どうも青Pです。
麻倉ももさんの29歳の誕生日おめでとうございます。
ずっとなりたいと語られていた30代まであと1年になった麻倉さんの20代ラストイヤーが始まりましたが、どんな1年になるのでしょうか。
年々20代前半とはまた違う自由奔放さがでてきていて、とても魅力的な女性になられているなと感じています。また今年1年が麻倉さんにとって幸せな1年になればと思いますし、少しずつ僕のペースで応援できたらなぁと思っています。
21歳の時に友人に「麻倉さんが30歳になるまでは麻倉さんのファンでい続ける」と謎の宣言をし、ついにその年まで1年となりました。
ここまでファンを続けていて自分でもびっくりしてます(笑)
それだけ麻倉さんが素晴らしい人であり、僕自身も様々な友人にや機会に恵まれてきたからだと思っています。改めて感謝しかないですね。
あと1年たてば僕自身の環境も大きく変化するような気はしているのですが、このブログをこうやって今年も書けていることも嬉しく思います。
さてさて、毎年麻倉さんの誕生日というのを口実に自分の歩みの振り返りというか、麻倉さんのファンとしてのお祝いというより僕の話ばかりさせてもらってるのは申し訳ないのですが、こうやって1人のファンである僕が麻倉さんを通じて毎年のように幸せを感じられることへの感謝をまたここに残していきたいと思います。
Piacereを受け取って感じたこと
麻倉さんの2022年
前置きが長くなりました。
この1年で麻倉さんのソロのアーティスト活動としての大きなイベントといえば
2022年7月27日発売の3rdアルバム『Apiacere』
そして同年の10-11月に開催された1stライブツアー『Piacere』
あと個人的には12月に開催されたイベント『毎日がクリスマス』での家入レオさんとの共演かなと感じています。
あと本人にとっても、ファンにとってももう毎週の日常となってきたラジオ『ももにち』です。
大きく分けてソロの1stツアーとももにちが大きな1年だったのかなーと思います。
Apiacereとバンド編成
全部話すとキリがないので、今回は主に1stライブツアー『Piacere』について話していきたいなと思います。
──アルバムタイトルの「Apiacere」には「自由に」「気ままに」といった意味があるようですが、これはどのように決まったんですか?全曲レコーディングし終えてから「じゃあ、タイトルどうしようか?」という話になり、私がいくつか考えてきた中の1つが採用されまして。今回は全曲がドルビーアトモスに対応していたり、私が「歌いたい」と言ったブラス曲の楽器録りを見学させてもらったりと、普段よりも「音に触れる」とか「音で挑戦する」みたいな感覚が強くあったんです。なので音楽用語からタイトルを見つけてみようと思って、「自由に演奏する」という意味がある「Apiacere」を選びました。──「自由に」というのは最近の麻倉さんの音楽活動のスタンスにもフィットしているように思います。確かに、あんまり肩肘張らずに、自分のやりたいことをやりたいようにできている自覚もあって。うん、今の私の音楽活動を表す意味でもぴったりかもしれませんね。-麻倉もも インタビュー|自分のやりたいことをやりたいように──自由に音楽を楽しんだ3rdアルバム「Apiacere」 - 音楽ナタリー 特集・インタビュー
このインタビューめちゃくちゃ良くて、そもそも『Apiacere』がめちゃくちゃ良かったんですけど、この「音に触れる」や「自由に演奏する」という言葉が麻倉さんから聞けたことがとても嬉しかったです。今更過去を振り返るとか、どうとかはないんですけど、僕自身もこの音を楽しむっていうタイプで、とてもいいライブになるんだろうなぁと思って参加しました。
今回のライブは麻倉さんとしては初のバンド編成としてのライブとなりました。
セットリストはこんな感じです
いやーまたバンドメンバーの演奏と雰囲気作りがもう良くて、毎公演違う楽しみ方ができました。
セットの形としては右側に階段状にそっとが置かれており左側にバンドメンバー(Key 杉直樹さん Gt 門馬由哉さん Ba 小林修己さん Dr 中村”マーボー”真行さん )が配置される形。普通のライブでこの形式をとることはあまりないので、バックバンドという立ち位置よりもバックバンド兼オーケストラピットのオケの両方の意味あいをとれる配置でした。
左側のバンドメンバーにスポットを当てるときと麻倉さんのステージと世界観にスポットを当てる時との対比とバランスが非常に取れているのはよかったです。
