倉さんがどんな女の子も演じて、いろんな曲の幅も表現できる」

 

に繋がるなって感じます。今回はいつもと違うテイストの楽曲だったのですが、すごく音と麻倉さんの歌がフィットする感覚があって、それは恋の曲だからっていうベースが大きいと思うんですよ。

ふたりシグナルにも繋がりますが、恋の曲=麻倉ももというベースができているからこそできるアプローチがこのピンキーフックにあるのかなと。またそれがこれまでは様々な恋の世界観を表現していた中で、歌詞の世界観だけでなく音楽のアプローチでも変化がつけられるようになったのが、今回のピンキーフックでは如実にでてきたと感じています。

 

また後半にまとめます。

 

〇ふたりシグナル

 

──燃え上がる(笑)。「最終的なイメージ」ということは、そこにたどり着くまでに紆余曲折あったということですか?

紆余曲折というほどではないんですけど、最初はもっと年齢を高めに設定していて、主人公の気持ち的にも燃え上がるというよりは切ない成分多めで作る予定だったんです。というのも、最初に聴いた音源がアレンジ前のもので、その段階ではかわいらしいキラキラした音は入っていなくて、もうちょっとシリアスな印象を受けたんですよ。でも、アレンジが仕上がった音源はよりポップになっていたので「これは、ちょっと違うな」と、年齢を下げて切ない要素も薄めていったんです

──なかなか恋人に会えないとなると、気持ち的にちょっと病んでしまうパターンもあり得ると思いますが、この「ふたりシグナル」は……。

そういう状況を前向きに捉えていますね。もちろん会えないのは寂しいけれど、向こうも私のことをちゃんと好きでいてくれているという安心感はあるみたいな。でも、それはお互いに同じくらい相手のことを好きだから、要は天秤が釣り合っているからで、もしどちらかが重くなりすぎてしまったら……おっしゃる通り病んでしまうのかも。

 

 これまでカップリング曲の中では、幸せな恋はどちらかというとポップで幸せに、切ない失恋などの歌は切なく感情的に歌っていた麻倉さんが、恋の切ない状況を逆に前向きにとらえた曲が『ふたりシグナル』だと思います。

 要約すると、会えなくなった、会えない期間があるからよりその人を好きになるし、会った時にその感情が爆発してしまうという感じですよね。まさにコロナ下の僕たち、、、やめておこう。

 

 えっと率直に言うと麻倉さんの曲の女の子たちの中で、一番好きな女の子かもしれません。めちゃくちゃ可愛いですよね、この女の子、そんな話をします。

 

 曲調自体は、淡々とメロディが流れていくポップでかわいらしい曲。ピンキーフックがすごくエッジの聞いた曲で、乱高下が激しい曲ですが、この曲はAメロ、Bメロ、サビとすごく一貫してメロディが流れていて、いわゆる曲のパンチが聞く部分が少ないので、歌うのが難しそうだなーという印象です。ピンキーフックとは逆にファルセットは多用せずに、伸びやかに歌っていく感じは麻倉さんの好きな松田聖子さんの歌に近い部分があるのかなぁと感じています。

 麻倉さんが話されていたのですが、この曲の味噌はDメロだと思います。Aメロ、Bメロ、サビは女の子からみた情景や男の子とのやり取りが淡々と流れていき、女の子の人柄みたいなものが垣間見えていきます。その情景描写もすごく丁寧なのですが、その後のDメロでは女の子の溢れた恋心と、その行動描写が入ってきます。

 

 「もう何年かの恋をしているの あなたに会いたい~ もうときめいて頬が熱い」

 で何年も好きだからこそ、離れたことで好きという気持ちが燃え上がっていって

 

 「愛していますと伝えたくて 写真のあなたを見つめました 今度会うときに 手が触れた瞬間 瞳の奥から感じてほしい」

 

この一連の風景と心情描写がとても丁寧なのですが、その中にあるのは想いとか言葉ではなく、「女の子の行動」だと思うんです。想いを募らせているが故に起こった写真を見つめたり、会って触れたい、そして見つめたいという愛を行動で起こしている描写がこのDメロだけ描かれていると思います。

 

 僕はこの表現がすごく好きです。好きすぎてどうしようもなく行動にでちゃうというのは、恋する女の子の可愛いなーと思う部分ですし、相手がいるからこそできる愛情表現ではない、1人の恋する女の子ならではなのかなって思うので。

 

 このDメロすごく歌うのが難しいそうな部分(音の高低含めて)なのですが、その部分での麻倉さんの歌い方は女の子の好きという感情や、触れたときの温度感までも感じるような印象を受けるんですよね。この曲を初めて聞いた時から、そんな女の子の温かな恋愛感情が届いてくるような歌い方、僕はそう感じました。

 難しいメロディラインの中で、感情のタメも使わず、物語を丁寧に読むように風景描写を歌いながら、1つの行動描写で全部伝えてしまう麻倉さんの歌い方がすごく好きです。そんなDメロを挟んでからの、ラスト1サビと同じ歌詞が全く違う風に聞こえますし、ラストの「気づいてるよね そう ふたりシグナル」がすごーく幸せそうに聞こえるんですよね、もうねそこでこの女の子に落ちます。

 

 その歌い方があったが故に、この曲の女の子が大好きです。会えないという距離で、改めて自分の気持ちに気づくんですけど、環境や相手のことを想うと伝えられない気持ち、元々たぶん伝えるのが不器用な女の子なのかなーと思います。そんな中でも、相手が好きという感情を自分の中で想い溢れていく、ある意味主観的な恋愛の仕方をしているのかなって。それが一番好きな部分です、相手の事を考えつつも、自分の好きを大切にしている姿にキュンとしますね。

 

 次あった時に、触れたときに、目が会った時に、そんな行動がシグナルになって遠くといいな、きっと相手も素敵な彼氏だから届きそうだなとか、遠距離恋愛をしている人とかは感情移入しやすい曲なのかなと感じています。今の環境もそうなんですけど、麻倉さん自身の人柄にもシンパシーを感じる曲だと個人的には思っているので、これをライブでどのように歌うのかすごく楽しみですね。

 

 

〇シングル総括

さっきの曲の作りの話に戻るんですけど、「ピンキーフック」は私の好きな声の出し方ができる、つまり声を張って伸びやかに歌える曲とは違って、わりと細かく言葉を切って音に乗せていかなきゃいけない曲だったんですね。と同時に、たぶん渡辺翔さんも私の一番いい声が出るキーで作ってくださったと思うんですけど、私も“声を聴かせる”ということに対して普段より意識的になった曲でもあるんです。なので、事前に「この高さなら地声でも出るけど、ファルセットにしようかな」とか考えて、ファルセットの位置を決めたりしていて。それをレコーディングしていく中で、渡辺さんと「そこは地声のままのほうがいいかもね」「ここはどっちにしようか?」と相談しながら、もっとも気持ちよく聞こえる形を探っていったんです。ー音楽ナタリーより

 

 今回のシングルは恋愛ソングという麻倉もものアーティスト性はそのままに、より音楽的に高度なことに挑戦した2曲だなと感じました。これは麻倉さん自身が話されていましたが、これまでの麻倉ももの楽曲といえば、ロングトーンがあったり伸びやかで広がったり、まっすぐ思いを伝える楽曲が多いと感じています。

 それは、麻倉さん自身の楽曲の得意な方向性として、ご本人も感じているのかなと。歌のメロディラインに沿って、感情を乗せていく、歌とメロディが後押しするような歌。僕自身は麻倉さんのそういう楽曲は大好きで、『僕だけに見える星』や『明日は君と。』はそういうテイストになると思います。

 

 その中で、今回の楽曲は音楽に歌詞が乗せにくく、繊細で音に詞を当てはめていくような楽曲だと思います。楽曲自体はオシャレで小気味の良い音なのに、しっかり麻倉ももの歌詞がしっかり聞こえてくるのは、渡辺翔さんの作った楽曲のすごさもあると同時に、麻倉さんの恋愛曲における芯がしっかりしているからなのかなって思います。

 

 『僕だけに見える星』はすごく麻倉ももさんらしい曲たちを、麻倉さんのらしくないアプローチをしたという印象があって、それは意図的に行ったとインタビューでも語られています。

確かに、いつもは主人公になりきるために、女の子の気持ちを研究しながら歌うことが多かったんですけど、今回はあんまり入れ込みすぎないほうがいいのかなと。私自身、歌詞に出てくる「君」に相当する人が思い浮かぶし、歌詞で描かれている物語に自分の経験を重ねることもできるんです。でも、それが前に出すぎるのはちょっと違うというか、聴く人それぞれに「君」の対象がいるわけじゃないですか。なので一歩引いて、第三者目線で物語を読み聞かせる感じで歌いました。        ー『僕だけに見える星』音楽ナタリーより引用

逆に『僕だけに見える星』は曲のメロディラインはすごく麻倉さんらしい曲だから聞いている人も自然に、麻倉さんの楽曲として聞くことができたと思うんです。ただ、今回の『ピンキーフック』はらしくない曲に挑戦する中で、こういうテイストの曲の麻倉色みたいなものがある印象を受けました。それはもちろん恋愛曲という芯があったからなのかなって感じています。

