青Pのひとり語り

麻倉ももを中心に自分の好きを語っています。

SPRING TREE 家入レオ&麻倉もも 野音ライブ 備忘録

 

どうも青Pです。

 

先日行われた家入レオさんのYAON SPRING TREE

3/17の麻倉ももさんとのコラボライブに参加させていただいたので、その備忘録です。

 

家入さんと麻倉さんが中学高校の同級生で親交があり、家入さん側のオファーでこのコラボライブが行われたという経緯は雑誌の記事などにも書かれているので、是非読んでみてください。2人の関係性が本当に素敵です。

 

家入レオ、学生時代の同級生 声優・麻倉ももとのコラボシングル「希望の名前」2月21日リリース!YouTube生配信も決定! – リスアニ! – アニソン・アニメ音楽のポータルサイト

家入レオ×麻倉もも 日比谷野音で競演予定の二人のスペシャル対談|DI:GA ONLINE|ライブ・コンサートチケット先行 DISK GARAGE(ディスクガレージ)

 

 

 

ライブ概要

ライブタイトル:家入レオ YAON ~SPRING TREE~

会場:日比谷野外音楽堂

出演:家入レオ 麻倉もも

バンドメンバー

Guitar:仲道 良(ircle)

Bass:イガラシ(ヒトリエ)

key(バンドマスター):宗本康兵

Drums:山本まき

Manipulator:前田雄吾

 

セットリスト

 

コラボ3曲と麻倉さん家入さんがそれぞれ6曲とバランスよく組まれていましたし、ゲストである麻倉さんと半分ずつというのは家入さんサイドの温かさを感じますね。

 

 

ライブ感想

1曲目コラボとMC

1曲目は麻倉さん家入さんが2人で登場、家入さんはアコギをもっての登場で家入さんのアコギ演奏からの『君がくれた夏』2015年に制作され、月9主題歌であり家入さんが20歳の時に書き下ろされた曲ですね。

福士蒼汰さん演じる葵が建築家を目指して上京したもののアシスタント止まりで社会の波にのまれながらも奮闘している役で、仕事や友情や恋を通して少年が大人になっていくストーリーだったので、今の自分とリンクするところがあったんですね。私自身、2014年の12月に20歳になって、まわりの友人も就活したりしている中、“いつまでも子供のままじゃいられないんだな”って感じることが増えたので、自分も含めて新しい一歩を踏み出そうとしている人たちの背中を押したいと思って作った曲です。

家入レオ、「君がくれた夏」は「子供時代の自分を抱擁して“もう行かなくっちゃ”っていう曲」 | BARKS

教室というフレーズがあったりと、アコギで弾き語りされている様子からも2人が学生時代からの友人という共通項を色濃く表現したよな1曲になりました。

1曲目だけ衣装が異なっていたのですがそれも相まって学生時代の2人の関係値をのぞき見しているような感覚になりましたね、なんかもし2人にフラスタ作るなら家入さんはアコギを持っていて麻倉さんと向き合って歌ってるのかなぁとかイメージしていたのでちょっと嬉しかったですね。

 

その後MCではもうすでに仲の良さ全開のトークが繰り広げられていて、あまりの麻倉さんのトークの自由っぷりに家入さんはびっくりしていたのは印象的でしたが、このライブを通して感じたのは2人の歌とファンとの距離感のコントラストでしたね。2人違う人がいれば当然そうなるんですけど、すごく対照的で面白かったです。

家入さんはすごく自分のファンや麻倉さんのファンにも目を合わせて「ありがとう」とか、なんか個に対してコミュニケーションをとってる感じがあって。

麻倉さんは対照的に投げかけてふとして返ってきたものに「カッパかー勝手にしてください」とか動きながらちょっと視線は違う方向で集団と会話してるイメージがあるんです。もちろん大事なことを伝える時とか、ふとした瞬間はまっすぐ前を見てちゃんと口にするんですけど。もちろん麻倉さんはその距離感がすごく好きなんでいいんですけど、家入さんとのコミュニケーションの取り方の違いはおもしろかったですね。

あと2人の時は麻倉さんの自由さがより際立っていて、TrySailの時はボケ担当になることあんましなくて(他の2人がやばすぎて収集付かないから)、ミリラジとかはわりと自由人っぷり発揮するんですけど、家入さんの時はミリラジに近いぐらいの自由っぷりで家入さんがツッコミいれまくっていて、漫才みたいですごくいい関係値だなぁって心地よくて楽しかったなーと。