また麻倉さんがバンドメンバーを見るときは下手を見るだけですべてが完結するので、不必要に視線誘導されることもないのも良くて、基本的に麻倉さんのステージは何においても麻倉さんがいることで成立するステージというのがあると思うので、そんな僕なりの感じ方もできましたね。
eclatante~ユメシンデレラ~明日は君と。~Run fo you
個人的にこのライブで最も好きだったパートは中盤の「ユメシンデレラ」と「eclatante」です。このライブはネムイケドで寝た状態の麻倉さんが起きたシーンからライブがスタートし、ユメシンデレラの前で眠って2回目の起きたシーンがあります。これはライブBlu-rayのオーディオコメンタリーでも言及されているのですが、
「ユメシンデレラまでは夢オチでここから本当に起きて現実世界でライブが始まる」
そうです。
これを聞いてツアー中に感じていたのがしっくりきた感覚がありました。
「eclatante」までの楽曲は「Apiacere」の楽曲を中心に構成されているのですが、恋愛曲から幸せ曲までわりと幅広くて楽曲統一感はいい意味でなくて、色んな物語や女の子の詰め合わせみたいな感じなんですよね。麻倉さんの楽曲は恋愛曲の主人公や物語を自分で解釈して『自分』よりも『物語』を届けるタイプで、それはライブでも僕は変わらなくて、序盤からこの「eclatante」までは色んな物語や女の子を届けてるんだと僕は解釈しましたね。
──歌詞に関しては、「満開スケジュール」が日常的あるいは現実的だったのに対して、「eclatante」は空想的ですね。これも今まであまりなかったタイプでは?そう、恋愛の歌でもないんですよね。デモを聴いたときに、この曲の主人公は現実世界の女の子というよりは、概念としての女の子みたいな、実体がつかめないようなイメージを抱いたんですよ。そこから、歌詞には女の子が聴いたらキュンとしそうなフレーズをたくさん入れたいと思って。例えば「ルージュ」とか「キャラメリゼ」とか「カプチーノ」とか「キャンディー」とか、“ときめきワード”を書き出して、それを小林さんが歌詞に落とし込んでくださいました。
「eclatante」は「Apiacere」の表題曲だけあって『音楽を自由に』の要素が強かったので、歌詞と衣装も含めてほんとふわふわしていて可愛かったですね。麻倉さんのアーティスト活動の核である『恋の歌』『幸せの歌』を詰め合わせていて、音楽があるからこそ自由にその曲たちを表現できる。すごく本人も好きと語られていましたが、少し幼さと大人っぽさと色んな麻倉さんの表情と自由に歌う姿が見れる、僕もライブで大好きになった1曲になりました。
そこから「ユメシンデレラ」へ、個人的に「ユメシンデレラ」はタイトルやメロと歌詞とのギャップが素晴らしい作品だと思っていて、タイトルにシンデレラは入ってるけど、歌っていることはとても現実的な歌というか、神様にお願いするけどあやふやに返答されて結局自分で解決していく少女の話で、それがとても好きな歌詞で私生活でも聞いてる曲です。
特に印象に残っているのは福岡公演で、確か昔麻倉さんが来たことがある会場で歌われたんですよね(これは間違っていたらすみません)。普段はあんまし呼ばないという家族のみなさんも来られての地元凱旋公演だったわけなんですけど、ピアノとのデュオから始まって
「10年後の自分の姿を想像したけど、(見えないなぁ)当たり前の毎日が最高」
と歌っているのがとても刺さって、麻倉さんが高校生の時に演劇部に入って、ステージに立っていたという話を思い出して、その10年後にあたる28歳の麻倉さんが初めてのソロの福岡の地でこの歌詞を歌ってるのがとても素敵だなぁって感じたんです。
これはライブならではの良さだとは思ってるんですけど、意図したわけじゃない歌詞がリンクした瞬間が僕は好きで、今回は特に福岡公演でのこのシーンが印象に残っています。
さて話を戻しまして、このユメシンデレラにおける『夢』はeclatanteの空想上の『夢のの世界』とは違って、現実にある『夢のような瞬間』だと思います。
夢から覚めるとかではなくて、現実にある夢のような毎日や瞬間を幸せに感じようという曲だからこそ、ここで夢から覚めていってそれでも幸せな瞬間が広がっている。麻倉さんが福岡から上京して、この活動を通じて、歌を通して培ってきた『夢のような幸せな時間』を感じながら歌ってるのかなぁと、そしてその感情はまた昔とは違うけど似ているような感情も混ざっていたのかなと歌声とか表情を見て感じられた瞬間でした。