 恋愛曲だから、感情移入もしやすいし、その言葉のニュアンスを音に合わせて歌いやすいのかなってちょっとボヤっと感じたりしてます。麻倉もも=恋愛曲という芯は麻倉さんが5年間かけて作ってきた、麻倉さんだけの世界観で、その世界観の中で、いろんな楽曲で「どうやって伝えようかな」とか「どうやったら自分の世界観が伝わるかな」って考えてきた麻倉さんだからこそ歌えた2曲だと感じています。

 このあたりは言葉にはできないので、何だろうニュアンスで僕は感じてます。

 

 

 言葉として残せるのは、『ピンキーフック』はすごく客観視しやすい曲で、MVの4人のキャラクター性に可愛いってなる僕や、相手の反応をみて楽しむ主人公や、どこまでも相手に振り回される1曲で、麻倉さんの小悪魔でやばい女?ちょっと言葉を選ぼうか俺。そんなものに振り回されるんだけど、そんな女の子も可愛いよねってなるし、恋愛観的にも、自分が動いて相手の反応を見て一喜一憂する女の子だと思うので、それがいいですよね。いい意味で歌の中の主人公も、聞いてる僕たちもね振り回されてるしせわしないけど、恋はやっぱり楽しいよねってなる1曲です。

 

 逆に『ふたりシグナル』は淡々と自分の恋心を歌って、あふれ出ていくような主観的な恋です。そこにはもちろん相手の行動とかもあるんですけど、そこに1人の女の子が長く恋をした先に見つけた、初恋以上の相手の好きの感情があるのかな。なんか恋の曲を歌い続けた麻倉さんだからこそ、メロディラインの中にしっかり筋書きを立てられている恋模様を語った歌だと思います。『花に赤い糸』の初恋失恋とはまた違う、ちょっと大人だけど、でも初々しい可愛い恋心をのぞき見しているような曲ですね。

 

 インタビューでもありましたが、恋が上手くいかないけど、相手が大好き、恋が大好きっていう感情は、とても麻倉さんのアーティスト活動にもリンクしていると感じていて。

「最初は自分の好きな音楽もわからなかった、歌いたい歌もわからなかった」という麻倉ももさんが、恋の曲を歌いたいと思い始めて、『365×LOVE』で方向性が固まってきて、そこからたくさんの恋愛曲を届けていく中で、「こう歌えばこういうふうに聞こえることや音楽もビジュアルも自分のやりたいことが思いつくようになった」それって恋をするまでにドキドキしていた、曲に向き合うたびにドキドキしていた麻倉さんの姿がではなくなってきてるのかなぁって。

 

 その過程を踏まえて今回の曲たちは、恋をし始めて、楽しいことにたくさん気づいていって、恋を楽しんでいる『ピンキーフック』と、恋をしてある程度時期が立ち、環境が変わった中で、恋が再度燃え上がった『ふたりシグナル』で、両方とも恋をしてからの過程や恋をしてからどうしようって、それを楽しんでいる曲なんですよね。それが両方とも上手くいかなくても楽しめている。これは、音楽活動がまだ定まっていない、言葉を変えれば初恋のようなアーティスト活動の始まりだった麻倉さんの活動が、恋の曲を通していく中で、様々な音楽的アプローチや自分の恋の歌を客観視していく過程を経て、どんな恋でも、自分のとらえ方やアプローチ次第で楽しい曲になっているまで成長されているのかなと。あと、音楽的にもとりあえずチャレンジしてみようって思えるようにもなっているのかなぁと感じています。

 

 どんな恋の曲でも、今の麻倉ももなら前向きに捉えて、楽しく歌えてるよっていう感覚があって、それがすごくいいなーって。恋に、歌に自信がなかった初恋の女の子、ただただ自分の想いをまっすぐに届けていく初期の恋の曲から、恋をして、どんな状況でもその恋を幸せにとらえて、音楽的にも前向きにとらえて向き合っていく。でも、まっすぐ相手に届けることは変わらない。今までと異なる曲のアプローチで、それでも変わらない恋心を届けてくれた今の恋の曲たち。

 それは、麻倉ももさんの恋の曲のある意味1つの完成と、これからへの恋の曲との出会いに、期待を膨らませていくものなのかなと、僕の中で感じています。なんだろうな、すごく物語の女の子たちとキャッチボールをしている麻倉さんの姿が思い浮かぶような、そんな感覚です。同時に僕が感じているのは、どんな〝今〟も楽しく、前向きに捉えていく麻倉さんの姿でした。やっぱりそういうやってみよう精神というか、今を楽しんでる姿はすごく好きだなぁって思います。

たぶん、自分がどうしたいかが……もちろん今もわかっていない部分はたくさんあるんですけど、徐々に見えてきたというのが大きいですね。例えば「お客さんの前で歌ったときにこういう反応があったから、じゃあここを突き詰めたいな」とか「こういう曲を歌って自分が楽しいと感じたから、その方向性をもっと探ってみたい」とか、1つひとつ経験を重ねていくうちに自分のやりたいことや、それをチームの皆さんに伝える方法がわかってきて。

──これからどうなっていくんでしょうね。

ねえ。私はお仕事でもプライベートでも、先のことを考えるよりも今目の前にあることをやってみて、あとから「ああ、こうなったんだ」って振り返ることが多いんですよ。逆に言うと、あらかじめ決めておいたことができなかったら凹むじゃないですか(笑)。だから今に集中するというスタンスなんですよね。

麻倉さんの〝今〟が詰まった『ピンキーフック』で僕はまたたくさんの好きが広がった気がしています。また次の曲が本当に楽しみですね

  

 

 

〇あとがき

 ここからはあとがきです。嬉しかったことを素直に話そうの回

─では、将来的なビジョンというか、目指すアーティスト像みたいなものはないんですか?

目指すアーティスト像……うーん、なんだろう? やっぱり、この活動をしていて一番うれしいことって、みんなから反応をもらえることなんですよ。私が「これがやりたい」という思いを込めて発表した曲に対して「元気をもらいました」だったり「共感しました」だったりとか。もちろん、みんながみんな好意的に受け取ってくれているわけではないでしょうし、中には「なんかよくわかんなかった」とか「自分とは合わなかった」みたいな感想もあると思うんです。でも、プラスの反応もマイナスの反応もひっくるめて、みんなとキャッチボールし続けられる関係でいられたらいいなって。

──「キャッチボール」ということは、麻倉さんもファンの皆さんからの反応を、楽曲にして投げ返しているわけですよね?

最近だと、「秘密のアフレイド」(アルバム「Agapanthus」収録曲)がそうですね。一時期、「もちょ(麻倉の愛称)のカッコいい曲が聴きたい」とか「ロックな曲で思い切り歌い上げてほしい」みたいな声をかなり多くいただいて、そこで私も「みんなはそういうのを求めてたんだ」と知ったんです。じゃあ、みんなからのボールを私なりにどう返そうかと考えたとき、もともと私もロックな曲に興味はあったんですけど、ただのロックじゃなくて、やっぱり恋の歌にしたいなって。そういう思いで作ったのが「秘密のアフレイド」だったんです。

──あくまで「自分がどうしたいか」が先に立つんですね。そして今日のお話を伺う限り、今はやりたいことができている。

そうですね。やりたいことをやったうえで、例えば悩んだり落ち込んだりしている人の力にちょっとでもなれたら本当にうれしいんですけど、でも、そういうのってゴールがないじゃないですか。かといって自分でゴールを決めちゃってもダメだと思うので、今お話ししたような気持ちはずっと忘れずにいたいですね。

 

この記事の一番嬉しかった部分はここで、もう読んでくれってその言葉しかないし、また別で書きたいなって思っています。こうやってブログ書いたり、手紙送ったりすることが僕の中のキャッチボールのやり方なんですけど、それはもちろん僕のわがままというか、僕の中の物語を届けているだけの話なんです。

 

でもこうやって書いているのは、自分が楽しいのと、伝えたいという気持ちがどうしても溢れちゃうからで。でもそうやって伝えている身として、こういうことを書いてくれるっていうのは嬉しくて、僕のボールもちゃんと届いてるのかなって感じさせてもらってます。本当にありがとうって。

とにかくキャッチボールって言葉のチョイスが好きで、相手に合わせて、投げる速度変えたり、たまには暴投したり、距離を変えたり、真剣に投げ合ったり、自分のことだけ考えて投げて、相手に聞いたり、そうやって1球1球違うことをしながら、でも野球においてはかかせないルーティンだから。

 

TrySail横浜公演も終えて、ちゃんと18.44mの距離でキャッチボールできるようになったなって感覚はすごくあって、何だろうここでは多くは書かないんだけど本当に嬉しかったなって思う、まだこうやってブログとか、手紙とか、フラスタで書くことでしか上手くキャッチボールできない僕だけど、またライブでも、これから先のイベントでもちゃんと受け取ったボールを投げれる自分でいたいなって思うんです。お互い見えない距離のキャッチボールでいいやって思っていたけど、今はちゃんと見える距離で、表情見てキャッチボールしたいんだなって思えます。不器用だけど、俺もがんばりたいな。