 

麻倉さんパート

衣装チェンジを挟んで麻倉さんパートからスタート。衣装がショートパンツスタイル(たぶん過去一短い)流石にやべぇと連番者と言いつつの初手ピンキーフックでした。今や麻倉さんの代名詞というとこの曲ですね。去年から結構聞いてたんですけど、バンドメンバーも異なるからか音の質や休符のポイントで全く別の曲に感じる感覚でした。あとシンプルにめちゃくちゃ久しぶりのソロのステージだったので、興奮もありましたし、一気に麻倉さんのライブの世界観にがらっと変わりました。

そこからは初披露の『幸せって書いて』初披露がコラボライブの生バンド演奏というのを感じさせないクオリティは流石の麻倉さんという感じでしたね。やっぱ生歌で聞くとめちゃ難しいなこの曲って感じでしたが、振りがとにかく可愛くて、サビのおててフリフリパートでやはらさんがぴょんぴょん跳ねて、僕は可愛すぎて崩れ落ちるという構図がおもしろかったな(笑)

ライブでは結構振り付けも多くて、ゆっくりというより体で楽しむ曲でしたねー個人的に麻倉さんのこういうテンポの曲大好きなのでこれからもたくさん聞きたい1曲でした。

 

しかし野外は音がこもらないから音抜けが気持ちい―。反響音ないのでそのままダイレクトに音が聞こえる感じやっぱりたまらんですね。そこからMCで「野外は苦手」みたいな話をしつつ、「私が好きな曲で組みました」というセットリストは2020年のAgaphanthusライブ以来の『さよなら観覧車』

『あしあと』とか『僕だけに見える星』かなぁと思っていましたが、想定とは違う曲が来てびっくりしました。曲調的に確かに夕暮れの空とも合ってよかったですねー。

そのあとは『Agaphanthus』ずっと聞きたいなぁって話していたので、めちゃ嬉しくて、やはらさんにもよかったねーっていってもらえてよかったなぁ。ちょっとこれは別で書こうかなぁと思います。この曲当たりから夕暮れの空が暗くなり始めていたので、すごく幻想的な空間だったなぁ。何より内に秘めた曲だとずっと思っていたのが、溢れ出して会場に咲いていて、本当に大好きな『Agaphanthus』でした。

 

そこからは麻倉さんのライブでもおなじみの『Good Job!』『Fanfare!!』声出しは自体は2019年のTrySailのOdysseyツアー以来ということもあって、めちゃ楽しかったですねーバンドメンバーの演奏もめちゃかっこよくて、特にギターの動きが好きでしたねノリノリでした。んで何より家入さんのファンと一緒に「M!O!M!O!」は最初は戸惑う人もいる中で会場を巻き込んで、みんなでやっていて本当に特別な空間でした。キーボードやギターの方もMOMOやGood Job!の振りをやってくれていて最高に音楽してたなぁ。

いや東京の日比谷公園に響き渡る「M!O!M!O」は最高だな

何よりどんな場所でも、全力で声を出して音楽を楽しむことで、どんどん空間を巻き込んでいく感じ。僕の中で麻倉さんの曲ってみんなで作っていって、みんなで楽しいや嬉しいを表現するからライブでも大好きなんだよなぁっていう感覚を久しぶりに感じれて嬉しかったです。

やっぱりみんなで作っていく感覚が麻倉さんの曲にはありますね。世界観を届けることももちろんですが、みんなで空間を作っていくのは本当に大好きな景色です。

ただ、花粉症の薬の抗ヒスタミン薬のせいで口がからからになりながら声出したので、マジで息が死ぬかとおもった(笑)

 

 

家入さんパート

麻倉さんパートが終わっての家入さんパート、家入さんのライブは初めての参戦だったのでめちゃ新鮮でしたが何より歌声がすごい。なんだろうな麻倉さんも家入さんも共通する部分にあるのは歌詞の明瞭さと歌声のまっすぐさなのかなぁと思うんところですが、家入さんはより個に届くような歌い方をされる印象でした。

