青Pのひとり語り

麻倉ももを中心に自分の好きを語っています。

麻倉もも『Agapanthus』全曲レビュー 麻倉ももの恋と愛

 

どうも青Pです。

麻倉ももさんが大好きな人です。

 

さてさて、いよいよ麻倉もも『Agapanthus』が発売になりました。

※発売から1か月たったことお詫び申し上げます。

open.spotify.com

 

サブスクでも聴けるので是非。

 

だいぶ前ですが、今回は全曲レビューという形でブログを書かせていただきます。

お前の言葉なんかしらねぇよっていう人もいるかもしれませんが良ければ。

 

まずは参考記事を、めちゃくちゃいい記事なのでよかった読んでくださいね。

www.famitsu.com

 

こちらは今回の記事の構成です。

結構長いので、刻みながら読んでいただけると幸いです。 

 

 

〇全曲レビュー

まず、記事でも書かれていますがAgapanthusというアルバムは

『恋や愛の方向性を突き詰めていった集大成のアルバム』

とあります。この言葉の通り、アルバムには恋と愛の曲ばかり詰まっています。

少しニュアンスは変わりながらも、すべて恋と愛の歌なのはすごいですよね。そんなAgapanthusを全曲レビューと際して、曲のつながりとライブでの光景もイメージしながら全体のレビューを書いていきたいと思います。よろしくお願いします。

 

また、各曲のレビューも別で書けたらなと思っているのでまたよかったら読んでくださいね。

 

01. 365×LOVE

 作詞:月丘りあ子 作曲:小久保祐希,YUU for YOU 編曲:YUU for YOU

365×LOVE | ビデオ | ソニーミュージック オフィシャルサイト

 

 歌詞は女の子が好きになって告白するまでを歌った王道ラブコメの歌詞、メロディーもキャッチーでわかりやすい王道サウンドが特徴的、恋とこのアルバムの始まりの両方を歌った1曲目。

 歌いだしの「1年に1度のChance」というパンチラインのきいたフレーズが、恋にかける女の子と、アルバムへの想い両方を含んでいるようで、この恋物語の世界観に引き込まれていく。

 アルバム発売の約1年前に発売されたシングル曲であり。「君が好きです」ではなく「君が好きでした」というフレーズが多いこの曲は、シングル発売からの1年間、

1年前に芽吹いた〝恋の歌を歌いたい〟という芽は、Agapanthusというアルバムの1曲目にして花開いている

 前作『Peachy!』での『Good Job!』の曲要素も残しつつ、アップテンポな曲調とキャッチーなダンスの振りは、これからのライブでのキラーチューンとなっていくだろう。

また、振りでサビ最後にハートを作って、手のひらを広げて、それを飛ばすという神的な振りつけ(HIROMI先生ありがとう!!!!)があるのでぜひもちょのハートを浴びてほしい。

 

 

02. シュークリーム

 作詞:Giz'Mo(from jam9) 作曲:YUU for YOU,Giz'Mo(from jam9) 編曲:YUU for YOU

 

 『365×LOVE』の甘さを引き継いだ、恋に恋するのろけた女の子の1曲。

ふわふわとしたイントロと、麻倉ももの甘い歌声がマッチし一見すると可愛い曲に思えるのだが、その歌詞に見え隠れするのは相手の男のダメダメっぷり。アルバムの中に入ることでよりフューチャーされることになった曲でもある。

 サウンドは意外とギターが聞なっている分、アコギやピアノ、ストリングスとのバランスも絶妙さは甘辛ミックスのロシアンルーレット。ただ、ギターがこのダメ男への憎悪を掻き立てる。そんな周りからの視線も何のその、シュークリームちゃん(この曲の主人公)はおそろしくのろけていく、そんな幸せオーラに歌っている麻倉もももそれを聞いている僕たちもその甘い甘いシュークリームの虜になっているだろう。

 筆者的、このアルバムの中で最も幸せな女の子なので、ライブでは歌っている麻倉ももさんの幸せそうな表情に注目してほしい。

 

    

 03. トキメキ・シンパシー

 作詞:Mahiro 作曲・編曲:宮川 麿


麻倉もも 『トキメキ・シンパシー』Lyric Video(short ver.)