 

最後に

ピンキーフック…ほんとにおしゃれな曲〜
最初に聴いた時よりも、レコーディングした時よりも、今が1番好き!
聴けば聴くほど…+。:.+。(*´p∀q`)
ふたりシグナル…カランコロンしゅわしゅわしてて聴き心地がいい〜
というかこの女の子かわいいよねぇヾ(@°▽°@)ノ
やっぱりまっすぐにぴゅあぴゅあで一生懸命な女の子が好きなんだな〜
ないものねだりかな(o・∇・o)

ピンキーフック | 麻倉ももオフィシャルブログ「もちょっとおしゃべり」Powered by Ameba

 麻倉さん自身がここまでいう楽曲ってたぶん初めてで、それってレコーディングしていく中で出来上がった楽曲を自分が聞いたときに、1リスナーとしてすごく好きだったということだと思う。麻倉ももの曲が大好きなんだと思う。今まで自分の声しか聞こえなくて不安だったって言っていた麻倉さんから聞けたから、僕はもうとんでもなく嬉しかったんですよ。また懐古厨おじさんになっちゃってるんだけども。

 これはもう僕個人の思い出でしかないものだし、感情でしかないものだけど、ほんとに嬉しかったんだよな。ほんとに、、うれしかった、だからあとがきです。

 

もしかしたらネガティブに考えていたソロ活動を僕たちの反応がポジティブなものに変えたと、すごくポジティブに変換してみたいと思ったりもしている。だから、麻倉ももさんにとってのソロ活動は僕たちの言葉でポジティブでい続けられるよって考えてくれていたら、僕は泣いて喜ぶ。でも少しは僕たちの声が、反応が背中を押していたら、それは続けたいなと思っている。

麻倉ももとポジティブ 1stライブ前に伝えたいありがとう | 青Pの1人語り

 

ここで3年も前の昔話をするのはあれなんだけど、昔の俺に言いたいのは、ずっと続けてきて、書いてきて、伝えてきて良かったなってただただそれだけ。そして、今でもたぶん変わらずに幸せでい続けられていることに、本当に麻倉ももさんへの感謝しかないんだよな。

自分語りはまた5周年の始まりのブログで書こうと思うので、ここまで

また大好きの花が咲いていっている感覚はただただ嬉しいなー

 

青P

 

ピンキーフック

ピンキーフック

ふたりシグナル

ふたりシグナル

  • provided courtesy of iTunes

 

 

引用記事

natalie.mu

akiba-souken.com

 

TrySail 4thアルバム「Re Bon Voyage」を受け取って

 

どうも青Pです。

 

TrySailのNewアルバムである「Re Bon Voyage」が先日発売されました。

今日から始まるツアーを前に感想だけ残しておきたいという思いもあって、今回書いてるわけですが、めちゃくちゃいいアルバムだったなーというのが率直な感想です。

 

まぁとりあえずまとめていきましょう。

 

〇アルバム新曲たちを通して

 

1.Re Bon Voyage

 作詞:大森祥子 作曲:浅利進吾 編曲:川崎智哉

2.Favorite Days 

作詞・作曲:徳丸凌 作曲:川島章裕

6.モノラル

作詞:松井洋平 作曲:山崎真吾 編曲:松田彬人

8.マイハートリバイバル

作詞:真崎エリカ 作曲・編曲:大熊淳生

9.Good Luck Darling 

作詞:渡瀬マキ 作曲・編曲:川崎智哉

12・君となら

作詞:西野蒟蒻 作曲・編曲:塩野海

 

 これがアルバムの新曲です。

 ほんとクリエイター陣が最高だなっておもうんですけど、最初の1曲目の作詞はけいおん!でも有名な大森祥子さんが担当されており、これぞTrySailという歌詞をかいてくださっています。

 他にはアイドルマスター関連の作詞を書かれている松井洋平さんや真崎エリカさん、元LINDBERG渡瀬マキさんなどこれまでと違うアプローチのクリエイターも多くいらっしゃいますね。前回のアルバムがLIVELABの方が多かったので、またテイストが変わってくるかなーと。

 

 個人的に嬉しかったのはTrySail各ソロ曲にかかわった人たちが作曲などに多く携わっていることですね。

 

 雨宮さんでいうと「Lilas」「irodori」を作った塩野海さん

 麻倉さんは「スマッシュ・ドロップ」を作った川崎智哉さん

 夏川さんは「グルグルオブラート」の山崎真吾さんと「チアミーチアユー」の浅利進吾さんなどが今回作曲を担当されています。

 

意図的かどうかは不明ですが、こうやってソロ曲を作ってきた方々がユニットでもというのは、嬉しい流れですし、今までとは違う流れができているのかなーと。

 

 新曲全体を通しては前回の3rdアルバムのような尖ったものは少なく感じ、よりライブ向け、それもTrySailのファンが好きそうな曲調が多いなーという印象です。これまでで一番、主観的にも、客観的にもTrySailらしいアルバムなのかなーと僕は感じていますし、アルバム1枚としての流れも個人的にはすごく好きです。シングル曲たちも、アルバムの流れに自然に溶け込んでいる印象がありますね。

 

 個人的に新曲の中で好きがった曲だけ話すと「モノラル」です。「Re Bon Vouage」「君となら」なども大好きなんで、あとで話します。長くなりそうなので。

 

 TrySailの楽曲の魅力って3人で歌うことだと思うんですよ。それって3人それぞれのアプローチが違ったり、逆に3人の中でTrySailとして一致することもあったり、他の2人が1人目の歌い方につられて変化させたりすることかなと。

 

 「モノラル」は外向きの3角形としてすごく綺麗な曲だなーって。感じていて、

麻倉 確かに未練がかなりあるというか、まだ前に進めていない感じもするんですけど、それも愛おしいと私は思ったので、楽しくレコーディングできましたね。あとバックの音もすごくきれいなので「昔、こんなことがあったな」みたいな、付き合っていた頃の記憶が美しい思い出として映画のフィルムみたいに流れていく感じもすごく素敵だなって。

夏川 物語を丁寧に伝えつつも、自分の経験してきたことを訥々と語るぐらい自然な感じを出したいと思って歌いました。この曲は「I feel you.」とか「I lost you.」というコーラスが歌の後ろに薄く流れているんですけど、それも相まって、本当にきれいめなバラードになったなあと。

雨宮 今、ナンちゃん(夏川)の話を聞いて「私の解釈と全然違う!」と思った。もち(麻倉)もわりときれいめな解釈をしていましたけど、私の中では完全に、この人は自分の失恋に酔いしれていて、悲劇のヒロインになりきっているんです。だから、私は逆にめちゃくちゃ暑苦しく歌ったんですよね。

夏川 そう、バラードってわりとそうなるよね。バラード以外の曲だと「ほかの2人と声の出し方を合わせてください」みたいなディレクションになるんですけど、バラードだと「自分の思ったように歌ってください」とか「自分が持ってきた解釈で歌ってください」と言われることが多くて。

──その話、面白いですね。

夏川 それが歌い分けのときに生きるんですよね。天さんは情熱的に歌っているから、情熱的に聴かせたいところは天さんのパートにして、繊細に聴かせたいところは私かもちのパートにするみたいな。そこで曲に緩急や起伏が生まれる感じになるので、TrySailとしてバラードを歌うときの1つの正解は、“それぞれが自由に歌う”なのかなって思います。

             ー音楽ナタリーより引用

 

  3人それぞれが20代中盤の大人の女性になったわけで、恋愛観みたいなものも少し幼さが抜けて、大人っぽさもでてくる。それに恋愛観なんてすごく違うものじゃないですか。この曲の中でもそれは如実に見えていて。

 夏川さんはすごくメロディーを大切にして、物語全体の世界観を俯瞰的に歌っている感じですよね、聞いている人にゆだねる感じがします。すこし主人公はでてこないような印象も受けます。

 対して雨宮さんは主人公の女性の心情が鮮明に見える、ちょっとサウンドとかけ離れるぐらいの情熱さがあって対比的です。これはソロの雨宮さんのアプローチとも近しい部分があるのかもしれません。

 麻倉さんはその中間をとっていて、物語の風景に合わせて情景描写を丁寧に歌いながらも、女性の心情が見える部分には少し感情をこめて歌っていると感じています。〝イヤホンつけて閉ざした〟という部分など。メロディに合わせた歌の推し引きが上手で、ここは恋愛曲を歌ってきた麻倉さんならではだなと思います。

あくまでこれは個人の主観ですが。

 

 

 モノラルというのは1つの広がりのない音という意味ですが、松井さんのいうように様々な解釈があると思います。3人のそれぞれの色の解釈でモノラルの歌声が合わさって、ステレオのように広がっていくような歌が好きです。3人とも解釈が違うからソロVerを聞きたいんですけど、やっぱり3人のユニゾンが綺麗なんですよね。