歌の馬力があるというより、魔法のような歌声で鋭さがある感じでした。繊細なんだけど鋭く胸に届く感じ。特にミックスボイスとファルセットが美しくて聞き入ってしまいました。あとなんだろうなもっと聞き入る感じなのかなぁって思ったんですけど、意外と体を動かしながら聞く感じの曲が多くて、バンドメンバーの盛り上げ方もめちゃ上手で体を乗らせて音を楽しむ音楽だなぁって感じましたね

 

家入さんもMCで思い思いに楽しんでねと言われていて、「あ、この人は音を楽しく届けるタイプだ」ってなりましたね。印象として何だろう「私の歌を届ける!!」のかなぁと思っていたのですが、もっと優しくて柔らかくて、こちら側に解釈はゆだねるように拾い上げて歌っていく感じでした。それを感じたのが『空と青』と新曲の『ワルツ』ですね。この2曲は優しい曲だなぁって感じていて、特に『ワルツ』は

すごく傷ついたけど、この恋をして良かったと思えた時、自分のことを前より好きになれました。そして以前よりずっと人にやさしくなれた気がします

【ライブレポート】家入レオ、ドラマ『ミス・ターゲット』主題歌に決定した新曲「ワルツ」を日比谷野音公演でサプライズで初披露 – THE FIRST TIMES

と語られているように、好きな人を想像して聞いてほしいと語られていて、歌いだしはすごく優しいのに徐々に感情が溢れていく、それでも決して悲観していくわけでなく自分の恋した気持ちや、恋自身を肯定している曲でした。なんか負の感情をそのまま吐き出すとかではなくて、恋は人を弱くするけど本当に恋をしているからこそ傷つくことができた。あまり聞かないタイプの曲だったので、自分にもすごく刺さったなぁと。

なんか好きになることは幸せなことや楽しいことを見つけ出すことだと思っていたけど、最近はそうやって苦しいとか辛いは口に出してもよくて、そういう感情があるからこそ本気でその人の事を好きで入れてるし、好きだからこそなんだろうなって思えて来ているのでなんかめちゃくちゃ前向きになれましたね。はやく聴きたいですね。

 

あと『シューティングスター』これがねーめちゃくちゃたのしかった。タオル振り回して、めちゃくちゃ音ではしゃいでいて、席的にキーボードやギターとめちゃ目が合ったりするとこだったので、めちゃ意思疎通してる感じ合って、うぉー楽しんでるぞぉを全力で伝えることができてよかったなぁ。

雑念なんて振り払って 歌って踊って笑うのさ 不格好だって輝かせる このミュージック 君が最低だって泣くなら その涙も魔法で笑い声に変えてあげる

-『シューティングスター』家入レオより

最高ですね、この曲も辛いことや仕方ないこと悲しいことばかりの世の中で君が哀しんでいても、不格好でもこの曲で笑顔に嬉しい感情に変えてあげるよって曲で、やっぱり家入さんはこういう辛い人に手を差し伸べたり、感情を拾い上げて救ったり、それでも最終的に音楽で前向きな気持ちにさせる人なのかなぁってライブを聞いて思いました。

何よりライブパフォーマンスがすごくパワフルで誰よりも楽しんでいるところが本当に好感がもてて、M!O!M!O!をL!O!L!O!にして歌ったり、どんどん自由に楽しいことを生み出していく感じがめちゃ楽しかったなぁって、もちろん2人のライブなんですけど、まず間違いなく麻倉さんを呼んで家入さんがしたいライブをしているなぁって感じが合って。すごいアーティストだなぁって思いました

 

コラボ曲と『希望の名前』

2人のコラボ曲コーナーが始まり、選ばれたのは『サブリナ』と『明日は君と。』というお互いのデビュー曲が選ばれました。2022年の『毎日がクリスマス』のコラボでは『サブリナ』と『花に赤い糸。』をコラボしていたので、『サブリナ』は2回目でしたが、バンド形式という点では初コラボとなりました。

『サブリナ』めちゃ楽しくて、キーボードの人とコミュニケーション撮りまくりながらわーきゃーしてました。マジで楽しそうに煽ってくるんですもん、楽しすぎた。

明日は君と。』はお互いのアカペラ歌唱からのスタート。麻倉さんがサビの振り付けを意図的にしてなかったのですが、ファンの方はお構いなく振りコピしてて、家入さんがびっくりしながらも振りをファンに聞きながらやってたのは、ほんとたまらない瞬間でしたね。これまでの2人で作ってきた空間が爆発してる感じで、お互いの熱が混ざり合って、お互いのファンが1つの空間をしっかり作っていくような。まさにこれが音楽だよなぁって空間ができてましたね。ほんと最高でした。

