青Pのひとり語り

麻倉ももを中心に自分の好きを語っています。

曲の栞と、旅のしおりと、最高の楽譜と ~TrySail2ndツアー The Travels of TrySailについて~


「帰り道も君を想うのです。一瞬の連続が最高の楽譜になるように」

僕の大好きなバンドUNISON SQUARE GARDENの「オーケストラを観にいこう」の一番最後の歌詞のフレーズだ。

 

僕はこの歌詞が大好きだ。何故か僕はこの歌詞を大好きになってしまった。そして、TrySailのライブの帰り道の度に、この曲を流してしまう自分がいる。今日はそんなお話をしようと思う。

ただこのフレーズが出てくるのは、一番最後になるだろう、ではなぜ最初にもってきたかって?この曲をしっかり宣伝しておくために決まっている。


去る5月19日幕張メッセイベントホール。
TrySail2ndツアー「The Travels of TrySail」の千秋楽が行われた。3か月13公演にも及ぶTrySail最大規模の旅が終わりを告げた。

そこで見えた光景は、本当に美して、綺麗な光景だった。僕はまたTrySailが大好きになった。たぶんそれはTrySailの曲の大好きが募ったからだと思っている。

 

 

ここで閑話休題
そのツアーが一段落した後、僕は自分自身がギターボーカルを務める大学の軽音部のライブにお邪魔させてもらった。

そのバンドでGalileo Galileiという、今は解散したバンドのコピーバンドをしている。今回は夏ということで、あの花の主題歌「青い栞」を久しぶりに歌うことになり、ふと歌詞を考えながら練習していた。


そういえば「押し花の栞」っていい言葉だなー、って思いながら歌っていた時、何故か僕は3人の顔が浮かんだ。なんでだろうなーとその瞬間は過ぎていった。


その後、僕はふと「栞」という言葉について検索をした。
そこには「紙・布・革などで作り、書物の間に挟んで目印とするもの」と書かれていた。当たり前の結果だった、通常、栞というのは本の続きを読むために、挟んでおくものとみなさん想像するだろう。僕もそういう意味だと思っている。

 

ただ、本来というか、漢字の成り立ちは別の意味があったりする。「山道などで、木の枝などを折って道しるべとすること。また、そのもの」動詞では枝折りと書くそうだ。
道しるべという言葉が似合うのが、栞という言葉にあるのかなと感じた。多分それはどんなものであってもいいのかなとも感じている。

 


ではもっと身近なものに目を向けてみると、僕は「旅のしおり」という言葉がでてくる。旅の行程などをあらかじめ紙などに記入し、それを元に旅をしていくというものだ。

 

旅のしおりは、その旅のワクワクを高めていくとともに、あくまでも、それ通りにいかない旅の良さも引き立てるものになっている。
そんな「栞」と「しおり」この2つの意味は大きく異なってくると思う。それは「過去」と「未来」の道しるべという意味合いだ。前者は過去を、後者は未来の道しるべになっている。ただ、1つ言えることは、何度でも増やせるし、何度でも書き換えられるものだ。

 

そんな「栞」と「しおり」。それは僕の今回のTrySailの旅の軌跡にぴったりな言葉だと思った。

 

まずは「栞」それは曲であったり、3人の表情であったり、自分との距離の栞。一瞬一瞬の好きが募っていく「栞」。

 

僕はこのツアーで、1曲1曲について本当に深く考えることが増えた。
歌詞の1つ1つ、振りの1つ1つ、歌い方の1つ1つを、もちろんそんなことは無意味に見えることかもしれない。

しかもすべては僕の妄想で、思い込みで、空想でしかないことだ。でも僕は懲りずにやっていた。過去の雑誌を読んだり、曲の歌詞を全部考えたり、10回以上飽きずに聞き直したり。

 

そして、自分自身にとって大切な「曲の栞」を作っていった。それを共有したり、伝えたり、書いたりした。

完全な一方的な主観で、どうしようもなくワガママで、独りよがりな話。
でも、TrySailの3人がライブで与えてくれる曲の色も、表情の光も、真っ直ぐすぎる声も、もらっていたものはもっともっと大きくて、それを少しでも、自分の物語にしてしまいたくて仕方なかった。その目で見たものや感じたものは、絶対間違ってはいないものだからだ。

 