 また、編曲の松田さんは響けユーフォニアムなどでサントラを手掛けている方でもあり、最初のチェロの入りの音でちょっと静かに入りつつ、サビを追うごとにドラムやベースなど楽器が増えていき、サビ前のギターソロであふれた感情の激しさをだして、そこからピアノの落ちサビからラストサビへの進行。

 これまでのTrySailサウンドの中で、最も繊細に作られてるのではないかと感じていますし、僕はこのサウンドが本当に心地よいです。実際にライブで聞くのが楽しみな1曲ですね。

 

〇ライブを通してみたい景色

 さて、ここからはアルバムを通した全体の印象について話したいと思います。

 今回のアルバムは2点いいなと思う部分があって、1点目は、3人それぞれのアプローチによる彩と、3人んそれぞれがTrySailとしてTrySailらしい曲を同じ方角で歌う曲とのバランスが素晴らしいと思った点です。

 

 先ほど「モノラル」でも話したTrySailは3人だからこその曲のアプローチがあるというのは、3人がそれぞれの解釈をもって、それを尊重し喧嘩をすることなくお互いの表現をバランスよく歌うことで、3人にしか奏でられないハーモニーを生み出すことです。これは化学反応として好きです。

 

 これとは逆にTrySailTrySailらしく、3人が同じ方角を向いて歌を歌うこともできる曲もあります。それがたぶんTrySailらしい曲たちで、3人にとってのTrySailとしての方角がぶれない曲たちなのかなと思います。それはファンとの関係性も一因にあると思います。この話はもう1点の話にもつながるので、ここで書きました。

 

 そしてもう1点が全体の流れの中で、前半の曲たちが『僕』や『私』の主観的な思いとかを歌った曲たちで、それが後半にいくにつれて『僕から見た君』視点など君がいるから歌える曲が増えていく印象を受けました。

 

「Re Bon Voyage」での

〝水平線に響け私たちの永遠の歌〟〝幾つ叶えたんだろう自分との約束〟

TrySailのイメージカラーを語るようなサウンドと歌詞

「My Favorite days」での

〝わがままくらいがいいでしょ〟〝まだまだいけるわなめないでよ止まらない好奇心信じて〟

どこか子どもっぽさと無邪気さ、TrySailのライブの光景を

「この幸せが夢じゃないなら」での

〝僕らの胸に広がってゆく この幸せが夢じゃないなら ねぇそばで微笑んで〟

TrySailの3人の関係性と、幸せのメッセージを伝える曲

 

など、この頭3曲がTrySailのあいさつになっていて、これがTrySailですよーって伝わってくる。それも僕や私の1人称がメインになっているので、TrySailはこうですよーって今まで培ってきたものから伝わるメッセージ性が強いのかなーと感じます。

 個人的に、3曲目の「この幸せが夢じゃないなら」が3人が内向きに歌う曲になるので、説得力と包容力をもたらしていて、曲位置含めて最も好きな1曲になっています。

 

 この3曲から4~9曲目までがシングル曲と新曲のTry曲というか、楽しい曲たちでTrySailの魅力をより引き立たせる曲構成になっており、先ほど話したTrySailの3人の外向きの方向で、3色カラーの曲へのアプローチとバランスがすごく如実に見えてきていいですよね。かけあいみたいでめちゃくちゃ楽しい。

麻倉 私は仮歌さんの通りに練習していたんですけど、ナンちゃんのラフミックスを聴いたときに「あれ? あれ? 全然違う!」とびっくりして。

雨宮・夏川 (笑)。

麻倉 「そうか、これはそういうやつか」と(笑)。そこからは私も好き勝手に歌って、仮歌さんともナンちゃんとも違うようなニュアンスの付け方を試してみたりして。そうやって何回もテイクを重ねるんですけど、1本も同じテイクがなくて、どれも一発勝負、生モノみたいな感じなんですよね。なので、結局どのテイクが使われたのかわからないんですけど、いろんなことができてすごく楽しかったです。

雨宮 私は2人がやっていない表現で、でもこの曲にばっちりハマる濃いめのやつをやりたくて。ある意味、どうとでも歌える曲でもあるので、先に2人が歌ってくれたおかげで自然と「じゃあ、私はこっち系で攻めよう」「2人とは違うキャラでいこう」と方向性が定まったし、その中でいろいろ暴れまくりました。歌い方にしても、テンポも揺らすし、音符通りじゃなくてもいいからそのとき出てきたものをぶつけるみたいな感じで。

夏川 たぶん、それぞれのソロバージョンを聴いたら全然印象が変わっちゃうくらい、自由にレコーディングできたんじゃないかな。

雨宮 そうそう。聴いてほしいよね、みんなにも。ソロバージョンのラフミックスは私たちで共有しているから、それをちゃんとミックスしてもらって

 こういうかけあいの話ってもともとTrySailのライブ中に生まれていくもので、primaryとかそうですわね。そういうライブ感をアルバム曲として落とせるのってすごくいいなって感じました。

 

 そうやって3人それぞれの色やかけあいを楽しんだ後の10曲目。10thシングルである「Free Turn」で3人はまたまっすぐ同じ方向を見つめます。

〝守りたいよ ただいま 言える場所〟〝鮮やかな瞬間にいつだって 君がいたから〟

〝僕の半分 僕が埋めるから〟〝目指せ進むべき 航路[みらい]へ 共に〟

 

ここで、『君』へのメッセージがでてくるようになり、強くなっていると感じていて。

ここから

「ひだまりの場所」

〝手を振る君の声が笑顔が当たり前のことなんかじゃなくて 〟

〝きらきら微笑む君が照らしてくれた あたたかな明日 ひだまりの場所〟

「君となら」

〝不甲斐ないわたしごと 信じてくれる 君がいる〟

〝何度でも走り出せる 君となら〟〝大それた夢を 叶えて笑えるその日まで君と〟

 

 どんどん、『君』の存在が大きくなって、『君』がいることが大切で、頑張れる原動力なんどよと伝えてくれる。TrySail3人のメッセージが1人称的なものから、2人称的に相手がいるから伝わるメッセージへと変わっていく。TrySailと僕たちファンの関係性もここから見えてくる感じがする。後半は本当に『君』の存在が強くなるのだ。

 

夏川 表題曲に関しては、曲を選ぶ段階から「TrySailを応援してくれている人が求めているTrySailってなんだろうね?」という話はけっこう出ていて。何曲か候補があった中で私たちが選んだんですけど、私たち自身も気持ちを新たにまた進んでいくみたいな意識があったからこういうフレッシュな曲に決まったんだと思いますし、それに歌も引っ張られたのかな?

麻倉 このアルバムはとても面白い方向性の曲もあるんですけど、最初の「Re Bon Voyage」と最後の「君となら」は今までのTrySailの安心感みたいなものがすごくあるんです。なのでレコーディングもすんなりと、迷いなく歌えたというのがフレッシュな感じに伝わったんですかね。

雨宮 もしかすると、最近のシングルがわりと大人っぽいものが続いていたというのもあるかもしれない。「Re Bon Voyage」のようなストレートに「明るくて元気!」みたいな曲はひさしぶりだったから、そのぶん抑えていたものがあふれ出すみたいな(笑)。

麻倉 シングルの曲は、歌詞もけっこう考えさせる系のものが多かったよね。逆に「Re Bon Voyage」はいい意味であまり考えなくていい歌詞だから、自分の感性に正直に歌えるというか。

雨宮 まっすぐでいいんだよね。                        ー音楽ナタリーより引用

 

  3人からみた客観的なTrySailで、素直に3人がTrySailを表現した曲が「君となら」や「Re Bon Voyage」などの曲調や歌詞につながるというのが、僕はすごく嬉しかった。このアルバム全体を通して、TrySailの1人称『僕』『私』が伝えたいこと、見せたいメッセージが前半に詰まっていて、中盤には今まで通りTrySailのカラーを出して、後半はこれまでは僕たちが見て感じていた、『キミ』が明確に『君』という存在になって伝わってくるのが、本当に嬉しい。僕はこのアルバムを聞き終わったときに、涙を流すような気持ちになった。

 

 こんな『僕と君の関係性』を歌ってくれることが素直に嬉しかったんだと思う

前回の3rdツアーのブログでもこんなことを書いていたぐらいだ。

君にしか描けない未来〟は3人それぞれにしか描けない未来だ。そしてそれが〝君としか描けない未来〟に変わったときは3人だから描ける未来だ。

 

そして僕たちファンにもそれぞれ〝君にしか描けない未来〟をもって応援していたらそれが同じ空の下でつながってまた、〝君と描いていきたい未来〟を作ればいいとと思う。そのために何度だって挑戦したっていいじゃないか、僕はそう思う。何度でもTrySailと色んな景色を見てみたいし、その中で変わらないものも見続けたい。

 TrySailたちが進んでいく航海、その先に僕たちの好きな景色が広がって、君の物語になっていく。僕はそれを見るのが好きだった。でも今回のアルバムでTrySailは僕たちはこんなにも楽しくて、幸せな曲を歌うよ、だから君たちも迷ったり、今は声も出せないけどいつかその時が来るまで笑顔で待っていてね。そして、ライブでも笑顔でいてね。