 

そしてアンコールはこの日のために作られたといっても過言ではない『希望の名前』

それまでギターの仲道さんはテレキャスターと言われるシングルコイルで粒の綺麗なジャキジャキした感じのギターで音色を奏でていたんですけど、この曲だけPRS(僕が大学時代に愛用していたギター)のハムバッカーで1音目のコードをジャーンって鳴らした瞬間めちゃ音がスコーンって抜けて、気持ち良すぎてスイッチ入った感じありましたね。個人的にこの瞬間がライブで一番高まったかもしれん(フェチがすぎる

それぐらいなんだろうな家入さんの演奏隊が素晴らしくて、体で音楽を表現するのはもちろんですけど曲のを一緒に楽しんで、もちろんオーディエンスの反応も良かったのかほんとに楽しくて、思わずバンドメンバーに見入る時間も多かったですね。

さて本題に戻りますが、この曲に関して家入さんのインタビューでは

家入ももちゃんがいるから私も頑張れるし、ファンのみなさんがいるから頑張れるし。ちゃんと過去と今と未来を線にするような曲にしたいと思ってたから。始まりは福岡の中学校だけど、気づいたら、お互いの周りにたくさんのスタッフがいて、さらに支えてくれてるファンのみなさんがいるっていうことを歌いたかった。
そして、いろんな壁にぶち当たるたびに、立ち止まるたびに、「レオちゃんが楽しんでいたらファンも楽しいのよ」っていう言葉をいただくことが多かったんですけど、頭ではわかるんだけど、心で理解ができなくて。でも、今回、この曲をももちゃんと歌いたいと思って、二人で歌ったときに、本当に楽しくて。気づいたらずっと笑顔でいたんです。そうすると、すごくいい雰囲気が漂って。不安の中で歌っていた時期もあった。もちろん、何かと対峙している姿が人の心を打つ瞬間に繋がるのもわかりつつ、今はそこを超えて、本当にドキドキわくわく、みんなを光の方に導いていく気持ちで歌っていきたいって思えたんです。これがデビュー当初の二人であっても、なかなかこうはならなかったと思うし、お互いがお互いの眠れぬ夜とか、傷ついたことがあったからこそ、今、伝えられるものがあるんじゃないかなって思います。

家入レオ×麻倉もも 日比谷野音で競演予定の二人のスペシャル対談|DI:GA ONLINE|

 

ホント素敵ですよね、このインタビュー

家入さんにとっての希望の名前は「麻倉もも」そのものである。というのが曲の原点ですが、この曲はお互いに歌っている部分と自問自答してる部分、まさに福岡から上京してきた2人の音楽活動そのものの感情と2人の関係性を歌った歌で、1人称でもあり2人称でも不思議な歌だなぁと最初は感じていました。

会話しているようで2人の視線は別のところを見ているような感覚です。絵に起こせない画力を恨みますが、家入さんにとっての麻倉さんは『星』であり、麻倉さんにとっての家入さん『始まりの1輪の芽吹いた花』それをお互いがお互いの姿を見ながら、その奥に2人のイメージである『星』と『花』が彩られているような感じだなぁ、、、(妄想はここまでにして。

 

普段の麻倉さんでは聞かない感情をそのまま歌う歌でもあり、しっかり物語があるのは家入さんの楽曲制作の素晴らしさですけど、普段聞けない麻倉さんの表情とか歌い方が見れたなぁ、もう1度みたいけど叶わない。でも何だろうこのライブを経て、しっかり感情を歌ってるけど、すごく2人は楽しそうだったんです。もうこれは会場全体がそうだったように、エモさとか涙ではなく楽しいと嬉しいがつまった1曲だったなぁと。

 

「たった1人のみんなのため」

 