ライブの瞬間は元には戻れない、見れなかった表情は、聞けなかった歌は、もう見ることはできない。でも曲は何回でも聞くことができるし、歌う曲の作品名は変わることはないものだ。

だからこそ、僕はTrySailの旅を彩る曲の物語の1つ1つに栞をつけていくことをしようとした。それは本当に楽しくて、特別な瞬間へなっていった。
もちろんそれは、ライブでは味わう予期せぬものも多かったりする。でもそれがまた新しい栞になっていった。ツアーという旅が進むごとに、どんどん栞が増えていった。好きな歌詞、伝え方、ダンスの振り、表情。

 

たぶん、読んでいるみなさんも何気なく感じているのではないだろうか?3人の表情や歌で記憶に残るような瞬間がある。そんな瞬間、瞬間を増やしていく楽しさだ。

 

そして、曲や表情やダンスの「栞」で彩られた曲の物語に合わせて、次は「旅のしおり」を作っていく。


次回公演へのワクワクや期待を高めていく、曲の気になった部分を持ち帰って、その曲を聞いて、次はどんな楽しみがあるか考える楽しさ。
曲の振りで、可愛いなーと思ったり、好きになったところを覚えておき、次は見逃さないように準備をしておく。

 

セットリストへの期待や、3人の変化への期待。新たな土地で、TrySail好きな仲間たちと共有したり、ご当地の物を食べたりすることもそのしおりに含まれるのではないだろうか?

仲間たちと共有したり、好きを語り合って、仲間から得た新たな好きを探しに、次の公演へ参加する。それもまた「旅のしおり」の1ページとして刻まれていく。
僕にとってはそれの繰り返しだった。


ツアーの旅に増えていく色んな3人への「栞」を僕だけの物語と曲に挟んでいって、それをまた「しおり」として頭の中で描いて、次の旅に参加する。それが何よりも楽しかったし、どんどんTrySailの3人を好きになっていった。

 

 

また、栞から読み返していく物語を反芻していくうちに自分のTrySailへのフィクションの物語ができていった。それは自分の好きの想いの物語。

至極独りよがりな物語。それを僕はブログや手紙に書きなぐった、そして毎公演、毎公演送っていった。

 

すごく迷惑なのかもしれないし、何やってるんだよって思う人もいると思う。でも、ライブで与えてもらったことを、ありがとうをどうしても伝えたかった。

もしかしたら届かないかもしれない、でもとりあえず投げてみた。僕の中の栞を積み重ねていったフィクションの物語。

 

それが、幕張公演で少しだけ、でもなんだろう確かに返ってきた気がした。僕の物語のフィクションの主人公なはずの3人が、ノンフィクションんとなって目の前に現れた気がした。それがすごくうれしかった。そんなオタクの思い込み(笑)

 

その栞からできた物語を纏めたものが実はあるのだが、もはや長すぎるのでお蔵入りにすることにした(笑)

ただ、伝えたいところがあるので、それだけ抜粋することにした。ここから先の曲の話は、読む、読まないは自由です。でもできたら読んでほしいなー
記憶に残った曲のお話です。

 

 

whiz


 開幕10秒の心地よさ、最初のハウリングから、小気味よいグロッケンの音、アコースティックのアルペジオに乗せて曲の主旋となるリフが流れて、さらにベースの音とギターの音が重っていく。

そんな音楽たちとともに3人のそれぞれの笑顔が、振りに合わせてパーっと晴れる、ここの三者三様の表情と振りが大好きで、そこからwhizのステップへ、

 

気持ちいい風だなーと追いかけていて、そんな夢をみて、ふと目覚めて、朝カーテンを開け、窓を開けたら、入ってきた心地よい風と季節の香りが、あぁ外に出ようと思わせてくれる気持ちにさせるメロディー。

3人のそんな表情と重なり合っていくメロディーがTrySailのライブの高まりを象徴して、いつまでも続いてほしいそんな10秒で、たった10秒ほどの出来事に僕のwhizを好きな部分のすべてが詰まっている。今でもその10秒がどんな曲よりも好きで、改めてこの曲の良さを感じた瞬間で。

 


もはや定番になっているwhizだし、変化は乏しい曲だけど、やっぱり僕にとってはTrySailを生で初めて見て、聞いた曲がwhizだ。
この曲が僕の中でのデビューシングルだから、何よりも好きで安心する曲で。