 

 これまた恋に恋する女の子の電子音が特徴的な、幼女アニメ(語弊がある)のEDにありそうな1曲。最も主人公の年齢が幼いと本人の語っていた通りで、幼い女の子が、頭の中に、目一杯いろんな言葉で感情を置き換えながら、その感情が恋だと気づく超ピュアピュアストーリー、、、、好き。

 キャラソンを歌っている歌声を麻倉ももに還元したような歌声で、アルバム新曲1曲目にして、歌声の幅を感じる。その声が電子音に乗ることで、癖になるスルメ曲となっている。

 本人はダンス曲になるかも?と語っており、クラップも多く、Mahiroさんの作詞とサウンドも相まって、歌詞の通り「イロトリドリ」キラキラと広がっていく光景が目に浮かぶ。麻倉ももらしさも詰まったライブで盛り上がる1曲になりそうだ。

 

 

 04. スマッシュ・ドロップ

 作詞:宮嶋 淳子 作曲・編曲:川崎 智哉

スマッシュ・ドロップ | ビデオ | ソニーミュージック オフィシャルサイト

 

 『キミにもっと笑ってほしい』 主人公が大切な人に笑ってほしいから、強くなって傍にいて見守りたいという強い意志のある想いを表現した1曲となっている。ここで初めて少しテイストの違う恋愛曲というより、友情のナンバーが取り入れられる形となった。

 麻倉ももの曲の中でも最もはやいBPMの中で歌われる曲は、ライブでは屈指のダンスナンバーとなっているので、ぜひ動画も見ながら振りを覚えてほしい1曲だ。みんなが望んでいる、ヘッドセットでこの曲が披露される機会は来るのか?

 ポップな曲調でありながら内に秘める強い意志を感じる歌声と、対照的に柔らかく、振りコピも楽しいダンス要素も取り入れたこの曲は、一見子ども向けのソングに見えて、大きなお友達僕らもどこか熱い思いにさせてくれる麻倉ももらしさの詰まった1曲になっている。

 

 

 05. Twinkle Love

 作詞:Mahiro 作曲・編曲:KOUTAPAI


麻倉もも 『Twinkle Love』Lyric Video(short ver.)

  

 ここで少しテンポダウンするウィスパーボイスによる歌声が特徴的なイヤホン、ヘッドフォンで聞きたい1曲。

 イントロ含めサウンドが今流行りのofficial髭男dismを思わせ、アルバムの中最も短い曲ながら、曲調変化含めてオシャレな1曲。流石はKOUTAPAI先生だ。

 寝る前の女の子の構図が目に浮かぶウィスパーな歌声は心地よく、今までにない麻倉ももの歌声にとろけてしまう。サビではテンポアップして少し夢うつつな中でも女の子の男の子への気持ちが爆発している、ふわふわ妄想している女の子の妄想が浮かぶ、ジェラピケ着てそう、、この作中の男がうらやましい、、、

 ライブではどのような表情で歌うのか、またブレスの繊細な表現も気になってしまう1曲になりそうだ。

 

 

 06. “さよなら”聞いて。

  作詞・作曲・編曲:HoneyWorks

 

 こちらは独り言というより、相手に語りかけるようなささやき声が特徴的な1曲。Aメロのささやきからもわかるように、この05,06トラックは筆者的ASMRゾーンとなっている。

 感情の起伏をつけるのが難しかったと語っていた曲だが、カントリー調のアコースティックギターに乗った麻倉ももの歌声は非常に心地よい。逆にメロディーに歌がきれいに乗っている分、歌詞がスムーズに入ってくる麻倉もものおしゃべりを聞いているようだが、、、、

 良く聞くと、、、元カレへ、今の彼氏ののろけとグサグサとぶっ刺していく少し怖さも覚える曲だ。失恋を乗り越えた女の子が、次の恋へ進み幸せを手に入れていく。アルバムの中で初めて失恋というワードが出てくるようになった転換点の1曲。

 

 

 07. 秘密のアフレイド

作詞:月丘りあ子 作曲・編曲:山田 竜平


麻倉もも 『秘密のアフレイド』Lyric Video(short ver.)

 

 息遣いが聞こえるような歌声が特徴的な歌が並んできた中で、筆者イチオシ!の麻倉もも初となる王道ロックサウンドな1曲。次の恋へ進んだ『さよなら、聞いて。』とは対照的に、次の恋へ踏み出せない少し大人の女性のもどかしい想いを歌ったエモーションな1曲となっている。

 前半の恋の気持ちのふわふわと、後半もどかしさとむなしさの対比を歌いわけが特徴的なサビの表現など、一歩踏み出せない女の子の内面が見事に表現されており、ロックなナンバーの中でも繊細な歌詞表現に注目してほしい。

 halca『センチメンタルクライシス』でもおなじみの山田竜平さんのサウンドは、どこか癖になり、ラストDメロ→落ちサビ→ラスサビは、麻倉ももの歌声も相まって、目の前に歌詞の景色が広がり、鳥肌がたつものとなっている。特にDメロの「引き留めてよ」の歌い方は素晴らしい。

 少し大人な歌声を見せる麻倉ももの新たな表現が見られるこの曲は、ライブでも盛り上がること必須の曲となるだろう。

 

 

 08. 妄想メルヘンガール

作詞:松嶋 つきほ 作曲・編曲:佐々倉 有吾


麻倉もも 『妄想メルヘンガール』Lyric Video(short ver.)

