青Pのひとり語り

麻倉ももを中心に自分の好きを語っています。

夏川椎菜 3rd Live Tour 2023-2024『 ケーブルモンスター』備忘録

 

どうも青Pです

タイトルの通り、夏川椎菜さんの3rdライブツアー『ケーブルモンスター』に参加してまいりました。感想はめちゃくちゃ楽しかったし、めちゃくちゃ好きだったぜーです。

個人的にこれまでの夏川さんのライブでいちばん楽しかったんじゃなかろうか?ってレベルで楽しかったのでその備忘録を残します。

 

 

とりあえず神奈川公演もあってネタバレになっちゃうので、公演概要とこのライブのキモとなるアルバムの宣伝、ナタリーの記事を載せときます。

残念ながら千秋楽はソールドアウトなので、また映像化に期待しましょう

 

 

 

trysail.jp

natalie.mu

 

 

 

 

 

〇ライブ感想~ブロック分けしながら~

セトリはこんな感じです

 

open.spotify.com

 

 

基本的に3rdアルバムであるケーブルサラダが軸になってますね

ブロック分けの感覚としては

 

M1~M3 ライブ始まるぜーお前ら声出せーゾーン

M4~M7 重低音ロックゾーン

M8~M12  哀愁とエモめゾーン

M13~18  クラブ系からのラスト

M19からがアンコールでした。

 

まぁその辺は詳しくまとめてる人がいるので、そこを参照ください。

めちゃ雑ですけど、僕の感覚的にはこんな感じでした。正直アルバムだけ聞くとどうやってまとめんだろうなぁって思ったんですけど、ゾーンごとにバンドのアレンジなども手伝いつつ、重めロックやクラブ縦ノリ系などライブアレンジにすることでまとまりよくライブを作っていたなーという印象です。

特にM4~M7M13~M18は既存曲の使い方がめちゃ上手かったですね

『ワルモノウィル』とか『奔放ストラテジー』とかよくここに入れたなって感じでしたし素晴らしい

 

細かい曲の話をしていくと、途方もないことになりそうなので今回は割愛しつつ、気になったゾーンだけ話していきます。主に2つ僕が気になったゾーンがあって、M1~M3とM8~M12です。

 

M1~M3 ライブ始まるぜーお前ら声出せーゾーンと『クラクトリトルプライド』

 

M1~M3のゾーンは、これまで声出しできなかったライブが続いていたこともあって、声出ししやすい曲が3曲並んだなぁって感じでした。関西めっちゃ声出てましたね。

とにかく『クラクトリトルプライド』がめーちゃくちゃよかったですね。僕自身このツアーは神戸公演が初めての参加で、連番したのが仲良くさせてもらってるやはらさんでオタク活動めちゃ頑張ってる友達なんですが、『クラクトリトルプライド』が終わった時点で、「めちゃくちゃええライブやん」って自然と口ずさんでましたね。

しかも横でやはらさん泣いてたんでほんとにいいライブができてるんだなぁって感じでした。

そこはやはらさんのブログでたくさん書かれてるんで、是非とも。

yahara417.hatenablog.com

 

 

夏川さんは決して歌がすごく上手いタイプではないし、感情をまっすぐにぶつけるタイプでもないと思っています。自分のヒストリーを音楽として形作り、ライブを通して夏川椎菜の音楽と感情を届ける人。上手にライブをせずに、正直にライブをしている部分が僕にとって夏川椎菜の音楽の最大の魅力だなって思います。綺麗な音楽じゃないんだけど、ライブにいくとそれが綺麗にはまる感じ。それが詰まった『クラクトリトルプライド』は僕の中ではとにかく楽しいのと、嬉しくて泣きそうになるっていう感情の芽生える1曲です。

夏川椎菜2ndLIVEツアー『MAKE OVER』 備忘録 - 青Pのひとり語り

 

2ndツアーの『MAKE OVER』の時はこう書いてましたけど、今回全然違うな(笑)

この曲が今の夏川椎菜にとってのキラーチューンであり、自己紹介的な1曲だと僕自身は思ってるんですけど、今回お客さんの歓声も相まって会場の一体感と夏川さんの音楽で空間が作られた感じがたまらなかったんです。僕にとっては空間っていうより、ぶつけ合いみたいな印象だったんですよ夏川椎菜のこういう曲って。

夏川はこうだけど君はどう!!!と夏川の音楽全力でぶつけたよみたいな感じで、夏川さんのファンの人はそれにこたえてぶつけ合いながらやってる感じで、僕はどちらかというと見守ってるみたいな(何様だよ)って感じですけど。