その歌詞がすべてで、家入さんが話していたこれまで支えてきた2人のスタッフさんたち、ファンの人たち、麻倉もも家入レオを作った人みんなを照らす1曲だったなぁと。きっとそれは2人にたくさんの苦労はあったけど、2人にとってステージは音楽は本当に楽しくて、輝かせてくれる場所であり輝ける場所なんだなって。でもきっと1人じゃ生まれなかった景色で、麻倉さんと家入さんという2人のアーティストの軌跡が交わったからこそできた1曲だと思うと、本当に奇跡だなぁって。

この景色を見れて本当に僕は、この会場にいるファンみんなが幸せ者だったんだなぁと感じています。そして音楽が好きでよかったなぁって感じた瞬間でしたね。

 

 

ライブを通して感じたことと余談

ここからはライブ全体を通した感想と余談です。長くなりましたねーここからは自分の話です。2人の音楽を浴びて感じたのは、すごく対照的な2人でだからこそ綺麗だったんだなぁと感じたことです。

麻倉さんにとって音楽は【元々志してやりはじめた歌手活動ではないもの】

家入さんにとって音楽は【昔から歌う人を目指して夢がかなった歌手活動】

これがすごく2人の音楽性の違いを生んでるのかなぁと。でも結局2人の音楽の根源みたいなものは同じように収束していって、きれいな音楽を奏でていたのが本当に不思議で

 

それでも麻倉さんはネガティブな要素を出すことはなくて、あくまで自分の歌じゃなくて『自分の好きな物語や好きな歌』を届けてくれるタイプで、絶対にそのスタンスを一貫して曲げてないと思っています。すごくその芯はしっかりしていて、そんなところが僕はすごく好きです。

麻倉もも『Sweet Essence』を受け取って - 青Pのひとり語り

 

麻倉さんはずっとこのスタンスだと思っていて、音楽活動のネガティブな要素はださない。家入さんも麻倉さんの音楽は「みんなの光であり続ける」と形容したほど、麻倉さんの音楽は恋と幸せが溢れている。そして、自分を見せることはなくて、その人の感情を引き出すこともなくて、ただただ音楽の物語をみんなで解釈して楽しむような音楽。

それはきっと麻倉にとって歌うことが辛いものだったからこそ、そうしたかったのもあるのかもしれないし、好きを見つけるためにとった方法なのかもしれない。

それでも今は楽しいって思えるものに変わってきている。麻倉さんはネガティブな感情は自分で解決していきながら、好きの表現をずっと探し続けていったからこそたどり着いた今の音楽があると思っています。だから僕はすごく麻倉さんの音楽が好きです。自分も好きを見つけていくのが大好きだから。

 

 

対照的家入さんにとって音楽は自己表現であり、好きなモノでもあり、人生そのものような感覚がありました。だから聞いたときの印象はすごく鋭利というか、めちゃ感情を吐き出す感じ、毎日がクリスマスで聞いたときはそんな印象があったんです。でも今回のライブは違っていて

私はどうしても音楽と向き合えない時期があったんですけど、あの時辞めなかったのはももちゃんをはじめ多くの信じてくれた人がいたから。だからこそ、「いま光が歌える自分になった」ということを歌いたかった。

ステージで歌っているときに、ファンの人の目には私が映っているんだけど、たぶんこの人は今、自分自身と向き合っているんだろうなと感じられる瞬間がすごく好きです。私の音楽を通して、目の前にいる人が自分の気持ちと向き合ってそこにある光に気づけるようにステージに立っているんだなって。

これがあって、辛い気持ちや誰しもが感じている負の感情に寄り添って、救い上げていくようなそんな優しい歌だなぁって。そして、そう家入さんは自分じゃなくてファンの感情に問いかけるためにわざとそう曲を作っているのかなぁって。めちゃ自分の歌って感じになるんですよね。家入さんに導かれて自分の感情が出てくる感覚。

これは僕にとってはUNISON SQUARE GARDENの音楽がまさにそれなんですけど、やっぱシンガーソングライターらしい歌で、めちゃくちゃいいなって。私の歌はみんなの歌だよって、みんなの中にある光に気づけるように歌い上げている姿は本当に素敵でした。

 

だからこそ辛いことを見せたくはないからこそ幸せな物語を歌う麻倉さんと自己の辛い経験も踏まえてファンに光を気づかせる家入さん。僕には幸せと辛いの対照的な2人の音楽性を感じることができたなぁっと思いました。これは僕の解釈でしかないんですけどね。