 

 タイトル、曲調のインパクトはアルバム1の圧倒的飛び道具的な1曲。ロックナンバーから急にこのイントロが始まるので、アルバムの中ではスパイスの役割を担っている。

 しかし、歌詞は最も少女漫画要素を盛り込んだ、完全妄想女子の歌となっている。まだ恋をしたことのない女の子が、行き過ぎた恋物語を妄想している曲にみえるが、、、、少女マンガ好きの麻倉ももさんが歌っているということで、少女マンガを読むことで若返ってしまうマダムの妄想歌としてとらえることもできる。ごめんなさい

 麻倉ももが皆さんとライブでかけ合いができるようにと作ったこともあり、なんとサビの内半分は掛け合いパートとなっている。ライブツアー中にどこまで成長していくのか、ぜひ何回もリピートしてほしい曲だ。

 

 09. Shake it up!

 作詞:月丘りあ子 作曲・編曲:アッシュ井上


麻倉もも 『Shake it up!』Lyric Video(short ver.)

 

 跳ねる!!田淵!!!ではないが、アルバムの中で最もポップで楽しいナンバー。

筆者が麻倉ももってライブってどんなライブ?どんなアーティストなんですかと言われたら、この曲の歌詞を聞いてくださいねと答えたくなりような、ライブでの麻倉ももをそのまま表現したような、雨上がりの青空を駆ける女の子の姿が浮かぶ1曲。

 歌詞内の「君」はおそらく、恋の相手とライブでのファンのダブルミーニング的な意味をもち、大切な「君」へ会いにいくうきうきルンルンな女の子の気持ちを歌った前向きな物語となっている。  

 歯切れのよいギターサウンドと、メロディーラインに合わせて動くベース、華やかなブラス、とにかく楽しく、ライブでは盛り上がること間違いなし。「いっせいのーせ ハイジャンプ!」の歌詞があるので、みんなでハイジャンプして楽しもう

 

 10. ユメシンデレラ

  作詞・作曲・編曲:HoneyWorks


麻倉もも 『ユメシンデレラ』Music Video(short ver.)

 

 『Shaike it up!』と同じく風と空を感じる、ストリングスのメロディーが美しいアルバム最もナチュラルな麻倉ももの歌声を楽しめる1曲。

 タイアップした「荒ぶる季節の乙女どもよ」の世界観を残しつつ、物語の主人公に「あっという間の夢を大切にして」と第三者的に語りかけたり、「付き合って」と急にその物語の主人子になったりと歌詞による歌いわけに注目してほしい。

 09トラックとはまた対照的な麻倉ももらしさがでた曲であり、この2曲は筆者一押しのゾーンだ。

 ストリングスになった伸びやかな歌声に耳をすませながら、この後のバラード曲へとつながっていく。

 

 

 11. さよなら観覧車 

   作詞:宮嶋 淳子   作曲・編曲:河原レオ

 

 麻倉ももが歌詞の原案となる物語を考えた、アルバム唯一の失恋バラードソング。

 シングルからアレンジされて、ストリングスが生音となっており、イントロから作品の世界観が浮かびやすくなっている。 

 観覧車というのは回っても元の場所へ戻る、そして下りないと、前へ進めないもの。

 失恋から立ち直れない女の子の気持ちを、観覧車という歌詞の世界観、これまでになかった麻倉ももの悲痛なほどの歌声が見事に表現している。サビ最後の語尾の伸ばし方には是非注目してほしい。

 

 

 12. 今すぐに

   作詞・作曲:藤田 麻衣子   編曲:KOUTAPAI

 


麻倉もも『今すぐに』Music Video (YouTube EDIT ver.)

 

 遠距離恋愛の女性の会えない気持ちのもどかしさを歌った、アルバムで最も挑戦的なバラードソング。

 本人の希望でシンガーソングライターの藤田麻衣子さんに作詞作曲してもらった1曲であり、AメロBメロでの低音ボイスと、サビでの叫びのような歌声の幅は成長した表現力を感じられる。アルバムの中で最も、新たな麻倉ももの1面が見れるのではないだろうか。

 何より2曲は、麻倉ももがこれまで歌ってきた恋のワクワクや幸せといった物語とは大きく異なることもあり、麻倉ももの歌手としてもだが、声優・演者としての表現力の高さが伝わってくる。特に歌詞を伝えるという意味では、この曲このアルバムの中でも最も聞き手へ歌詞が伝わってくる曲なのではないだろうか。

  歌詞カードを開かずに、麻倉ももの語る物語をじっくり聞いてほしい1曲だ。

 

 

 13. Agapanthus

   作詞・作曲:渡辺翔  編曲:倉内 達矢


麻倉もも 『Agapanthus』Music Video(short ver.)