やっぱりこの曲がいてほしいなーと思える旅で。

そんな安心感が好き。覚悟を決めた大きな旅も旅だけど、ふと外に出てみた旅も、それは心地よい小旅行へとつながることもあるんじゃないかって。

 

同じような通学路、同じような散歩道、ふと安心したようになるような地元の道、それも旅という言葉に置き換えてしまえば、何か迷ったときに、そんな同じような道が、ふと心地よい風と気持ちに満たされることもあるんじゃないかって。だからwhizの風は何度聞いても心地よいんじゃないかって思ってしまう。


そんなwhizも、ダンスがスムーズになったことで歌の幅が広がっている印象で。
ふと昔の雑誌を読みふけっていると、3人のwhizの印象はなんですか?ってあって「制服の高校生の帰宅道」というのが当時の回答で、確かにこの曲って化物語阿良々木暦の1年を歌ったような曲だし、影に聞いてもわからないというのは、影にいる忍野忍をさしていると思っていて、そんな普通じゃない高校生のことを歌った曲。

 


TrySailに当てはめるのが好きな人間だから。TrySailもデビューして子どもから大人へのステップを踏んでいて、サビのステップって迷いながら後ろ向きに、でも最後のフレーズで1歩ずつ踏み出していくのが好きで。

そんなTrySailらしいなと思うところもそうだし、わからないの最後の部分って音も違うのだけど、ハモリが入っていて、そのハモリをしっかり歌ってくれてたり、そんな1人1人のわからないが好きで、わからないけど、自分の道は見つけたよって解釈なのかなーと。

 

この曲って一番自然体で一番力が抜けている曲だから、3人も安心していて、それでいて心地よい。

3人のファルセットがすごく心地よい、3人の笑顔で踊っているダンスが心地よい、表情が心地よい、たぶんこの心地よさって他の曲にはない魅力で、それを最後に麻倉ももさんの「心地いいの、伸びる影に、聞いても」がすごく好きで、そこの音が心地良い?って聞いてくれるからさらに好きが募っていく。

 

わからないから楽しくて、わからないから見つけたくて、夢って明確なものではないけどもとりあえず、大人目指して持ち出してみて、自分の道だと思ったら実は繋がった道で、その道を一緒に走るのは心地よくて、僕もそんな心地よい風を浴びたいなーってなった僕の特別な心地よい曲。

 

そして、なかなか終わらない構成に、最後の「証拠を残しながら僕らしくいくよ」が相まって、わからない余韻に浸りながら。
何かもう少しこの物語を読んでいたいなーと思わせるような構成が僕は大好きで、まだまだ続いてほしいと思う余韻と最後のハウリング、そこから次の曲が始まるのです。


Baby My Step

 

 心地よいハウリングの音から、シンバルの音、ブラスバンドのようなハウリングからこれからパレードでも始まるのかな?と思わせるつなぎ。


このつなぎが大好きで、このシングルが改めて大好きなんだなーとなりました。そこから夏川椎菜さんの煽りが入って、3人は腕を回して、その腕の回しが舵を回しているように思わせて、さぁここから飛び出していくよってそんな曲です。

whizの風から航海へ
ライブでの定番曲で、後半にある印象が強い曲だったのだけど、なんか前半とか後半も関係なくなっちゃてとにかく盛り上がっちゃう曲になっちゃいましたね。



振りが大好きで、前回のツアーは奥に1人いる三角形で、目まぐるしくポジションチェンジして、自分の前で指振りをしてくれると気が嬉しくて、そんな指切りの約束を交わすのが大好きで。
やっぱり前向きな恋の歌だし、僕は3人に恋をしながら聞いてるような感じで、航海の舵でもあり、3人への恋の曲だと思っていて。

 

夏川椎菜さんのが歌詞を間違えて、焦ってる姿が不器用な恋をしている女の子に見えたり、そう思えば幕張では自身満々なダンスでアピールしていたり。
麻倉ももさんが初めて「だって足りないでしょう?」で煽ってくれたり、サビのターンの時にすごい笑顔で綺麗に回ってアピールしてくれたり、そんな彼女の恋の伝え方もあるのかなと思ったり。
雨宮天さんがずっとじらして、じらして、じらしまくっていた最後の「オーマイラブ!!」を幕張でやってくれて、もうそんなじらすような恋をしないでよって思ったり。

 