 

 そんな3人のコロナ下でも変わらないメッセージがこめられている風に感じた。Double the Capeのライブを終えて、この状況だからこそあえて、TrySailらしさを前面に出した曲たちを詰め込んでくれたのは、アルバムとしてすごく嬉しくて、ライブへの楽しみも増えていった。今がまさにそんな状態だ。曲だけで、こんなにも笑顔で、幸せになっている。それは紛れもなくTrySailの3人にに会える喜びからくるものだろう。

 

 最後の2曲に込められた『君』へのありがとうと背中を押したいとうメッセージは、まぎれもなく僕たちから見たTrySailそのものだと思うし、そんなメッセージを受け取って、また1人の僕として、君から受け取ったメッセージを胸に前へと進んでいける。

 TrySailの3人の進む姿をみて、元気や笑顔をもらって前へ進む、またアルバムを聞いてからライブに参加して元気になるこれまでの『僕』のアルバムの要素もありつつ。TrySailの3人の曲や、ライブの姿をアルバムを通して表現でき、聞き終わった後には笑顔になって前へ進んでいける、次の自分の未来へ頑張れる。

 曲だけで、アルバムだけで、TrySailの『僕と君の関係性』を表現したアルバム。最初はTrySailの『僕』だったのが、『君』へのメッセージが強くなって相手に伝わる。1周した後聞くと、聞いている人が『僕』になって前へ進んでいけるようなアルバム。僕にはそういう風に感じました。言葉足らずなことが多いので、またライブ後に書こうとは思いますが、本当に素敵なアルバムをありがとう。

 

 

〇まとめ

夏川 “bon voyage”という言葉の響き自体がすごく前向きというか、希望がある感じがするんですよね。天さんも言っているように本当にひさしぶりのライブをやって、私たちも心の底から楽しめたし、お客さんがすごく笑顔になってくれていたのがマスク越しでもわかったので、あのライブで希望が持てて。これからのTrySailにとってもすごく大事なライブになったし、そのライブを経て再出発みたいな意味合いも込められているので、6周年を迎えたTrySailを、そしてTrySailを応援し続けてくれているみんなを明るく次の旅に送り出すようなタイトルですね。

 

 TrySailとは〝嵐の際に風に対抗するためにフォアマストとメインマストの後ろに設置される帆のことである〟この言葉のように、3人の歌声は僕たちそれぞれの帆になって背中を押し前へと進めていく元気をくれる、時には帆をたたみ休むこともある。それでも、TrySailという帆の力は、僕に笑顔をくれて、仲間を集めて、船に乗せて前へと進めてくれる。そんな帆だ。

 『僕と君の関係性』を受けて、『君の背中を押す』アルバムを受けて僕は、TrySailの〝帆〟がみんなにはあるんだなと感じた。それは1周して、「Re Bon Voyage」を聞いて時に大きく感じたことだ。

 

 僕自身がこのアルバムを受け取った時に、TrySailの3人の笑顔や景色とともに、自分自身のTrySailとの旅を思い浮かべていた、それはとても笑顔に満ちたものだった。

 思い返せば、いつしか、TrySailと一緒に航海をしなくなった友人もいるし、もはや懐古的になった景色もある。それでも、TrySailの3人の航海を見つめてきた、冒険も、旅も、そんな3人とわたってきた航海の先、港に着いた先にあったのはたくさんの航海日誌に詰められた宝物だったと思う。そしてまた海へといざなってくれる原動力は、TrySailの歌と帆のように感じた。

 僕はTrySailとの航海を見届けて、一緒の船に乗ってたくさんの海を見てきた。また、そんな海へ航海にでる。今度はTrySail号ではなく、TrySailの帆を上げて、たくさんの仲間たちとまた新たな旅を始めるんだ。そんな気がした。

 

 TrySailがくれたたくさんの笑顔と、仲間と、想い出も乗せて、

〝Re Bon Voyage=良い旅を再び〟また今日から楽しい旅の始まり。

 そこには、TrySail3人の笑顔と歌がたくさんある

 〝水平線に響け 私たちの無限大の歌〟この歌詞がすごく好きだ。

 TrySail3人の声が響けば、歌があれば、ライブがあれば、声を出せなくてもみんな繋がって、お互いがTrySailの帆をかかげて進んでいける。

 

もうすでにこんなにも幸福なのに、これから楽しい旅が待っているに違いない。

これを読んでくれた人たちもそう思ってくれると嬉しい。ツアーはたくさんの人に出会って、たくさん語って、TrySailの笑顔を見れる最高の場所だ。もちろんいけない、行かない選択もする人もいるだろうし、そんな人もアルバムを聞いて、ライブに行った人の感想も聞いて幸福な気持ちになってくれてうれしいなと思う。

 

 TrySailを好きな人、好きだった人、これから好きになる人みんなが幸せであればいいなって思う。きっとそう思うのは、僕がTrySailを心の底から大好きだからに違いない。

 

                                    青P

 

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 青P

 

夏川椎菜Pre2nd大阪公演感想とどうしても伝えたいこと 

 

どうも青Pです。

 

先日LAWSON presents 夏川椎菜Zepp Live Tour 2020-2021 Pre2nd大阪公演

に参加させていただきました。その感想というか伝えたいことを書きたいなと思っています。

めちゃくちゃいいライブ、あとZeppダイバーシティ東京で配信もあるらしいので、もしこの文を読んで行きたいと思った人は行ってね。

www.natsukawashiina.jp

 

ライブの感想というよりは、自分が得たことと伝えたい気持ちの部分が大きいので、そっちをメインに書きます。なので、後半の部分だけはみんな絶対読んでほしい、

 

 

〇ライブについて

ライブは生バンド編成

Gt. 川内圭太(バンマス)

Gt  山本陽介

Ba. 伊藤千明

Dr. かどしゅんたろう

というなんとも豪華なメンバーで行われた。正直音楽好きの僕としてはこのメンバーの演奏を聞けるというだけでめちゃくちゃ楽しみだったのだが、実際に演奏がめちゃくちゃすごい、これだけで楽しいということは言うまでもない。

 

実際にライブを通した率直な感想としてはめちゃくちゃ良かった、いやほんとに最高だった。

 

夏川椎菜さんのパフォーマンスというのはどちらかというと圧倒的な曲のパワーに対して少し本人のパフォーマンス力というのが追いついていない部分もあって、歌唱字体がふわふわしている印象があった。

1stライブでは演出自体が幕間劇みたいな要素が強く、ライブというよりは演劇で見せる部分の要素が濃かった。曲自体がその演劇の心情のピースとなっているので、夏川椎菜さんが伝えたい音楽ももちろんあるのだが、ライブとして伝えたい中での曲たちという意味合いが僕には強く感じられていたのだ。

もちろん初めて来る人のインパクトはもちろん、ファン自身も夏川椎菜のその方向性にまだついていけていない部分も強かったのかもしれない。

  

それと比較して今回のPre2ndでは生バンドによる全曲構成で、特に凝った演出もなくただただ音楽をぶつけていくことに重きを置いたライブになっており、曲のパワーを存分に浴びて楽しむこと、がメインになっていたと感じている。

 

音楽を浴びるとはまさにこのことだったと思うのだが、その軸にあるのが夏川椎菜が自分の音楽が大好きで、自信をもてるようになったという部分があるのかなと感じた。

夏川さんのいいところでもありご愛嬌なのは、必ずポカをやらかす。振りや歌詞を間違えたり、音を外したりすることは結構多い。それがオーケストラのライブだと、歌と演出しかないので、粗として目立ってしまう部分があるのだが、いい意味でZepp規模のライブハウスだと生バンドがそれを支えてくれるので、それも音楽という風になる。

 

何より、それが楽しいというのがしっかり伝わってきているは、夏川さんが歌っている自分の曲が好きだからという部分が大きいからなのだろう。それが本当に伝わってきたし、メッセージ性もより強くなっていると感じた。楽しいが自信に変わり、それがあることで今までどこかフワフワしていた歌が、地に足をつけて相手に届く歌になっていたと感じている。

 

 

 そして自信を生んだのはもちろんファンとの関係性だ。

これもすごくよかった。夏川さんはファンのことをひよこ群と呼ぶのだが、今回その日がたまたま夏川さんの25歳の誕生日ということもあり、ファンたちもお手製のグッズなどを持ち込んで、声が出せないなりの誕生日のお祝いをしていた。中には横断幕を作るファンもいた。それ自体が良い光景で、夏川さんのファンとの関係性がにじみ出ていた。普通は恥ずかしくてなかなかできないことだとはおもうのだが、失敗を恐れず伝えていくこと、夏川さんの音楽性にもつながる部分だろう。

 

 また、夏川さん自身も今回2回の延期を経てのライブということもあり、いつも以上にファンサが多かったと感じた。ちょっとのファンの反応にも返したり、MCで感謝を言葉にしたりなど、今まで以上にファンとの距離が近いライブだった。