 

 この恋物語のタイトルであり、作品唯一の〝愛〟の歌。

 アガパンサス花言葉は “恋の訪れ” “ラブレター”  

 サビのストリングスは、想いと、愛が咲いていくような、花畑を感じさせ、渡辺翔節ともよべるような、柔らかな風を感じる1曲となっている。とにかく曲としての完成度がめちゃくちゃ高いので、ぜひバックの音楽も注視して聞いてほしい。

 歌声はナチュラルでありながら、伸びやかであり、演じるというより、渡辺翔の楽曲に合わせた麻倉ももの素の歌声を感じれる。この曲だけが、主人公を演じるというよりは、物語を読んでいるように感じられ、主人公の麻倉ももの姿がはっきりとみえるような世界観が広がっていると感じられる。

 本人もこだわったとかたっていたBメロのウィスパーなささやきと、サビラストの「そっと」の歌い方にはキュンとなる気持ちを抑えられないと思う、、、、筆者はすごくドキッとしました。広がったお花畑に感動していたら、耳元でそっと『大好き』って言われた気がして、、、おっと妄想がすぎました。

 

「愛とは、育てないといけない花のようなもの」ージョン・レノン

 

  365×LOVEから始まり、1年間かけて、恋のつぼみという種を1つ1つまいて育ててきた。そして、Agapanthusで愛の花が咲いていた。そっと、物語のEDを閉じるようなアウトロとともに一面の愛の花畑が浮かんだ。ただ、その先に、次の物語の始まりを、これからの愛の歌を予感させる不思議な気持ちが芽生えていた。

 

 

〇総評 

 いかがだったでしょうか、拙いレビューを読んでいただいてありがとうございました。

 このアルバム全体を通して感じたのは歌声の繊細さと歌詞の表現力の豊かさだと思います。様々な恋のシチュエーションを、いろんな曲調で歌いあげていて。その演者としての表現力は流石声優さんだなと感じざるを得ませんでした。

歌声については本人も触れていて。

一番の成長は自分の声と冷静に向き合えたこと

力を抜いて歌えるようになった

レコーディングでは第3者視点で自分の歌声を確認

      ー声優アニメディア5月号(2020年)より

大人っぽい曲を作ったとしても、引き算で可愛らしい要素を残しつつ少女から大人になるまでの過程を意識して作ってました。

曲はかっこよく作りながらも、歌詞は私が持つ世界観を入れてバランス良く  ーVOICE BRODY Vol.8より

 

自分歌いたい歌のスタンスをみつけて、自分の歌と向き合うことが増えたことで、より歌い方にもフォーカスを当てれるようになった。

 それが故にこのアルバムでは、ウィスパーボイスや少し幼めな声、叫び、切なさ、

、元気さ、広がるような歌い方など様々な歌声のパターンが増えてより麻倉ももの声に魅力を感じる1枚となっていると思います。ただ幅は広げながらも恋というスタンスは変えなかったり、自分なりのアプローチで歌声をあてているので物語の世界観に流されすぎずに、麻倉ももの読んだ、演じた歌として届いてるように感じました。

 このため、1つ1つは幅が広いんですが、どこか一貫性もあり、しっかりと麻倉もものアルバムとして完成されていて、まさに集大成にふさわしい、洗練された1枚となっています。麻倉ももの歌詞を届ける力、その主人公の心情を通して目の前に物語が広がっていくような表現は、筆者的には麻倉もも最大の魅力だと思っているので、是非最初は歌詞カードを開かずに麻倉ももの表現する物語を楽しんでいただきたいと思います。

 逆に2回目以降は歌詞を読みながら、聞いているこちらが読者となり、妄想しながら楽しむと2度おいしいアルバムになると思うので、筆者はそれをオススメします。

 

 少しでもこのアルバムの良さが伝われば何よりですが、感想はやはり聞いて人それぞれのものだと思うので、是非、新しく聞いたり、また視点を変えて聞いていただけると嬉しいです。

 

 ここまでが本編です、レビューとしてはここまでを楽しんでいただければと思います。ここからは、筆者の妄想談

 

 

 

〇恋と愛の話:アルバムを通して恋と愛

 ※ここから筆者の考察であり、個人的な見解です。 

 アルバム全体を通して、感じたのは物語性と恋から愛への過程。そう感じました。

ここで改めて恋と愛の意味を調べてみましょう。

 