 

『クラクトリトルプライド』の詞を書いたときに、どういう言葉か正解か分からないけど、夏川が作詞をする意味というか、いぎというか、やりがいみたいなものを強く感じることができましたね。伝えたいこととか、今感じていること、ヒヨコ群に伝えたいことという思いを、うまく言語化できた曲なんですよ。それプラス、私のことを知らない人が道端でも聞いてもだぶん刺さるだろうっていう。「きっとこうい思ってる人は、ほかにもいるよね」って思って書けた曲だったので、初めて私が外に向けて自分のメッセージを発信した感じがします。それは、自分の中ではターニングポイントかなって思いますね。

                              ーVOICE BRODY Vol.11より引用

 

それはたぶん『クラクトリトルプライド』の制作背景とか曲の位置(これまではラストの方が多かった)のと夏川さんの作詞もあって、夏川椎菜の物語や心情を語った後にこの曲ってがくるもんだからいい意味で重たくて、ズドーンって出し切った感の出る曲だったんですよ。

でも今回の『クラクトリトルプライド』はめちゃくちゃ軽くって、跳ねる、楽しむって感じで。夏川さんがこのライブでやりたいことを僕は「楽しいライブ作りたい」だと感じたので、その言語化みたいなものを音楽でやった感じあるんです。

夏川さん自身アルバムで大衆向けを話していたので、「私のことを知らない人が道端で聞いてもたぶん刺さるだろう」をライブで体現した曲になってるなーって思いました。めちゃくちゃ軽くて楽しいからそれはライブの空間としてファンの盛り上がりが体現していて、そん中で曲のメッセージ性はしっかり届いてくる感じ。

僕の好きなUNISON SQUARE GARDENの音楽はまさにそんな感じだったんですけど、おぉこれはライブになりそうって予感はたぶんこっから来たんでしょうね。すごくこの時点で夏川椎菜のパーソナリティ性はいい意味で置いておいても楽しめるなぁって感じれたのが僕にとってよかったのかなと思います。

 

 

M8~M12  哀愁とエモめゾーンと夏川さんの楽曲の変化

次よかったのかここですね、ここは今回のライブでいうところのちょうど真ん中部分で序盤の「ライブ導入と盛り上げゾーン」と終盤の「夏川の今はまってる音楽」の間に入ってる感じで、今回のアルバムのメッセージ性を込めたブロックだなって感じてます。

でもあくまでメッセージ性をライブという皮をかぶってごまかしているような。1日目の髪型が【ウェアウルフ】で人狼だったんですけど、まさに人狼のようにどんどんモンスターの皮が剥がれているような感じのゾーンでしたね。

 

まずは【ファンサタイム】ですって始まった『消えないメランコリー』はこのアルバムで一番好きな曲だったのでめちゃくちゃ楽しかったですね。もうメロもリズムも好みなのと、夏川さんの歌い方的にもこれぐらいの脱力感のバランスが好きだなぁって感じです。

めちゃファンサタイムでバンバンしたり、ぱっぱっぱしたり可愛かったんですけど、歌詞の世界観と歌い方もあって『可愛いけどやべぇ女』感がめちゃくちゃあって好きなんですよね、『すーぱーだーりー』とはまた違うなんだろうな、サブカル女のやばさの詰まった曲だと思いますこの曲。

コーリング・ロンリー』はインディロック風でこちらも独特なテンポと脱力感のある曲。結構夏川さんの中の肝になる【大人クソくらえや大人になんかなりたくねぇ曲】で『キミトグライド』とともにこのパートの転換点曲ですね。

 

─今のお話を聞いて「いつかいつか大人になっても」といった歌詞の見え方が変わったかもしれません。

たぶん、私は30歳になっても、それ以降も大人になることはきっとないんだろうなって。私にとって「大人」って、あんまりいい言葉じゃないんですよ。“抗うことをやめてしまった”感みたいなものを大人に対して抱いていた時期があったので(笑)。ただ、中身は子供のままでもガワは大人になっていくというか、老けていくわけで、心と体がどんどん離れていくような感覚は年々増しているんです。そういった不安が歌うたびににじみ出てくる、歌えば歌うほど切なくなる曲になるんじゃないかな。曲の中ではすごくさわやかに「コーリング・ロンリー」と歌っているけれど、だんだん本当に、心だけがロンリーになっていく……そんな予感がします。