そこからの「monologue」「あしあと」はここから始まる新しい物語を歌った曲、ふわふわしたものからより現実的な光景が浮かびやすく、地に足をつけて今を歩いている曲が続きます。2曲とも共通しているのは『自問自答の歌』だという点ですかね。夢から覚めてより現実的になった女の子が過去や今の悩みを自問自答しながらも、ゆっくりと前へ進んでいく様子を歌った2曲です。
この曲の表現は麻倉さんが成長し、よりこういう現実的な日常に近いけど少し物語チックな切ない表現ができるようになったからだと思います。
──サビの「“私らしさ” ずっと探していた」とか。私自身もまさに現在進行形で探しています(笑)。自分のことは自分が一番わからないので。あと、私もこの曲の主人公みたいに勝手に1人で落ち込んで、「まあいいや、明日明日」と勝手に1人で立ち直るタイプというか。あまり人に相談せずに、自己完結しちゃうことが多いんです。たぶん「僕だけに見える星」と同じように、誰しも一度はそういうことを考えた経験があるんじゃないかと思いますし、「あしあと」というなんでもない日常の物語を通して、またちょっと温かい気持ちになってもらいたいです。ー麻倉もも「僕だけに見える星」インタビュー|
「あしあと」はアウトロを長めにバンドの演奏をいれるんですけど、これが本当に素晴らしいですよね。
「ずっと変わらない大好きな歌 聴きながら歩こうかもうすぐ着く私の居場所」
「明日も頑張れるいい日になるよね」「私らしさずっと探していた」
あしあと - Live Tour 2022 “Piacere!” - song and lyrics by Momo Asakura | Spotify
「あしあと」夕暮れを照明でモチーフにされていたので、最後のアウトロが伸びていく感じが、夕日が沈んでいく中口ずさんでいる少女の光景がだぶって。ここは「トゥルットゥ」って歌詞がないので、本当の「あしあと」ってこの部分なのかなって思ってしまうのかなーってバンドとの関係値も音楽と出会って、前に歩いていく麻倉さんの姿みたいなのが想像できて、ここから「明日は君と。」とのつながりが本当に好きなだよなぁって改めて思いました。
「明日は君と。」は結構原曲よりも音が激しくて、最初は抵抗あったんですけど、疾走感と音に背中を押されている感じがあってここから麻倉さんが歌ってきた恋の曲たちの物語でなく、麻倉さん自身の物語が始まっていくワクワク感がありました。
「この曲でデビューしました」ってMCからはじまるから余計に興奮しますよね。
ここで衣装チェンジしても良かったと僕も思ったんですけど、あえてeclatanteの衣装で歌ったからこそ良くて。この曲ってPiacereで垣間見えた『恋の物語の表現者』と『ライブをみんなと楽しむ』麻倉さんの両面性のある楽曲だと思っているから、この曲までの恋や幸せの曲たちとこの曲からのライブを全力で楽しむ曲の境界線を演出でも表現されていたなぁって見ていて思いました。
初恋の曲として生まれた「明日は君と。」の君はもちろん物語では恋愛対象の相手なので、その相手に向かって届ける想いを表現しているんですが、同時にライブでは盛り上がる曲で、君を僕たちファンとも捉えるのもおもしろいなぁって。初恋の物語の曲が、バンドの音も相まってライブでの麻倉さんの曲になっていく瞬間があった気がします。そんな素敵な瞬間を僕は感じましたね。
「Run fou you」は1stアルバムPeachy!と同じ曲順で2,3曲目にあたります。ずっと聞きたい並びだったので、初日の大阪公演めちゃくちゃ興奮しましたねーオリジナルイントロからの衣装チェンジ、楽曲が「風になれ私 Run for you」で走っていく歌詞なので、シンデレラのドレスを脱ぎ捨てて走り出す感じが1stライブの演出とも相まってたまらなくフェチでした。
そこからの「Shake it up!」「Fanfare!!」「満開スケジュール」は恋の曲と並行してライブで麻倉さんがやりたいと作っていった曲たちで、ライブを通して出会ってきた感情たちな気はしますね。特に満開スケジュールでも【もちょ10】をとるときへのファンの声かけとかすごく麻倉さんらしさがあるというか、「撮るよ」っていうシーンがめちゃくちゃ好きなんですけどこれ麻倉さんじゃなかったら成立しないよなって、ファンの僕が言うのもなんですけどそうなるんですよね(笑)