でも何だろう、福岡から上京して違う道を歩いてきた2人だけど収束するところは一緒で、2人とも辛い経験をしていく中で、スタッフのみんなやファンと出会って自分の音楽を好きになっていったという過程は一緒なんですよね。

音楽的にアプローチは異なっても2人も自分の音楽とステージとファンの事をすごく大切にして音楽を歌っていることは変わらない。それを歌った『希望の名前』があったからこそ、2人の音楽が綺麗に重なったのかなぁと。そしてたぶん1人だと見せれない暗さとか、背中を預けることで2人の不安を相殺したんじゃないかなって。1人じゃ歌えない歌やライブを2人で1人として歌ったようなそんなライブでした。ほんと今書いているライブフィクションじゃないんですよ、怖い(笑)

でも本当に麻倉さんのファンとしては、麻倉さんが音楽を好きになってきた活動の軌跡を、ずっと吐露してこなかった想いとかも家入さんは音楽で表出してくれていてありがたい存在だなって。家入さんの音楽があった僕は逆に麻倉さんの音楽の新たな一面に気づけたんです。本当に家入さんには感謝しかないとともに家入さんのファンにとっても麻倉さんとの関係値で新たな1面に出会えていたらいいなって、きっとそんな素敵なライブになったんじゃないかなって思っています。

 

 

 

ここからガチで余談です。

僕も2人と同世代なので、このライブで抱いた2人の気持ちみたいなものがえらく刺さったんですよ。僕自身も仕事とかプライベートで色んな事があったし、ファン活動とかはもうバランスとるのが難しいなって思えるぐらいにプライベートが目まぐるしく変化していっていて、そのタイミングで何か変わるのかなって、自分で前に進めるようなものに気づけそうな1日になるライブだなって思って参加しました。

参加してみて、これまで見えていた曲から見える麻倉さんを楽しんでいるものとは違っていて、素でライブを楽しんで音楽を楽しんでいる麻倉さんが見れた気がしていて、それは家入さんが引き出してくれたものと麻倉さん自身が自分の音楽を好きになれたからこそだなぁって。すごくねー嬉しくて、僕もワクワクしまくっちゃって、これからどんな音楽を麻倉さんは歌うのかなって、好きなものを探していくのかなぁってライブでどんな風に好きな物語を表現するのかなって。

だから自分のペースは変わらないけど、もっと自分の好きな麻倉さんの歌を表現していきたいなって『Sweet Essence』で受け取って感じた芽吹きが、満開になったようなライブになった気がしています。

 

そしてプライベートでも仕事でも自分の好きを見つけて、もっともっと楽しんでいこうかなって思えました。家入さんの音楽が拾い上げてくれたことも大きくて、優しく自分の感情を肯定してくれた『ワルツ』とか『シューティングスター』がものすっごい刺さって、自分にとって辛いこととかあっても音楽があればきっと前を向いていけるし、楽しいのエネルギーに変えられるなって。改めて自分の人生において音楽という存在がめちゃくちゃパワーになっていることに気づけたライブでした。

たぶん辛いことを吐き出したりとか、負の感情をぶつけるとかいう表現もありだし音楽っていろんな形があるとは思うんですけど、辛いことがあってもプラスの要素があるからこそ自分が向き合ってることや歩んでいることを楽しいなって思えるようになるのを探していくのって、実は一番わかりやすくて一番難しいんだろうなって今回のライブで思ったんです。

でも、だからこそ楽しいを見つけた時の喜びは代えがたいものだと思っていて、相手がいて自分がいてこその音楽だからこそそういう辛いからこその幸せがあるのかなって思えることができました。麻倉さん目線はもちろん考えるだけど、より自分が楽しいと思える形をもっと表現していけたらもっと楽しくなるのかなって、ちょうど考えていたので答えが見つかったよかった。

 

これからも音楽は僕にとっては楽しいと幸せが溢れているもの出ることに変わりはないだろうし、長く向き合ってきた麻倉さんの音楽がその形であることはおそらく僕にとって本当に最適解なんだろうなって感じましたね。

 

 

ほんと2人のおかげで、うぉーもっと楽しいことたくさん見つけるぞーってなりました。マジで感謝です。本当に最高のライブをありがとうございました。

長くなりましたが、本当に素敵なライブをありがとうございました。

 

青P