夏川椎菜 「ケーブルサラダ」に見える、“あきらめ”の先で笑う人生 - 音楽ナタリー

 

アルバムの中でもきってのスルメ曲だと思ってるんですが、聞けば聞くほど切なくなってくる。なんかライブで楽しいから忘れちゃってる現実とか自分の傷口とかに無理やり入ってくるというか、自分から染み出てきたり、その世界観にここから引き込まれ始める感覚はありましたね。

見た目は可愛くてさやかな曲を【ファンサタイム】にすることで曲のやばさを中和している感じが合って、ライブのまとまりとしてはよかったですね。あとファンサできるゾーンってあまりなかったので、逆にこのヤバイ女曲ゾーンを【ファンサタイム】にしちゃう夏川椎菜さんやべぇ女だなってなりましたけど(笑)

 

 

ここから『キミトグライド』『だりむくり』『ササクレ』と続きます

全2曲の共通点は綿毛や砂というふわふわしていて、感情の着地点がない様が描かれている感じですね。これがすごく好きで、そこからササクレは抽象的だとピンポイントにその人の感情に届いて着地するように作られている感じがたまらかった。

これもし『ファーストプロット』『パレイド』とつながってたら、それはもう夏川椎菜の物語になってしまうと思うんですけど、これがこの2曲に変わることでどちらかというと聞いている僕らの感情、夏川さんの言葉を借りると【膿】に届くような曲になっている感じがしました。

 

──例えば「ファーストプロット」や「クラクトリトルプライド」、あるいは「烏合讃歌」(「コンポジット」収録曲)などは夏川さんをよく知っている人ほど刺さる曲でした。しかし今回の2曲は、夏川さんの言葉で書かれてはいるが、夏川さんのパーソナリティがそこまで表に出ていないというか。

うんうん。例えば「ササクレ」は、テーマこそパーソナルなものだけど、夏川椎菜の背景を知らない人にも刺さってほしいという気持ちで作った曲なんです。そのカップリングの「passable :(」と今回の2曲は、もちろん自分が思っていないことは書けないからパーソナルなことも言っているけれど、主人公は私じゃない。「だりむくり」に関していえば、私は声優の仕事をしているから、毎日同じ職場に通って定時に帰れないみたいな経験はしたことがないんですよ。そこは完全に「きっと、そういう人が多いんじゃないか」という想像で書いたというか、「そういう人に刺されー!」と念じながら書いたので、自分でもフェーズ3感が出ているんじゃないかなと思います。

夏川椎菜「ユエニ」インタビュー 音楽ナタリー

 

抽象的な情景描写の2曲はより広めに刺さる感情の曲なので、人によってそこから引きがされるネガティブに近い感情って別だと思うんですよ、『だりむくり』で例えるなら「べろんべろん」に酔っぱらいたいときの感情なんて人それぞれで「失恋」「失敗」「失態」、これまでだと「悔しい」「劣等感」とかない人にはなくて、ピンポイントのすきま産業的な感情ではなくて、広めに感情に刺さる曲を選んで、そこからその感情というかパーソナリティにピンポイントに刺さる『ササクレ』が入ることで僕としては感情は膿として出るんだけど、すごくいい意味で軽いなぁってなったんです。

あと『ササクレ』は最後に【解】を与えてくれる曲で、この曲が終わったころには自分の中の何かみたいなものは完全にはがされて、それもすっきりしているような感じがあったんです。これはまた後半に話します。

 

 

これまでのライブもこういうパートはあったんですけど、僕にとって『パレイド』みたいに夏川さんの価値観というか、生い立ちからくる感情をぶつけられて解釈はできても自分の感情に置き換えたりすることはできなかったんですよ。どうしても夏川さんとして見ちゃうところがあったんです。

僕自身が負の感情を出すよりも飲み込んで上手く消化して楽しいに置き換えればええやんてタイプなので、これまでの届け方はどうしても合わなかったんですが、夏川さんの今回のセトリの組み方と歌い方をされると「おぉめっちゃええやん」とか「ちょっとしたことでええんや」ってなったんで、めっちゃすっきりした感覚になれました。

夏川椎菜の曲って曲で自分を語る物語的な曲が多くて、曲から物語を組んで作っていいくみたいな感じのライブだったんですけど、逆に今回は曲から聞いてる人それぞれの物語に語りかけていく、作っていく感じがありました。

その中で、音楽性や構成という部分では大きく変わったわけでもないのに、自分の歌詞や曲の組み方でここまで大衆向けに音楽を作り替えたのは素直にすげぇなって思いましたね。