三者三様の恋をこのツアーで楽しんだり、3人並んだときに同じダンスをするのが好きだ。
各ツアー場所において、ツアーの開幕を告げるファンファーレであり、その中で曲のアクセントが恋のアクセントとして、楽しめたそんな足取りの感じた曲。


Journey

 以前ブログでメロディー部分の各個人のソロパートが3人の深層心理的な面を語っているようで好きという話をしていて。

特に麻倉ももさんの「当たり障りのないようにと バランスとっては 窮屈な日々に押しつぶされそうにな 心が逃げ出したくなる」が大好きで。


ふと麻倉ももさんが、ステージの中央の2人から離れ、ゆっくりとゆっくりと上手へ歩き出し、徐々にその速度が速くなり、歌の語気も強まっていく、歌の中の演出なのだろうけど。
普段麻倉ももさんが妖精のようにふるまっている中で、悩んでいること、考えていることの深層心理のようなものが垣間見える。でもそんな麻倉ももさんが最後に前を向いてくれる。そんな瞬間の切ないけど力強い表情が大好きで、やっぱりこの人しかいないなと思ってしまう。


この曲は本当に麻倉ももさんのファルセットが綺麗な曲で、最後の「この瞬間を生き続ける」はたぶんツアーの中でも一番綺麗で、この人の声が好きなのだと実感する。



そして、3人の素の歌の表情が見える、3人の旅ではなく1人1人の旅「Journey」という人生に当てはめると、そんなこの曲の1つ1つの歌詞がすごく綺麗に見えてくる。

 

TAILWINDで力強く引き寄せるのではない、それで一歩を踏み出せない人もいる、だから弱いところにも寄り添って、でも1歩を踏み出していこうという曲。
TrySail3人がいつも何気なくステージで笑顔を見せてくれているけれども、それは、3人の1歩1歩の勇気が集まったもので、それが伝わると自然と涙もこぼれてくるのかもしれないなーと今になって。

 

だから3人を好きになったことを幸せな時間として感じながら「きっと誰もが」という言葉に何かを重ね合わせて、自分を重ね合わせていく。そして、この歌詞の中で最も好きな「同じ空の下」「違う景色」という対比的な表現。



誰しもが見ている景色は多分違うけれども、その景色の中での空は同じなのだ。同じ空の下でみんな違う景色をみている。

それはこの2ndツアーで同じように歌われた曲の道に対して、TrySailの3人も、僕たちファン1人1人も違う道を歩んでいる、という気持ちにさせてくれるような気がする。



僕はすごく綺麗な景色が見えたと感じている。でも僕以外の人には、僕以外の綺麗な景色もあったのかなと思うとわくわくする。そして、TrySailの3人はどんな旅の景色を同じ空の下でみたのだろう。でもそれはきっと綺麗な景色であってほしいなと心の底から願う。


そして、曲の最後に綺麗な紙吹雪が舞っていった、その雨の中、目の前の光景に映った3人の姿はとてつもなく綺麗だった。これまで旅という道の中でのひかるカケラたちに僕には見えた。だからこそ次の曲が特別になった気がした。

 

 

ひかるカケラ

紙吹雪の余韻の残る中、時計の針が進むような音とともに歌いだされる歌詞たち。
旅の中の色々な綺麗な欠片たち海で歌っている3人はどこか月の光反射された湖上で歌っているようにもかじられる景色だった。波もない凪の海なのか、はたまた湖上なのか、ただただ綺麗だった。

 

以前のブログでひかるカケラについて


ただ今回のキミはTrysail自身にとってのTrysail雨宮天麻倉もも夏川椎菜というそれぞれの個性と出会ったこと、それぞれがこの3人でよかったとそう思える、そう思わせてくれる、そんな曲になってました。

だからこそ、3人がすごく良い表情で歌っていて、本当にそれが好きで、大好きで、この空間にいていいのかなとも思いながらも、この空間にいれてよかった。この時間に一緒に入れてよかったと本当にそう思いました。何かパフォーマンスとかを超えていったような、ただただ3人の空間に時間に歌詞に音楽に感動していました。


あくまでツアーでのこの曲は3人の歌だと思っていた。
最後の幕張では3人は僕たちの方向いてくれましたよ。この辺は僕は上手く書けないので割愛(笑)

 

Sail Out

そよ風なのか、凪なのか、それとも秋を感じる夜風なのか、そんな心地よい風たちに揺られていたら、突然気持ちいいぐらいの潮風というか春風というか、そんな風が出航の合図をつげていて。