 それは声が出せない分私が150%のパフォーマンスをするという部分にもたぶん繋がっていて、みんなにファンサをして楽しんでもらうことも夏川さんなりのライブの盛り上げ方だったのではないか?僕はそのように感じた。それがファンを殺すことになってもだ、、、、

 

 もちろんライブとして、全編そのような形ではなかったし、今後それがメインとなることはおそらくないかもしれないが、1つ今回はファンの方も応援してきて嬉しい、楽しい、好きが溢れている。そんなライブの空間だったと感じている。

 

さてさてライブ全体の話はここまでにして、ここからライブで得た感情を伝えていきたいと思う。ライブ自体のセットリストについては最終公演もあるので特記しないが、今回のセットリストは2パターンあって、今回そのうちのAパターンのセットリストだった。

 

 個人的に両方のセットリストを見てお話するべきだろうが、パターンAの方が王道で今回のライブのメッセージ性が強く、パターンBはセトリだけ見ると、少しその先の物語という印象だった。

 

 パターンAは前半本人のアーティスト色の強い楽曲が並べられ、そこからファンと楽しむパート、1stアルバムのキーとなる曲たちでのエモーショナルなパート、そこからラスト畳みかけるパートの4パート構成になっていた。

 

 どれも夏川色が強く、いい意味で子どもに戻ったり、大人になったりを繰り返しながら、本人の音楽に込めた自分の人生みたいな部分を殴っていく構成だったと感じている。本編だけをみると、その楽曲たちのパーソナルな部分というのが見えにくく、ただただ曲やライブとして楽しい。そんな印象を受けた。

 

 しかしながら、アンコール1曲目の『パレイド』がそのセットリストの説得力を持たせる歌い方になっていたと感じた。

 

 僕が感じたのは、おそらく子どものままでいたいという思いと、子どものままではいられない大人の葛藤という二面性だ。夏川さんも夢の話をしてきたのだが、現実社会で子どもの夢をなかなか叶えられる人は少ない、誰しもが挫折や劣等感を経験し、自分の理想とのギャップに苦しむ、何か前へ進みたいと思っても前に進めず、悩み続けることもあるだろう。誰しもが素直に前には進めないものだ。

 

 おそらく夏川さん自身がそのことを一番よくわかっていて、デビューをして方向性と自身のパフォーマンスとやりたいことの乖離に苦しみながら『パレイド』という曲に出会って、そんな自分自身の想いを叫びのように歌い、そこから『ファーストプロット』で自分自身のやりたい音楽を見つけ、今Zeppの舞台に立つまでになった。

 もちろんそれは、夏川さん自身が声優という道を選んだからこそのステージだと思うし、歌手だったらまた違ったかもしれない。それでも、夏川さんのMCで感じたのは、

 

「どんなに子どもっぽい夢でも、小さいことでも、失敗して前に進んでいこう、子どものままでいてもいいよ。きっと素敵なものがあるから、私がその代弁者で証明になるから」

 

僕はそんな風に感じた、だからこそ『パレイド』はより自分自身の感情を歌った曲よりも、今そんな状況にいる君たち、そして自分自身の人生における意味合いとして伝えた、本人が言っていた救いの曲になっていた。

『パレイド』だけが、子どもや大人のいったりきたりではなく、今の自分自身を認めてあげること、負の感情に向き合ってあげられること、その気持ちを浄化させてあげること。

そんな意味合いを持っていたと感じたし、夏川さんが自分の音楽たちで前へ進んだ自分を表現した本編からその『パレイド』に繋がることで

 

私はいろいろあったけど前へ進めたよ、このライブを見た君たちも前へ進んでね

 

そんなことを伝えようとしたのかなと、僕はそんな感情が浮かびました。

おそらく今まで自分のことを歌った歌だったけど、自分を客観して相手に届ける歌で、相手の感情の背中を押せる歌になっていたんじゃないかな。

だからこそ、今回の『パレイド』はすごく好きだったし、僕個人としてはすごく嬉しかったかなーと自分人生を語るではなく、音楽としてその人生を伝えてなおかつ救う、本当の意味で、夏川さんの歌になったのかなーそんな感覚がありました。

 

たぶんこの『パレイド』の解釈になると、『ファーストプロット』は聞いたその人自身の物語の歌になると思うので

「聞いた君がどうか笑ってますように」

の歌詞はより一層ぶっ刺さると思います。だって、『ファーストプロット』が聴いた自分自身の人生に感じると思うので、いやーやばいな。

 

本編セトリでは『パレイド』から『ワルモノウィル』で結局悪い子どもになってニヤニヤしたけど、『クラクトリトルプライド』でさらに前へ前への推進力が出ていて良かったです。

小さな挑戦を積み重ねていきながら、みんなで共有しながら、ファンとの関係性もよりはっきりしていたライブは本当に素敵な光景を見せてくれたと思います。ずっとこのままの夏川さんでいてほしい、そう思えたライブでした。

 

 

〇オタクを通した夏川椎菜

 ここから?本編です。自分の話をします。

今回のライブ、僕がライブを聞いていく中で、MCを聞く中でずっと1人のオタクの姿を浮かべながらライブを楽しんでいました。そのオタクとはここ1年ぐらいでグッと仲良くなって、頑張ってる姿を見ていた。

 今回Pre2ndが2度の延期を迎える中で、その人自身も苦悩していたし、しんどかった時期はあったけどそれでも前へ進み続けて、自分のしたいこと、夏川さんのためにやりたいことを貫いていました。

 

 自分が楽しいと思えること、たとえ些細なことでも実行して形にして届ける。

失敗を恐れないでやってみる、まるでずっと子どもの心を忘れないで取り組んでいる姿はどこか夏川さんとも重なり、今表現しているステージにも繋がっていたと感じています。

 

 そうして迎えたステージで毎回幸せそうに語っていたその人の言葉通り、夏川さんは自分にとって最高のステージをその場で披露し、自分をクソ雑魚ナメクジといいながらもついてきてくれた人たちへ、言葉を音楽で届けました。

そこで、ふと『クラクトリトルプライド』でそのオタクの顔を見てみると、世界一幸せな顔をして笑っている姿がありました。今回、誕生日の横断幕やうちわにレスを返していた夏川さん、でもたぶんそういうものじゃない、そのオタクだけにしかわからない幸福感がきっとあったんだろうと思います。

 

 ライブ後、僕はそのオタクと話したくて仕方なく、大阪でホテルを取り話し込みました。その瞬間は本当に幸せで、人の幸せってこんなにも幸福なんだなって感じました。

そこで僕が伝えたのは

 

「これからあなたがどんな活動をしようと、周りからなんと言われようとも、僕はあなたの味方だし、ファンでい続けるから、これからも楽しく続けてほしい」

 

ということでした。 僕は知らず知らずにそのオタクのファンになっていたのです。

 そんなファンがいたからこそ、夏川さんのライブは本当に最高のものだったし、僕が『パレイド』で受け取った感情もきっと、そのファンがいたからこそのものだったと思っています。

 つまり、僕はそのファンから通した夏川椎菜を知っていたからこそ楽しかったのだと思います。それはどんなファンよりも素敵なファンの形だなと。だってファンと出会ってからその人の音楽がますます良くなったんですよ?やばくないか。

さてここまで話して何が言いたかったのかというと。これこそが夏川椎菜の最大の強みだと僕は感じました。

 

夏川さんはファンを「ひよこ群」と総称します 

最初はすげぇ言葉だなと正直思っていました。でも今はそれがいい言葉だなと思うのです。みんな同じひよこなら、僕はファンはどんな挑戦もできるし、その挑戦に同じひよこ達が賛同してくれることができるということです。みんなが目の上のたんこぶにならず、同じ目線で、同じ歩幅で歩いて行けるんですよ。

 

1つ1つの小さな夢や挑戦、そして感情を、きっと味方になって支えてくれる人がファンにいる。そのことは本当にファンにとって心の支えになります。そして、何よりそんな挑戦を最も肯定し、体現する存在こそ、夏川椎菜さんそのものなのです。

 

だから、各々のファンは小さな夢や挑戦を続けることができ、些細な幸せとちょっとの苦悩も共有できる、ときに負の感情が生じたとしても、それを歌が支えてくれる。そんな関係性があるのではないか。

例えば「誕生日の絵とかtweetとかも見てるよー」そんな些細なMCが夏川椎菜の魅力を表していました。そんな言葉にたくさんの人は救われると思います。

そして、そんなたくさんのひよこ群を通して新たに夏川さんを好きになる人が現れるし、また新たなファンの挑戦もファンは受け入れてくれる。夏川さんのファンのファンが生まれることで関係性が構築され、夏川さんのことをさらに好きになる。

僕はその大切なファンを通して、夏川さんのライブがすごく楽しかった、だからこそファンによってもっとライブが良くなっていく。僕はそう思います。

 

でも、それでもファンはひよこ、みんな子どもなのです。それでいい

みんな大人になったら忘れてしまうような子ども心、たぶんそれをずっと夏川さんは持ち続けられる人だと思います。僕の大好きな夏川さんのファンはみんないい意味で子どもっぽいんですよね(笑)