恋(こい)の意味 - goo国語辞書

 特定の人に強くひかれること。また、切ないまでに深く思いを寄せること。恋愛。「恋に落ちる」「恋に破れる」

愛(あい)の意味 - goo国語辞書

    1.  親子・兄弟などがいつくしみ合う気持ち。また、生あるものをかわいがり大事にする気持ち。「愛を注ぐ」

    1.  (性愛の対象として)特定の人をいとしいと思う心。互いに相手を慕う情。恋。「愛が芽生える」

    1.  ある物事を好み、大切に思う気持ち。「芸術に対する愛」

    1.  個人的な感情を超越した、幸せを願う深く温かい心。「人類への愛」

    1.  キリスト教で、神が人類をいつくしみ、幸福を与えること。また、他者を自分と同じようにいつくしむこと。→アガペー

 

もはや、後半部分は麻倉ももそのものでは、麻倉ももという存在は愛そのものなのか。

 

恋と愛の違いはとなると。

www.pairs.lv

満ち足りた気持ちを共有することが愛

お互いのことを、まだよく知らない、つきあい始めの頃は、相手が何をやっても新鮮に映ります。相手が、どんな風にふるまうのか、ドキドキしながら見守っていることでしょう。このドキドキが、まさに恋ですね。ですが、これがある一定の時間を経たあとだと、2人で新しい体験をすることは珍しくなっていきます。ドキドキ感は減ってしまうのです。ところが、親密さが深まることで他の感情が生まれてくるのです。相手が自分のいる空間のなかにいるのが当たり前の生活は、さほど刺激的ではありません。ですが穏やかな充足感がそこにはあるのではないでしょうか。そして、その満ち足りた気持ちを2人が共有していること、これが愛ではないでしょうか。相手をかけがいのないものと思う気持ち自体は、恋と変わらないのですが、出会った頃のような激しいものではなく、静かにいつくしむ心です。

 

・恋とは想いであり、ドキドキしている様であること。

・愛は相手をかけがえのない大切なものと思い、それを共有し、互いに想い会うこと。

・親密さが深まることで他の感情が生まれ、穏やかな充足感がそこにある。

 これが恋と愛の定義と関連性だと考えます

 (もちろんこれは人によって価値観が変わる話です。)

 

 

 本題に戻り、このアルバムを振り返ると 

前半の1~5曲は〝恋〟という想いに気づいたり、ドキドキしたり、キュンとなったり、溢れたり。その主人公の、主観的な恋の心情にフューチャーされるものが多かったです。初恋だったり、ドキドキした想いを歌った歌が多い。

 6.7曲目は失恋からの立ち直り、相手に伝えられなもどかしさなど、対象者の感情もおりまぜながら、初恋から成長して、次の恋や最後の恋を歌ったものとなり、変化を。

   8.9.10曲目では恋の要素もいれつつ、相手へ想いを伝えることの大切さ、ファンとの関係性、今を大切にする要素を入れて、麻倉もものアーティスト性をだしたものに。徐々に相関関係が見えてきます。

 11.12曲目は恋のつらさをテーマに、失恋と遠距離恋愛というものを感情的に歌ったものい。相手の思いがわからないけど、それでも思い続ける様はまさに愛の歌に近いものになります。

 

【告白までの過程】【一緒にいる幸せ】【恋への気づき】【次の恋】

【前へ進めない恋】【妄想】【デート(ライブ)のワクワク】【遠距離】【失恋】

  特定の人に強くひかれること。また、切ないまでに深く思いを寄せること。恋愛。「恋に落ちる」「恋に破れる

 

 まさにこの定義そのもので、ドキドキや、会いたいという思いの他にも、離れていて会いたいや失恋での切ない思いもまさに恋だということがわかります。それぞれが違う女の子の思いを歌ったアルバムということになります。

 これだけだと繋がりがないものになってしまいがちですが(ただ、少女から大人の恋愛への過程とは繋げることができる)

 このアルバムはタイトルAgapanthusから物語を読むと、13曲目のAgapanthusが結びになる。つまり、これは 

 

Agapanthusというタイトルの短編集

 

 と仮定することができるんですよね。

 よくあるじゃないですか、小説の中に短編がいっぱいあってその1つだけがタイトルに同じやつ。あれです(うまく言葉にできんかった)。

 

 こう仮定すると、12個の恋の物語の1つ1つがAgapanthusという曲に繋がっていて、というか12曲の物語の先にある答えがAgapanthusにあると考えられました。

 Agapanthusという曲は、12人分の恋の過程を見てきた花で、恋心への想いそのものだと仮定することができるんですよね。めちゃくちゃだけど続けて読んでみてください。

 

 これはAgapanthusという曲だけが僕の中で、

・これまでの主人公で語るというより、物語を語るような歌だったということ

・既存曲を除き、新曲の中でこの曲だけが渡辺翔さんへ一任した曲だったということ。

 も大きい要因かと思いますが、MVを踏まえても、この曲は『愛』を見つける物語という曲だと感じたからです。※これは別でブログを書きます。

 