この活動をしていて一番うれしいことって、みんなから反応をもらえることなんですよ。私が「これがやりたい」という思いを込めて発表した曲に対して「元気をもらいました」だったり「共感しました」だったりとか。もちろん、みんながみんな好意的に受け取ってくれているわけではないでしょうし、中には「なんかよくわかんなかった」とか「自分とは合わなかった」みたいな感想もあると思うんです。でも、プラスの反応もマイナスの反応もひっくるめて、みんなとキャッチボールし続けられる関係でいられたらいいなって。麻倉もも「ピンキーフック」インタビュー|音楽ナタリー
これがやっぱり麻倉さんのライブのもう1つの形で、非日常的な恋愛曲の世界観を届けるのとは別のより日常的なみんなとのキャッチボールを楽しむライブ。
みんなの感情を引き出す要素はライブやアーティストそれぞれで異なると思うんですけど、麻倉さんの場合は楽曲というより麻倉さん自身の一挙手一投足っていう感覚が合って、ほんと麻倉さんを中心の反応を中心にライブが始まっていく感覚があるんです。「シュークリーム」の男発言しかり、楽曲を自分自身が最も自由に解釈してそれを伝えていて、楽曲たちを『○○の女の子』とかいう感じとかも、お客さんのこういう反応があるからこういう曲にしましたとか、すごく曲を愛しているのも伝わるし、全部麻倉さんのそのまんま感じた感情から曲の物語やライブの化学変化が生まれる感じがあって。それが僕はとても心地よいんですよね。
今回はキャッチボール的な、つまり「ファンからの要望に対して、私はこういうボールを投げ返しました」みたいな部分はありますか?
ああー。以前はリリースイベントとかで「今後、麻倉ももにやってほしいことは?」みたいな質問事項を設けて、その場で受け答えするというのをよくやってたんです。でも、やっぱりコロナ禍になって以降、ファンのみんなと直接交流できる機会が減ってしまい……なので正直、具体的に「こういうボールを投げ返しました」という曲はないんです。でも、最近あることに気付いたというか、「私のやりたいことが作品に込められていればいるほど、みんなうれしいんだろうな」と感じていて。あつかましい話なんですけど(笑)。
──そんなことないですよ。
あと、私の曲を聴いて「最近の麻倉はこういうことを考えているのかな?」とか、深く考察してくれるファンの人が思いのほか多いことにも最近気付いて。なので、制作に対して妥協せず、思ったことはなんでも言ってみるというのが、今回の私なりのボールの返し方かもしれませんね。
元々『可愛い』って形容詞がそのまんま具現化したような人だと思ってるので、その魅力を最大限引き出すためにライブも作られてるなぁって。
その『可愛さ』を引き出すのは、麻倉さん自身が真面目で芯がある人なのに、どこか無邪気で自由な一面をもってるとこなので、今回のライブは今までの2公演のような麻倉さんを枠にはめたり、届けたいテーマを明確にしたりはせず
・非日常の恋の曲や幸せの曲の世界観や物語をバンド演奏に合わせて自由に表現したゾーン
・音楽とダンスの一体感ともちょ10やももにちの延長戦のMCから感じる日常的な麻倉さんから溢れる無邪気さを前面に出した楽しいゾーン
これらから麻倉ももを音楽にあてはめて『麻倉ももを自由に演奏する』ライブだったと感じています。その麻倉ももの中には麻倉さん自身はもちろん、ファンの反応も含めた要素も詰まっているのかなと。なので、おそらく毎公演色んなカタチの音楽がそこにあったのかなぁと感じますね。
これが僕が感じる今の麻倉ももの音楽で、麻倉さん自身の恋愛観を物語にあてはめたりして一方的に表現して楽しむことももちろんですが、その中にファンの反応が入ることで即興演奏のような自由さが付加されていく感覚はあります。麻倉ももの音楽をキャッチボールを通してみんなで作っていくのが、麻倉もものライブだと思います。でも昔はサインを決めてピッチャーとキャッチャーのように投げていたのが、より自然なキャッチボールになっているのかな。時に変化球投げて驚かせたたり、大暴投して笑ったり、そんなより自由で予測できない、でも一番楽しいキャッチボールを今麻倉さんは音楽を通して表現していると感じています。
僕自身も非日常的なライブとして楽しむことが多かったんですけど、ももにちなども踏まえてより日常的な部分も感じながら、ライブを楽しむようになった感覚はあって。
音楽的には非日常的な世界観が多くて、麻倉もも=麻倉ももの音楽とはならないんですけど、どこかライブに行くと麻倉さんそのものを感じられる日常的な要素がある。まぁライブってそういうものだと思うんですけど、そのバランスが絶妙で本当に不思議で魅力的な人だなって思います。僕にとっては唯一無二でずっと大好きな人だなぁと思うんですけど、本当に誰かに自慢したくなる素敵なアーティストですね。
〇僕の音楽と麻倉さんの音楽と