でも、大人になったらやなこともたくさんあるし、子どもになれない時もある。

そんなときは、夏川さんの歌が負の感情も肯定してくれるだろう。そう思います。

 

 最後に、夏川さんがこの文章を読んでくれると信じつつこの言葉を残します。

 夏川さんのどんな挑戦に対しても、どんな楽しみに関してもそれを肯定し表現し、楽しむ味方はたくさんいます。僕がそれを証明します。だからこれからも、ずっと変わらない夏川さんの子どもっぽい笑顔と楽しい音楽を歌い続けてください。

 

 そんなあなたの歌が歌に込めた願い

 「聞いた君がどうか笑ってますように」

  はもうファンへ届いていると思います。

  そして、聞いた「君の歌もいつか歌えますよに」

 そんな歌をもう夏川さんは歌えています。

 

だって僕にとって夏川さんの歌がそのファンの歌として、僕の歌になってこんなにも幸せな気持ちになれました。本当にありがとう。

 

 本当に素敵なライブでした。何より僕はそのオタクとそんなオタクに出会わせてくれた夏川さんへの感謝を込めてこのブログを残そうと思います。

 

後良かったら僕が推しについての愛を語ったブログも読んでね。

宣伝は大事(笑)

ではでは

                                   青P

 

 

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僕だけに見える星とトクベツ~麻倉もも27歳の誕生日~

 

どうも青Pです。

今年も麻倉ももさんのお誕生日に沿えて少し書いてみようかなと思っています

よければお付き合いください。もう誕生日から1か月近く過ぎたことに関しては深くお詫び申し上げます。

 

書く題材としては、麻倉ももの8thシングル『僕だけに見える星』について書いていこうかなと思っています。このシングルもらったものがすごく大きかったのですが、しっかりと思いを書けていなかったので、ここで書きたいなという次第です。

 

 

 

 

 

〇僕だけに見える星と今までの楽曲の違い

 
 僕だけに見える星

 僕だけに見える星の最大の魅力は、麻倉ももの繊細で、広がるようなボーカルの歌唱力にあると僕は考えています。ただ、麻倉もものアプローチの方法としては、この楽曲は他の楽曲と大きく異なることがインタビューからもわかります。

 

──麻倉さんの曲の歌詞には「君」というワードがよく登場しますが、従来のそれは少女マンガ的な世界における恋愛対象としての「君」でした。しかし「僕だけに見える星」の「君」は、必ずしもそうではない。

恋愛対象と捉えることもできるかもしれないけど、友達かもしれないし、友達じゃなくても大切な誰かかもしれない。聴く人によって見え方が変わるように意識して作りました。誰しも経験したことがあるような出来事だったり、見覚えのある情景だったりを通して、聴いてくれた人の心がちょっと温まるような、ふんわり寄り添える歌詞にしたかったんです。

私自身、歌詞に出てくる「君」に相当する人が思い浮かぶし、歌詞で描かれている物語に自分の経験を重ねることもできるんです。でも、それが前に出すぎるのはちょっと違うというか、聴く人それぞれに「君」の対象がいるわけじゃないですか。なので一歩引いて、第三者目線で物語を読み聞かせる感じで歌いました。

麻倉もも「僕だけに見える星」インタビュー 音楽ナタリーより抜粋

 

 これまで、恋愛曲でその物語の対象を明確にして表現をしてきた麻倉もも。しかし、今回は歌っている自分自身の対象をぼかして歌った楽曲。主人公を演じるという声優的な、演者的なアプローチしてきた麻倉ももにとっても新しい挑戦の1曲となりました。

 

 恋愛曲の中で、強烈な個性を発揮した麻倉もも、これまでとの大きな違いはこの曲には麻倉ももがほとんど存在しないことです。

 麻倉ももストーリーテラーとして、引き算のアプローチをした結果、この曲には麻倉ももという存在がいない。故にこの曲には歌った世界観を通して見えた「自分自身の感情」を引き出すような曲になっている。人それぞれの「君」が見えるような楽曲。 これまでと全く違うアプローチ、それなのに楽曲自体はすごく自然に聞くことができました。

 

 その理由は、麻倉ももが恋愛曲を歌ってきたから、そしてその中で背伸びをしない楽曲に挑戦したからだと思います。

 恋の歌というのは必ず対象がいて、対象への想いや自分自身の想いを届ける歌がほとんどです。だからこそ、1つ1つのフレーズやブレス、音のニュアンスにこだわる。だからこそ、ストーリーテラー的な歌い方の中で、物語に沿って感情が動いていく様子が歌唱の中で表現されている。

 

 明確な光景などは浮かばないながらも、この物語の主人公の感情は冒頭から揺れ動いて、最終的には決意みたいなものをもって走り出していく様子が描かれている。特に僕個人が好きなのは、Dメロ落ちサビの部分ですが、その表現は今まで麻倉ももが恋愛曲やみんなと楽しむ曲たちで、一人ひとりへ想う歌を歌ってきたからこそだと感じました。

 故に、これまでは物語の主人公の心情を真正面に届けてきて、まるで見守るように聞いていた曲たちとは違うけど、彼女の歌を聴いて自分の目の前に大切な景色が浮かんで、その想いに背中を押されているような気持ちになる。おそらく聞いた人の中で、必ず誰か大切な人や感情が思い浮かぶ人も多かったはずだ。

 そんなアプローチは新しく見えて、全く違うわけではない。おそらく恋愛曲を歌ってくる中で見えてきた彼女の音楽性の幅や強みみたいなものを生かした曲になっている。客観的に自分の歌声を聞けるようになったと語ることも増えてきましたが、そんな中で新しいアプローチをしながら、その自分をしっかり分析してボーカルに臨んでいるからこそできた歌い方なのかなと思いました。

  

 あしあと

 『僕だけに見える星』が広がるような景色、過去から今へ大切な気持ちに寄り添った歌なのに対して『あしあと』はもっともっと小さな自分の世界や視点で描いたひとりごと。

自分のことは自分が一番わからないので。あと、私もこの曲の主人公みたいに勝手に1人で落ち込んで、「まあいいや、明日明日」と勝手に1人で立ち直るタイプというか。あまり人に相談せずに、自己完結しちゃうことが多いんです。たぶん「僕だけに見える星」と同じように、誰しも一度はそういうことを考えた経験があるんじゃないかと思いますし、「あしあと」というなんでもない日常の物語を通して、またちょっと温かい気持ちになってもらいたいです。

 

 自分のことは自分が一番わからないってまさにその通りで、考えれば考えるほど、自分って何って考えちゃうことありますよね。そういう時って、自分なりの解決方法が人それぞれあると思います。これはそんな気持ちに寄り添った歌です。

 

──「あしあと」では、いつものように主人公になりきって歌ったんですか?
そうですね。主人公の女性像を思い浮かべて、完全にその子になりきって。今言ったように歌詞の内容に自分とリンクする部分もあるんですけど、やっぱり自分の物語としてではなく、あくまでその子の物語として歌いました。これはすべての曲に言えることなんですけど、「共感できるなあ」とか「私と似てるなあ」と思うことはあっても、自分に引き寄せて歌うことはあんまりないんですよね。

──そのうえで「主人公に共感できるわけではないけれど、『そういう恋もあるよね』と、その世界を歌うこと自体はすごく楽しい」と。だから主人公に共感できる / できないは、なりきりやすさとは関係ないんですかね。
ああー。あんまり頭で考えたことはなかったんですけど、「麻倉は絶対にあの子の気持ちにはなれないが、そういう気持ちになってしまう子がいるということは理解できる」とでも言えばいいんでしょうか……ちょっと話が違うかもしれないんですけど、よく人から「共感能力が高いね」とは言われるんですよ。例えばみんなが「そんなことありえない!」と思ってしまうような考え方とか心の動きでも「いや、あるかもしれない。私は違うけどね」みたいな。

 

 

 主人公によせることはない、あくまでその子の物語として歌っているというのは声優で歌手の麻倉ももさんならでは。シンガーソングライターなら、自分の今の感情だったりを吐き出すものだと思うがまったくもってその要素がないのだ。

 しかし、感情は寄せないと言いながらも、全くその部分がないとは言い切れないのと思う。だって、この僕だけに見える星も今麻倉もも自身が背中を押したいという思いを込めて選んだ曲であり、あしあとも麻倉もも自身が選んだ楽曲だからだ。

 

 最もフィーリングを感じた曲をチョイスする過程には、必ずしも彼女の感情がある。しかしながら歌唱するときには、その物語の世界や主人公像を表現する。非常に役者らしい彼女の音楽性が僕は好きだ。そして、その表現のおかげで、僕たち聞いてる側の人間は曲たちに居場所を作ることができる。この曲もまた僕自身の曲なんだなと感じた。

 

 どんな曲にあっても、こうですよというものを提示しないからこそ曲に

「今の日常の中での感情」を置くことができる。

その上で麻倉ももの楽曲には人を笑顔にさせる力がある。それがやっぱり変わることのない麻倉ももの楽曲の魅力だ。

  