 

 

〇『ササクレ』と自分の音楽

 

ここからは自分語りです。たぶんまとまらないです、自分垂れ流しです。

 

今回のライブで最も印象に残っていたシーンがあって

『ササクレ』の曲中にサビ前に夏川さんが上を見上げたシーンがあって、たぶん2番のサビ前かな。その時にニコって笑って歌いだしが少しずれたんですよね。

めちゃくちゃいいシーンだなと僕は思っていて、なんだろうなこれは僕の感じた印象でしかないんですけど、このライブ、特に神戸の1日目は夏川さんのやりたいことがめちゃくちゃできてるんだろうなぁって感じていて、僕の印象だと気持ちよくなって自分の世界に入っちゃったのかなぁって思って。

僕もサークル程度ですけど、バンドでボーカルしていた時にあぁこの曲めちゃくちゃ心地よいなって時に終わってほしくないなぁってなって、自分でラストのフレーズのテンポ落として周り困らせたの思い出して。なんかあの『ササクレ』は夏川さん自身が作詞して、自分にも歌ったような曲だからこそ思い入れもあるし、自分のやってきたこと、夏川さんが自分の音楽の集大成というか始まりみたいなものができたんじゃないかなって思ったんです。

それはさっき話した大衆向け、外向きの音楽ともリンクはするんだけど、あの一瞬、あの笑顔の瞬間はバンドメンバーもファンもいない自分だけの空間で、自分の音楽が心地よくて仕方なかったんじゃないかなぁって。

 

アーティスト活動を始めてから、小説を書いたりラジオをやったり朗読劇に出たり、いろんな活動をさせてもらうようになって。その一方で「じゃあ、その中で一番重きを置いているものは?」と聞かれたときに「何かな?」と考えてしまったり、ふと「あれ? 私が本当にやりたいことってなんだっけ?」「目指してきたものってなんだっけ?」と悩んだりしたこともあったんです。でも、例えばお芝居が歌に生きたことも、その逆も間違いなくあって、どれが欠けても今の夏川椎菜はいないし、これからの夏川椎菜のあり方も変わってくる。だから「何モン」って限定する意味はないのかもしれない。「声優です」とか「歌手です」ではなくて、諸々ひっくるめて「ただ夏川椎菜です」だけでいいんじゃないかなって。

──そこが「パレイド」とは決定的に違うところですね。

そう。「パレイド」はどちらかというと「私、何者なんだろう?」で終わる感じなので。その「パレイド」で投げた疑問に対して、4年かけて現時点での自分なりの答えを見つけられたんじゃないかな。

──その答えは「ムチャクチャな言い分」かもしれないが。

そうそう。「夏川椎菜でいいじゃん!」というのは、人によってはきれいごとみたいに聞こえるかもしれないし、「いや、それじゃダメだろ」という人もいると思う。それでも今の自分はそう思っているんだからしょうがないじゃん!ということですね。

夏川椎菜「ササクレ」音楽ナタリーインタビュー

 

 

僕自身夏川さんのことは2016年から7年間ライブとかで見させていただいていて、ライブごとにブログ書いたり、スペースをしたり、同人誌にも参加させてもらったりしていて夏川さんのことを考える機会は多かったなぁと思います。

これは長く応援しているからではなく、僕の個人的な価値観なんですけど長く応援しているとより濃くその人のヒストリーとか成長を知ることになると思うです。特に20代前半って一番人が変化する時期で過渡期だと思うので、その期間同じ年代の女の子を応援していると引っ張られる感覚があります。

 

このパレイドの「私って何者だろう」っていうのに関連していて、どちらかという夏川椎菜の音楽って何なんだろうって考えたときに、夏川椎菜の人生や音楽活動そのまんま通してみるような感覚があったんです。

 

要約すると、

僕はあまりにも夏川椎菜のことを夏川椎菜さんというフィルターを通して見すぎていたんだなぁって感じたんです。それは同人誌だったりブログだったりでその人について考えること(記事を読んで咀嚼したりすること)をやっていたからだと思います。

これはすべての人に当てはまるわけじゃないんですけど、たぶんある程度応援していると、基本自分じゃなくて、夏川椎菜さんを好きな自分だったり、夏川椎菜自身が大事にしていることを守りたい、大事にしたいって思うよなぁって。僕は夏川さんのファンじゃないが故にそれを気にしすぎていたのではないか?みたいな部分もありました。

 

 