さてさて本編も終わりましたので、ここからは余談です。
毎年自分のことを曲の歌詞に例えながら振り返っているのですが、ここ1年僕自身はすごく気持ちが楽になった感覚があります。特にこのPiacereを終えて少し覚悟も区切りもついた感覚ですね。
麻倉さんの1ファンの僕としてではなく、麻倉さんのファンをしてきた僕自身を好きでいてくれる人が今たくさんいること。それが今の自分の存在証明になっています。もちろんその中で仕事でも着実にステップアップを今目指していますし、プライベートでも自分の幸せへ歩んでいる途中です。これから先も麻倉さんの音楽が僕の日常に彩をくれるから、僕にとって代わらず日常の音楽であり続けていると思っています。
これが少し変化しているような感覚があります。麻倉さんの音楽が日常に彩をくれることは変わらないんですけど、やっぱり音楽的には非日常の音楽なんです。でも何だろうなライブに行くことやインタビューを通してそれが日常の中に溶け込んで変化していく感覚がありますね。これが大きな変化なのかなと思います。
※ここでいう日常っていうのはその人の人生というかその人自身という意味です。
昔は麻倉さんの音楽に麻倉さん自身を探していたというか、なんか麻倉さんと無理やりにでもリンクさせようとしていた節があったんですよね。麻倉さん自身を探そうとしてたというか。でもお互い20代前半と思えば、もちろん音楽にそんな要素が詰まってもおかしくはないはずで、まぁそれはそれでいい思い出です。
今はどうか?というとPiacereを踏まえて、麻倉さん自身が麻倉ももの音楽というを確立していると思っています。その中で先ほどのライブでも話した通り、自身が好きな恋愛曲のテイストの物語を表現したり、ファンの意見も聞きながら、みんなで麻倉ももの音楽を作っていくアーティストになっていると思います。
どちらかというと麻倉さんは自分自身の人生観だったりとか、私はこういうアーティストだというのを音楽で提示するタイプではないと思うんです。自分の音楽でセルフプロデュースは行わないタイプだと思っています。そういうパーソナルな部分は今はラジオトークの【ももにち】で話している感覚がありますね。でもライブに行くと麻倉さんっていう人柄はめちゃくちゃ感じられるんですよ、もちろん楽曲でもですけどライブに行くとより「麻倉さんってこういう人なんだな」ってわかる感じがあります。そのまんま麻倉さんって人をね感じられるんですよ。特にPiacereはその色が強かったかなぁと。
昔はどんどんインタビューも読みながら、パーソナルな部分を切り取って繋げて麻倉ももの物語として読んでいたり楽しんだりした僕もその感覚ができてからよりフラットに、自由にライブでも楽しめるようになってきたのかなぁと思います。
もちろん麻倉さん自身が僕にとって一番大切な人であることは変わらないのですが、距離感は変わらずに見る角度が変わったというか、以前は麻倉さんが別の方向を向いて歌っているのを眺めるのが好きだったのが、今は真正面で素直に受け取って、会話して、音楽を共有できるようになったのかなぁと思います。
日常とか言葉として使ってはいたけど、実は日常になってなくて麻倉さんの前にたって素直に受け取ることでようやく今の自分の日常になるのかなって。
元々僕にとって音楽は日常の生活にあるものだけど、
本当の意味での音楽やライブは日常の中にある自分の知らない感情に気づかせてくれる非日常的なモノ
僕がこれまで探していた日常は自分が知ることのない感情だったり、手の届くところにないものだったのかもしれないですね。
Piacereを通して僕の好きな音楽のカタチに麻倉さんが近づいたというよりも、色んな音楽の楽しみ方がある中に麻倉さんの音楽ができたという感じです。新しい楽しむ景色を麻倉さんが作ってくれたのかなってPiacereを振り返りながら感じました。
この1年で友人たちともたくさん話しましたし、もちろん苦しんでいる時期もあったんですけどね(笑)でもそうやって振り返っていく中で、今は麻倉さんだけじゃない音楽の楽しみ方ができているからこそ、麻倉さんの音楽がより映えますね。
そんなきっかけを与えてくれたのはUNISON SQUARE GARDENのライブと斉藤朱夏さんのライブでした。この2つと麻倉さんの音楽が今日常の音楽の軸になっています。というか、斉藤朱夏の音楽とユニゾンの音楽があることで、その違いで麻倉さんの音楽がより分かってきたという感じです。
自分の人生の目標として、「自由にわがままに人生を歩きたい」というのがあるんです。
──それは前々から?