 こう仮定して、色んな恋の様子を見守ってきた花、見守り、包み込みながら、すべてを受け入れて、『愛』という結論へ結びついた、そしてその先に

 

「もっともっとラフに伝えよう、君の元へ枯れない愛をそっと」

 

 この歌詞に感じたのは、どんな恋をしても大切な人へ想いを伝えてほしい、というメッセージ。それは12人の恋を見てきて、応援しているような歌詞だなーと。

 すべての恋の想いを大事に見守ってきた花は、大切な人へ言葉で想いを伝えるという物語の結論に至った。

 じゃあこのAgapanthusという花は、誰なのかということになるんですけど。

 

麻倉ももというこの物語の語り手

 

 しかいないんですよね。12人の恋の物語を語ってきて、見守ってきたのは麻倉ももさんしかいないです。だからこのアルバムのジャケットはこうだったのかなと思います。

f:id:hinamomosail:20200507173459j:plain

 

 麻倉ももとお花寄り添うことで1つになっているジャケットです。

 実はこの左のお花はAgapanthusではないんですよね。このため

 

左はAgapanthusではない、12人の恋の想いそのものであり

右の麻倉もも=Agapanthusという唯一無二の花であり、12人の想いに寄り添う麻倉ももというこの物語の語り手。

麻倉ももが恋の想いに寄り添うことで左の花が咲きAgapanthusという物語が完成する。

 

 

冒頭の定義でも話しましたが。

 満ち足りた気持ちを共有することが愛

 麻倉ももの恋の歌を一番共有しているのは、麻倉もも自身であり、このアルバムにおいてはAgapanthusという曲で、愛の曲だと考えると。

可視化できる右の麻倉ももが12曲分の歌を歌い、物語を語る。そして、Agapanthusという曲で愛を知り、12曲を大切に思うことで歌は〝愛の歌〟に変わる。

  たとえ幸せにあふれた恋でも、失恋の恋でも、それを全部受け入れて包み込んでいるのがAgapanthusという歌であり、麻倉ももという読み手。だからこ左の花は咲いているのかなと思いました。だからこそ、このアルバムは恋を歌う麻倉もも(Agapanthusという曲)と12人分の恋の想い、そのどちらかが欠けては成立できないものだと感じました。

 

 麻倉ももが1年間かけて、恋の歌を歌い続け、1つ1つの曲に想いをこめていった。その1つ1つは曲単体としては、恋として完結したもの。

 それがアルバムで集まり、Agapanthusという曲と結びつくことで、そのすべてが愛を得て花が咲いたのかなーと思うと、僕は胸が温かい気持ちになりました。じーんときますね。

 〝恋と愛の集大成〟のアルバム

僕の大好きな麻倉ももカラフルの歌詞の中にもあるんですけど。

正直に正直に瞬間を重ねていこう それがちょっとずつもっと良くなるための魔法 

 

 これは麻倉ももの活動の歩み方だと思っていて、この1年間ずっと自分に正直に恋と向き合ってきた。そして、アルバム制作でも、1つ1つの作詞や曲も、ファンのことも考えながら向き合ってきた。種を巻いた先に、つぼみは実っていった。それだけでもすごくきれいなものだったんですよ。でもね、Agapanthusという曲に出会い、恋は愛へと変わった。結びつくことで花が開いた。

 これが大事で、満たされたことで花が開いたんです。それも1輪ではなく一気に花が開いた。満開の花束がこのアルバムだって思うんですよ。1年間の集大成が詰まってるからより花がきれいに咲くんだと思います。もちょが大切にしてきた1年がこのアルバムにはいっぱい詰まってるんです。アルバムを開けたときにね、いっぱい花が詰まってたんだって思うとね、泣きそうな気持ちになりました。

 だってそんな光景は、僕の中での麻倉ももという人そのものなんです。

だからすごくこのアルバムが僕にとってこれ以上ない幸せなものだったんだなって今書いていて思いました。今このアルバムを受け取れて僕はめちゃくちゃ幸せ者です。勝手に幸せになって何が悪いって思ってるんで、勝手に幸せになります。

 そして、この言葉が届かなくても、伝えないといけないと思います。本当にありがとうって。 僕は麻倉もものことが大好きです。

 

 

〇恋と愛の話:僕の中での麻倉ももの恋とアイ

 

残念ながらこのアルバムをひっさげたツアーは中止となってしまいました。

www.sonymusic.co.jp

 

 このアルバムを通して感じた、恋と愛についても1つ思ったことがあったんです。

それはこのアルバムを通して麻倉ももが伝えたかったことは何なのか、麻倉ももというアーティストは何を大切にしている方なのかって話になってくれるんですけど。これは僕が雑誌などを読んできて感じたことなんですけど。