色んな応援の仕方があるので、僕の意見として受け取ってほしいのですが、やっぱり僕はその人の大切なことよりも自分の想いを大切にしたいなって。

 

ライブを楽しむもそうだし、曲を好きなのもそうだし、その人を通して得たことももちろん大切なんですけど、長く応援してきているからこそ、たくさん知ってきたからこそ、その人の変化を見ながら自分自身の変化する感情だけは素直に向き合いたいなって。

もちろん応援している中で変わらないものも大切にしたいんですけど、それ以上に応援している人と自分っていう人が変わっていく、その時々の感情1つ1つを大切にしたなって。

 

なんか今までの僕のブログ読んでると、めちゃくちゃかっこよくオタクしようとしてるなって、それもなんかおもしろくて、その人の言葉や変化を大切に拾い上げて、丁寧にそれをまとめて歌詞を読み取って解釈して、その人の成長や変化をきれいな文字で語ろうとしていて

それはそれで20代の僕の良さでもあるし、今でもそれは楽しかったよなぁってそれも自分だなぁって思うけど。なんかかっこつけててダサいなぁって思ったんです。

 

一番最初のブログとかはもっと泥臭くて、汚くて、自分丸出しでそれはすごく好きだなぁって、何が言いたいかというと夏川さんが「夏川椎菜でいいじゃん」って言ったように、「ボクは僕自身でいいんですよ」。

【夏川さんを長く応援している人】とか【新規層】とか【TrySail好きな人】

とか体裁を気にするんじゃなくて、僕は僕自身の選択でこのライブに足を運んで、曲を聴いて遊んで、素直な感想を友達と飲んで喋って楽しんで、そんな軽い気持ちで楽しくライブに参加する。

 

至極当たり前の答えが僕の中の【ケーブルモンスター】でした

 

絡まったままでいい、泥臭くていい、上手くできなくて、かっこよくなくていい、それが僕自身であると受け入れられることが大事で、昔ほどその人に熱量が持てなくたっていいし、変化がわからなくてもいい。

大事なのはそれも自分だよな、ボクだよなって受け入れて、前に進むという気持ちをもって心が軽くなった時に僕の中で絡まったものはほどけていって繋がったような感覚になりました。

僕自身あきらめたことはたくさんあるけど、でもそんなあきらめって決して毎回逃げてたわけじゃなくて、選んだが故のあきらめだと思っていて、自分をしっかり客観視して誰かに劣っているからではなく自分に合った方法じゃないものは選択してあきらめていくことも大事だと思うし、たくさんのあきらめの経験をこのオタク活動でもさせてもらってるなと実感してます。何かをやったことの結果も結果だし、それも愉快だよなって、今はすごく思うんですよね、やってきたこと1つ1つにすごく誇りはもってるので。

 

──「ラフセカンド」の「ラフ」について、僕は「ラフスケッチ」のように、「粗い」「大雑把な」を意味する“rough”だと捉えていて。つまり、最初の「プロット」から4年半が経ったのに、まだ下書きという……。

いつになったら完成するんですかね(笑)。でも、私はそっちの「ラフ」は作詞しているときは全然意識していなくて。もともとは「笑う」の“laugh”と、さっきも言った「飾らない」とか「気取らない」の“rough”のダブルミーニングのつもりだったんですよ。もちろん、メインは「笑う」のほうなんですけど。

夏川椎菜 3rdアルバム「ケーブルサラダ」音楽ナタリーインタビュー

 

だからこそなんだろうな、今夏川さんが自分の音楽はこれだよって提示して、音が軽くなった感じが僕には心地よくて、『パレイド』も『ファーストプロット』もないライブってこんなに心地よいんだよなぁって。でもそう思えるのは、夏川さんとは別の世界戦で僕も20代を自分なりに全力で頑張ってきた証拠だろうなって前を向くことができました。20代は情熱心や野心をもってやってたけど、飾ってかっこいい、その人に好かれるオタクに憧れてのかもしれません。

 

30代はもう少し人間臭くオタクして、素直にライブを楽しめる童心に帰るような気持ちで飾らず生きていたいなって。どんどん上手く生きれるようになるし、なんか実力だけじゃないものがたくさん絡んできて社会のピースになっちゃっていく30代の中で、ライブやオタク活動だけはずっと子どものままでいたいなって。

やっぱ楽しいと好きが僕の音楽のすべてなんで、夏川さんのライブでそんな自分の童心を思い出した気がします。

 

ほんとに素敵なライブをありがとう。

 

 

青P