目標としてはずっとありました。ただ、前はなかなかそういう生き方ができていなかったんです。いろんなプレッシャーがあったし、みんなの中の“斉藤朱夏”というイメージを壊してはいけないだろうなとも思っていたし。でも、1stアルバム「パッチワーク」(2021年8月発売)を作るときに「こんなんじゃダメだ!」と感じて。私の中で限界がきちゃったんだと思います。それで「もういいか! 全部出すぞ!」みたいな(笑)。
──解放されたんですね。
はい。今はとにかく自分のことを知ってほしいし、こんな私でも愛してくれる人がいたらいいなと思いながら人生を歩んでいます。「こんな自分は嫌だな」と思う瞬間もあるけど、それも愛してほしい…‥わがままですよね(笑)。斉藤朱夏「僕らはジーニアス」インタビュー
斉藤さんの音楽は自分をさらけだしまくる音楽です。ライブも新しい曲でたから歌いますってタイプじゃなくて、今伝えたい言葉のために曲があるって感じのアーティストで個人的には面白いですね。
『音楽を通して自分の言葉を届ける、日常的な音楽』
なので音楽的にはその人の感情にダイレクトに届けるタイプですね。その上で自分をさらけ出す感じ。昔は麻倉さんからそういうのを探そうとしてたのがあったので、、、
僕は音楽を通して見えるその人みたいなのが大好きなので、斉藤さんの音楽はめちゃくちゃ好きです。あとは自分の生活の中では
『背中を押してくれたり、元気をもらえたり自分を肯定してくれる曲』
のカテゴライズに斉藤さんの曲が入ります。今1年を通して資格をとっていたり、仕事において忙しいとかしんどいとか感じることも多いんですけど、斉藤さんのライブとか音楽はめちゃくちゃ元気がでるというか、頑張ってるよな僕もって思えるんですよね。
それが僕にとっての斉藤朱夏さんの音楽です。なので日常の音楽ですね。
次に斎藤宏介さんがいるユニゾンの方ですが、これに尽きる。
僕にとって音楽は自分の感情を知るためのものだし、純粋に「楽」と「幸せ」を感じれるものだ。僕はあまりマイナスの感情を音楽に求めてなくて、よりプラスの感情を求めている。マイナスの感情であっても、それはプラスから生まれるものがと感じられる音楽が好きだ。 だから今回もライブにいって、日常の音楽を浴びに行って、僕は前に向かって歩いてるし、上を向いて幸せだって言うことができた。やっぱり音楽は一生の相棒だなって思えたライブだった、そう思わせてくれたUNISON SQUARE GARDENに感謝しかねぇ
20230520 UNISON SQARE GARDENが、音楽が最高だってこと - 青Pのひとり語り
UNISONの音楽は中の人とか関係なくシンプルに
『音を楽しんで気づきを与えてくれる非日常的な音楽』
です。斉藤朱夏さんの音楽→人ではなく、まじで音楽だけを楽しんで自分の中の感情に気づかせてくれるものです。これはこれだけでいい、僕にとって日頃聞いてる音楽を浴びに行くのがUNISON SQUARE GARDENだし、日常的に聞いてる音楽がライブを通して非日常になって、その中に新しい気づきを与えてくれるもの。
こうやって非日常と日常の音楽に触れていく中で、特に斉藤朱夏さんの音楽がピースに加わったことで僕の中で麻倉さんの音楽のピースが埋まった感覚がありました。たぶん僕の中での麻倉さんの音楽は
『音楽を通して自分の日常的な言葉を伝える斉藤朱夏』
『日常の音楽をライブで聞いたときに非日常の楽しさと気づきを与えてくれるユニゾン』
の間をいっています。それはPiacereの話でも前述した通りなんですけど、そのどちらでもない心地よいバランス、ライブによってはどちらにでも触れるような絶妙なバランス。今回のPiacereはほんとにその中間を言っているというのは、今年この2つのアーティストに行ったからこそ気づいたことです。