 麻倉ももは『ハピネスピース』などで、小さな日常の幸せなものを歌った曲もありますけど、その成長版のような曲だと僕は思います。その中で、ウィスパーボイスの歌声など麻倉ももの魅力もつまっていて、イヤホンで聞くと、とても心地よく、まるでその女の子の風景が目の前に浮かんでくるようだ。無理に前を進むことはない、そのままで、それでいいじゃんって言ってくれる曲。

背中を押すことって、絶望から前へ進んだり、下を向いてたら上を向かせたりするだけじゃなくて、今の自分自身を肯定してあげることにあるんだなって最近は思います。

 

 「わたしらしさずっと探していた」

 「どんな言葉を選んでもちょっと違うんだよな」

 

 自分の感情やあり方の置き所がわからない、でもそうやって悩んだりすることも、毎日過ごしていることもその人にしかない日常であしあとなんだよなって。僕自身もこの「あしあと」を聞いて、麻倉ももの曲なんだろうなって思って考えていたけど、繰り返す聞くたびに、この曲も僕自身の曲で、僕だけに見える星で迷っている自分を認めてくれる曲なんだなって感じました。

 麻倉ももが好きな音楽のテイストみたいなものがぎゅっと詰まっている1枚で、恋愛曲以外での音楽性みたいなものが定まってきたシングルになったのかなと思いますし、これからどんどんこういう楽曲が増えていくと思うとすごく嬉しいなと感じます。

 

 

 

〇自分の物語のトクベツを探して

 「僕だけに見える星」を受け取って、自分は何を思ったのか考えたりしてたんですけこの曲は麻倉ももが与えるというよりも、自分自身が見つけないといけない曲たちだなと思った。

 

 コロナの状況下の中で、当たり前だった日常が変わって、変わった日常が当たり前になって。今まで普通だったことたちができなくなっていった。そんな中受け取ったこの曲で、いざ書こうと筆をとっても今まで代わり映えのないことしか書けない自分がいました。

 それは変わっていく日常の中で、今まで当たり前を普通だと受け入れない自分がいたのかもしれない。麻倉ももを通して今までの普遍的な日常ではないものたち、ライブや友人との出会い、ブログ、フラスタ、手紙、たくさんの今までにないものを表現し受け取ってきた。それはすべて麻倉ももが主語にあるからできたことたちで、それがなくなった時、麻倉ももを主語に置けなかったときに何もしなくなった自分は、空っぽの人間になってしまうのではないか。そんな気持ちがあった。

 

 僕はずっと麻倉ももの「隣にいる存在」でいたかった。そのためにいろんな言葉を投げたり、フラスタを贈ったりした。そのこと自体が、麻倉ももに会いに時に横に並びたいがための「目的」だったのかもしれない。手紙・フラスタ・ブログ、それは好きでやってきたことだけど、それが「麻倉もものために」という大義名分に沿った目的になっていた自分がいたことをちょっと考えるようになった。

 

 自分自身の麻倉ももを表現する、探す、答え合わせをする。そのことが楽しくて会いに行っていたとしたら、それを表現する言葉は「自分がトクベツ」でいたかったのだろうか、僕の中の麻倉ももを表現することがトクベツで、それが自分自身の存在意義にも繋がってるような感覚は少なからずあった。

 そんな手段ができなくなった今、自分自身のトクベツって何なのだろうと主語がないこの曲に出会ったときに見透かされたような気持ちになった。自分の中の麻倉ももを表現する、麻倉ももという主語に自分を置く小さな世界の中で、思い悩みながら僕は物語を書いていたのかもしれない。

 

 そんな中、2021年5月30日にホリミヤのイベントで麻倉ももさんに会う機会が訪れた。一緒に行ったのは、この2年で大切な友人になったオタクだった。運も良く、麻倉ももさんの正面に座った僕たちだったが、そんな僕たちを見つけたからなのかはわからないが、彼女は目が会うとすごく嬉しそうな表情をして笑った。その瞬間の感情はなんといっていいのかわからない。でも言えることは、僕は麻倉ももに、彼女に会うだけで自分は幸せだったんだなという感情だった。

 手紙を出したり、フラスタを贈ったり、曲に向かうこともないシンプルなアニメイベントだからこそ感じた、麻倉ももに会うことによる幸せ。それは間違いなく、麻倉ももにとっても同じなのではないかとその瞬間に思ったのだ。何よりも、自分は彼女の笑顔を見ることが一番の幸せだということを再確認した。

 

 じゃあこういうのを踏まえて、このアルバムで感じたことって〝恋〟から〝愛〟になるためには、言葉で愛を伝えないといけないと思うんですよ。恋は言葉にできないですけど、愛は言葉にできるものだと思うので、だからAgapanthusのアイを変えてみると。 〝大切な人へアイを言葉で伝えること〟だと思うんですよね、そしてその中でも  〝会って言葉を伝えること〟 はすごく麻倉さんにとっても大事なことなのこかなと思っています。単純にこれは僕が麻倉さんのファンでいる中で大切にしていることにもつながるとは思うんですが だからこのアルバムで、麻倉さんは聞いている人に向かって一種のラブレターみたいな形でみんなに言葉でアイを伝えてもらったと思っています。

 

 Agapanthusの言葉を受け取った時にこんな言葉を残していたが、今僕にはこの言葉が必要かもしれない。僕自身、会うだけで笑顔を見るだけで心が満たされるのは麻倉ももさん以外にはいない。

 そう言えるぐらいの存在が彼女だった。そもそも最初の感覚ってきっとこんな感覚で、会えるだけで嬉しかったのだ。いつしかそれだけじゃなくなってきて、いろんな活動して、また今の日常が普遍的なところに戻ったのかもしれない。意固地な自分の想いが解けていくようだった。

 

 そろそろ長々と書いてきたことを、まとめていかないといけない。

先日発売されたMy Girl vol33 そのインタビュー、その中で麻倉ももさんが語っていたことがあった。直接的な抜粋は控えるのですが

 

音楽もビジュアルも自分のやりたいことが思いつくようになって、自由度やふり幅が出せるようになった。自分自身の音楽性が安定してきているので、次は新しいことに挑戦したい。

ファンの人には自分が楽しんでいる姿をたくさん見せたい

                          ーMy Girl vol.33より引用 

  本当に嬉しかった。僕自身は彼女に麻倉ももの音楽を好きになってほしかったし、楽しいなって思うことをやってほしかった。だって、麻倉ももの好きな音楽性を僕は大好きだったから。

 僕が麻倉ももを表現してきたことの理由の根幹は

 

 〝麻倉ももに笑顔でいてほしい、麻倉ももをずっと好きでい続けてほしい〟

 

  だった。おそらくだけど、彼女にとって音楽は以前よりも日常的なものになり、今は表現を楽しいと思えるまでのものになった。僕自身は今までやってきたことが報われたような、救われたような気持ちになった。同時に、本当に麻倉ももに出会ってきて、これまでやってきたことは全部僕の人生の1ページでしかないことに気づいた、麻倉ももに笑顔でいてほしいこと、その目的は僕自身が笑顔になりたいからだった。

 

 フラスタを見たとき、ライブに行ったとき、手紙を書いているとき、彼女を通して出会った大切な人と出会うとき、僕は誰よりも幸福な感情を抱いていただろう。そんなことを思うと、急に幸せが溢れてくるようだった。彼女のために始めたことたちが僕の人生の1つ1つにたくさんの幸せな花を咲かせて、今も残り続けている。それは何よりもすべてが形になって残っているものだからだ、記憶だけじゃない形に残るものたちだからトクベツなのだろう。

 

 横に並んでいたかった、でも今は横に並ぶ必要はない、

 だってずっと横にい続けているから、お互いの人生を歩んでいる限り。

 だからずっとずっと伝え続けていきたい、僕の人生において麻倉ももに出会ったことでみつけたトクベツたちを。また、たくさんの形で僕の人生を伝えていきたいと思った。

 

 ただ、心持ちが変わっただけの1年だったのかもしれないけど、それはすごく大きな変化だったと感じている。これまでの5年、ずっと表現してきた「僕の中の麻倉ももの物語を描いてきた」これからは「僕が描く、僕自身の物語」を表現して、彼女を笑顔にし続けていきたい。その題材にあるのは、麻倉ももの音楽と歩みそのものの物語だ。

 

 これからの5年はとても楽しいものになるだろう、いつか麻倉ももに僕が直接

 

 麻倉ももに出会った人の中で、僕が1番幸せな人だって自慢できる

 

 そう言えるかっこいい男でいるために、これからもたくさんお花を、言葉を贈っていく。僕の人生に僕だけのトクベツな笑顔をたくさん咲かせられるようにこれからも僕は麻倉ももを好きでい続けることだろう。

 

 こうやって毎年自分自身を振り返ることを続けてきたことで、自分の立ち位置や人生みたいなものを見返した気持ちになっている。たかだか1人の人間のオタク活動でしかないものだけれど、僕にとっては本当に幸せな5年間だった。これから先5年も自分が幸せでいるために、この誕生日のブログを書き続けて生きたなーと思う。

 

                                    青P

 

 

 

 

 

僕だけに見える星

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あしあと

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natalie.mu

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