 

『Shake it up!』もライブを意識した曲になっていて、歌詞もタイトルの通り、「Shake it up(=急いで)してください!」、「もっともっと!」みたいなノリで、盛り上がる内容にしています。ほかにも、大切な人に会いたい気持ちも込めていて。私自身、ライブでみんなに会いたかったよという気持ちを乗せています。聴いた人によって、いろいろな捉えかたができる曲ですね。    ーファミ通

 

2018年の1stライブですね。大切な時間を使って私の歌を聴きに来てくれるなんて、もう奇跡としかいいようがないですよね。しかもみなさんがすごく楽しそうにしてくださってることがうれしくて、そこからソロ活動に対する気持ちもだいぶ変わりました。

もともと意見を出すのが、苦手だった私が、今回のアルバムのように自分からたくさん意見を出せるようになったのは、この時のライブがきっかけですね。     ーB.L.T VOICE GIRLS vol.42

  

 1stライブがやっぱり、大きなアーティスト活動の転換点で、そこから自分のやりたいことを発信したりして詰め込んだ今回のアルバム。

 すごくこの言葉は嬉しくて、にっこりしてしまったんですけど。やっぱりこれを感じるとね、麻倉さんにとってファンという存在はすごく大切な人だと思うんです。

私のソロを応援してくださる人って、私が危なっかしいからなのか(笑)、声もたくさん出してくれるし、より気にかけてくれている感じがするんですね。だから私が客席に向けて1人でしゃべっていてもちゃんと会話が成立してる実感があるし、かなりアットホームな空間になるというか、すごく居心地がいいんですよ。その距離感みたいなものを楽しめるようになって「あ、1人でも大丈夫だ」って思い始めて。そこから「私はこういう歌が好きなんだ」とか「こんな歌い方もできるんだ」というのが、ちょっとずつわかってきましたね。

麻倉もも「365×LOVE」インタビュー|“恋の歌”を歌い続ける理由 - 音楽ナタリー 特集・インタビューより

 

 ファンの光景を通して、自分のことを見てくれる人に向かって会話をするように歌を歌ったり、声をかけたり、ダンスをしたり。そんな不思議な距離感を作り出せるのが麻倉ももという人の魅力なのかなーって思ってます。 

 

 ブログでもそうなんですけど。

ライブ | 麻倉ももオフィシャルブログ「もちょっとおしゃべり」Powered by Ameba

いつになるかは分からないけど、またライブやイベントで会える日は必ず来ますし、それまでライブ行きたい〜〜会いたい〜〜って気持ちを貯金しておいてください(o・∇・o)そしたら次のライブはなんかすごいことになりそうな気がする…(●>▽<●)

明日は! | 麻倉ももオフィシャルブログ「もちょっとおしゃべり」Powered by Ameba

「今すぐに」の歌詞は、男女の想い合ってるんだけど遠距離でもどかしい気持ちを書いていただいた曲で、ちょっとシチュエーションは違うけど今のこの状況に少し似てるのかなと思っていたんです…。
今すぐに会いたいって思う気持ちは私も同じです!!

 

 心の奥に訴えかけるとかはしなくて、何気ない会話をしているようなその言葉にはたしかにファンへの信頼があって、自分への自信があって、麻倉さんにとって自分のやりたいことや歌を届けることは必ず、聞く対象者がいて、会いに来てくれる人がいるからこその歌だと思っているんです。自己完結だけじゃないものが、麻倉さんの歌には込められてるなーって思っていて。  

 

 その中でも最近は、「会いたい」って言葉を使っていることは多いです。

今回のアルバムで考えると。Agapanthusの曲中で愛は一回しか使われてなくて、アイを使っているんですよね。

〝アイ〟と〝愛〟の2通りで表現しているー声優アニメディア4月号(2020)

アイって、会い・アイ(目)、合いだったり色んな意味がとれるんですけど。

 

 まさに今回は『会い』だと思うんですよね。麻倉さんってよく「私に会いに来てくれてありがとう」って言葉を使われるんです。僕はそれがすごく嬉しくてね、見に来てくれてとかじゃなくて、会いに来てくれてって言って下さるのはねすごく嬉しいんです。

 

 じゃあこういうのを踏まえて、このアルバムで感じたことって〝恋〟から〝愛〟になるためには、言葉で愛を伝えないといけないと思うんですよ。恋は言葉にできないですけど、愛は言葉にできるものだと思うので、だからAgapanthusのアイを変えてみると。