その人の音楽だけでピースが埋まるならばそれに越したことはないが、僕はどうしても音楽が好きで、音楽からピースを埋めちゃうタイプなので、麻倉さんにないピースを他の音楽で見つけてそのピ―スをあてはめてより素敵な景色をみれるようになったと感じてます。逆にいうと僕にとって麻倉さんの音楽は他の音楽のピースがあることでようやく埋まったと感じてもいます。
これは僕自身にとっても大きな成長だと思っているし、何もその人だけを好きですべてを完結させる必要はないと思っていて、人が生きていれば様々な人を好きになったりする。その尺度は違うとは思うけど、そんな色んな尺度があるからいい。
小さな出来事で大声で笑えたり 胸が痛いほど強く締め付けられたり
待ち遠しくなる 明日も ねえきっと 全部 全部 君がそばにいるせいだ
好きな人だからこそ逆説的な感情も芽生える。でもそれに気づけるからこそより好きだなって思える瞬間に出会える。斉藤朱夏さんの「あと1メートル」に出会ったときに、僕は麻倉さんのことが好きだからこんな感情になるんだって知ることができました。
嫌いとかなんでっていう感情は好きの裏返しであって、嫌いを考えた先に好きもあるから、好きを探すために違うものに触れてみる。それが僕なりの人生のジグソーパズルのはめ方だなぁと感じています。そして1枚の大切な絵ができたら、それを大切な人たちと共有して、またスペースができたところに新しいピースを作っていく。もやもやしたまま終わるんじゃなくて、ちゃんと完成させて次の絵に作っていけば、もっともっと人生は豊かに楽しくなるなぁって最近は思います。
僕自身麻倉さんに出会ったことでたくさんの感情や素敵な景色、大切な人に出会えたしこういう音楽から出会った感情もまた麻倉さんをきっかけにした感情だと思っています。
燃料ならそこかしこで手に入るよ 迷っているのなら呼んでやる 君にできないわけないから 健闘を祈る!
譲れないこの心が愛されたいのに そんなにうまく行くはずない 挑むべき時に挑まなきゃ ダメだよ
君じゃなくちゃ君にはなれないんだよ
どうしたいかは どうしたいかは ちゃんと決めてくれよ
ほら運命の是非はいちかばち けど必ず君が選べ 決心を祝う!
スペースシャトル・ララバイ - song and lyrics by UNISON SQUARE GARDEN | Spotify]]
この曲まじでいい歌詞ですよね、人生の教科書に載せたいレベルです。
結局自分を動かす燃料は自分でしか調達できないし、何を燃料にするかも自分次第。でもそれを『君』として歌詞を届けてくれることで自然と背中を押すように歌詞が作られている。音楽で伝えてくれるからこそ『君』が『自分』になれる、歌詞だけじゃ絶対に無理で音があるからこそ詞は意味をもつんだって音楽を聴いて感じます。
文字じゃなくて音に乗せたり、その人の声が加わることで言葉は初めて意味をもつんだって思う。だからこそ僕はライブが大好きだし、音楽が大好きで音に乗った言葉が僕の燃料になっている。自分次第で音楽も変わるのは歌ってるアーティストも聞いている僕らも一緒だから。
僕は形こそ違うけど、こうやって毎年残して伝えることで自分の言葉たちに意味ができてきたのかなって、僕はちゃんと音楽からもらった燃料を燃やして、君になるために進めているんだってライブで感じることができた。
またしても自分のことばかり書きなぐってしまったけれどもすべては麻倉さんの歌が好きから始まった物語だし、また来年も書いて、届けていければって思います。
改めて麻倉ももさん29歳の誕生日おめでとうございます。
そしていつも本当にありがとうございます。これからも僕の歩幅ではありますが、好きを届けていきたいなって思ってます。
青P