 〝大切な人へアイを言葉で伝えること〟

だと思うんですよね、そしてその中でも

  〝会って言葉を伝えること〟

 はすごく麻倉さんにとっても大事なことなのこかなと思っています。単純にこれは僕が麻倉さんのファンでいる中で大切にしていることにもつながるとは思うんですが だからこのアルバムで、麻倉さんは聞いている人に向かって一種のラブレターみたいな形でみんなに言葉でアイを伝えてもらったと思っています。

 そして、麻倉さんの恋の歌ってアルバムとして聞くと誰かへの恋の歌に聞こえるんですけど、ライブで聞くと、麻倉さんへ恋しているような気持ちになる歌が多いんですよね。

 

 今回のアルバムだと『Shaike it up!』とか『365×LOVE』がその典型例で、ライブでみんなが麻倉さんに会いたいって気持ちと楽しいってきもちを爆発させるのと、一緒にドキドキするのはもう一種の恋そのものじゃないですか。だからそれもわかったうえでこういう発言をされているのかなって思っています。これはあくまで思い込みですが。

 

 愛の定義に戻るんですけど、満ち足りたものを共有するのが愛ならば、ライブの後の空間ってまさにそんな感じで、お互いに大切だと思う人たちと空間を共有している。幸せだなって思える、どこか非日常だけど、日常の延長線上の幸せみたいなものがやっぱりそこにはるから、麻倉さんのライブが僕は大好きなんです。

 そして、麻倉さんはよくファンを見て、その反応で笑顔の花が咲くことがあるなって思うんです。それが、ライブでの恋と愛なのかなって。麻倉さんが曲に込めたファンへの想いと、ファンの麻倉さんへの想い、お互いの恋のような気持ちが重なり合ったライブという空間には愛の花が咲いているんじゃないかなって。

 だから、このAgapanthusの歌たちをライブで披露した先に、このCD音源とは違う愛の形ができて、それはすごく幸せなものになるんじゃないかなって、勝手に妄想しているわけです。それが麻倉ももとファンとの恋と愛なのかな、麻倉さんのアルバムの想いを受け取って会いに行った先に見つけた愛。もちろん普段のリリイベもその1つだと思います。

 

 そんな素敵な時間は今はなくなってしまったわけですけど、この会えない時間にアルバムを聴いて会いたいって、麻倉さんへの恋の気持ちをたくさん募らせた先に、きっとライブ会場でAgapanthusが歌われた時に、すごくきれいな笑顔の花束が見られるんじゃないかなって思っています。そこはファンとしてなんか自信がありますって言いたいですよね。

 

 だから、今回中止になったこの時間で、僕は改めてAgapanthusというこのたくさんの愛が詰まったものをこうやって受け取って、考えて、幸せを感じて、今すごく満たされた気持ちになっています。

 それをまた、こうやってブログで、手紙で、フラスタで、何よりも麻倉さんへ会いに行って言葉で伝えることをしていきたい。

 それが僕の愛の形であって、無償の愛だと思うんです。こういう事を麻倉さんに出会って知りました。今こうやって伝えることができました。だから、今会えなくても僕は今が幸せだって心から言うことができます。

 

 もちろん会えたらもっと幸せですけどね、でも会えなくてもこんなにも素敵なアルバムと言葉にに麻倉さんの想いはいっぱいいっぱい詰まっています。もちろんさみしいですし、悔しいですけど、それでも前を向いてこれからも麻倉さんに恋をして、楽しんで、幸せだって心から言いたいなって思っています。だって麻倉さんのファンになってからずっとずっと幸せなままの自分がいるって自信があるので。

 

 最後は、駄文のラブレターを書いただけで終わってしまいました。こういうのは直接本人に言えって話ですね(笑)

 麻倉さんは僕にとって青空と風のような人です。誰かの手を取って上を向いて笑顔にさせてくれる人です。

 僕が初めて贈ったフラスタが僕の中の麻倉さんそのものなんです。

f:id:hinamomosail:20200508175157j:plain

 

 改めて僕にとって大切な人なんだなって実感しています。また会える日まで、僕も愛をいっぱいためて、お花と言葉に想いをこめてとどけたいと思います。

 長い文にお付き合いいただきありがとうございました。みなさんはこんなこじれた人間にならないでくださいね(笑)でも、みなさんそれぞれの麻倉さんへの愛が届く日が来るのことを願っています。そろそろ閉じましょうか

 

                                                             青P

 

Agapanthus(完全生産限定盤)(DVD付)(特典なし)

Agapanthus(完全生産限定盤)(DVD付)(特典なし)

  • アーティスト:麻倉もも
  • 発売日: 2020/04/08
  • メディア: CD
 
Agapanthus(通常盤)(特典なし)

Agapanthus(通常盤)(特典なし)

  • アーティスト:麻倉もも
  • 発売日: 2020/04/08
  • メディア: CD