 

せーはくさんがこの曲は「唯一白い曲」って言っていたのがすごいなー、その通りだなーと思っていて。

最初のイントロのイメージは朝日が昇るイメージなんですけど、太陽って白っぽいけど、実は色んな光が入っていて、光の3原色って「赤」「青」「緑」で合わさると「白」

 

光が雨とかで反射して虹ができて本来の色が出てきたりするじゃないですか。

TrySailの3人も確かに「色」はあるかもしれないけど、輝いている「光」も個性的で、色んな色があって、僕たちはSai Outの「白」とか「朝日」から始まって、ふと出てくる虹のようにTrySail3人の色んな光の色を探して、それを見せてもらっているのかなーと思っていて。

 

色でなくて光って考えると、3人の笑顔だったり、声の輝きだったり、何よりも僕が大好きなものたちで。

光の3原色のように、光は合わさったら白くなるから、そんな光が集まったものが変わらないSai Outの「白」であってほしくて、そして、毎回ライブで歌われるたびに、違う光の輝きがあるのかなと思うと、この曲って本当に毎回聞きたいなって思ってしまう。

 

3rdライブで最後に歌われたのがSai Outでその時僕はあまりにも感動して言葉が見つらなかったんだけど。
Sai Outは色の曲じゃなくて、光の曲で、それが色んな光が集まった白い輝きだとしたら毎回この曲をライブで聞きたいな、またその光の海の航海へ連れていってほしいなってなりました。
コンパスはどこを示していて、どんな夢に連れていってくれるのかなーでも3人ならどんな夢も叶うと思いたいなーと


オリジナル。(幕張1日目)

「水たまり跳ねて、光散らす 笑顔の軌道まぶしくて」この歌詞が大好きなんですけど、名古屋公演で当たり前で当たり前じゃない光景をみれたこの曲で。

 

僕はずっとワインレッドのスカートの衣装で踊ってほしいなと常々言っていたんですけど、まさかそれが見れると思わなくてそれが嬉しくて。この曲のダンスや雰囲気が本当に映えていて素晴らしいなと思った光景。



それだけでもすごかったのに、何よりセンターステージと照明が素晴らしくて、上から照明が当たって、センターステージに3人の影が映っていて。
それが3人のダンスとシンクロして、すごく綺麗な影を作って、その影だけでもずっと見ていたいぐらいに綺麗で。

 

僕はオリジナル。のダンスって水面を跳ねているようなダンスが好きなんですけど、本当に水の上を跳ねているようで、その影がずっと映っているのが、水たまりの上をキラキラと鏡ように反射させて、踊るような3人の姿で。


それが、歌とシンクロして歌詞が綺麗に入ってきて、本当に感動してしまって、こんなライブができるのかなーと思うと素直に嬉しくて、本当に幕張公演2日間でも鮮明に残った記憶。

鐘の音が鳴り響いて、ピアノの音も綺麗で、本当にこの曲は音が綺麗だなーとなる曲。学校という特別もあり、でもそこを出ていこうとする姿も浮かんでいるのは、時に自分自身のオリジナルを探す旅のような気がする。


adrenaline!!

今まで、キャッチボールだったり、追い風だったり、色んな境界線を感じながらライブを楽しんできて、そんな僕たちと3人の明確な境界線がすごくなくなるような感じがする曲、でも確かに境界線はある曲。

 

すごく楽しくて、ただはしゃいでいて、それを返してくれている。そんな光景。
歌詞を見返していく中で、届かない人への思いを歌った片想いの歌でもあるなーと感じていて。僕たちとTrySailとの関係にも思えるような時間だなーと思ったりもして。

 

「ずっとまわる まわる 夢の中で 繰り返し君と踊った 揺れる景色 道は続く 通り過ぎる風に吹かれ」まさしくこのツアーだなと。

 

このツアーで何度も夢のような景色を見せてもらって、時間を過ごさせてもらって。僕の中では、本当にそんな一方通行の片想いのような思いをライブに持って行って、それをどこか返してくれるような旅で。

ずっと一方通行に想いを巡らせていって楽しいなって感じていたら。最後のサビに入

る前の「いつか君と約束した 願いの架け橋を渡って」をCD音源とは違う歌い方をしてくれて。
その後の「何度も超えていけるから境界線」でジャンプした時に、今まで夢で超えてきた境界線を、現実で超えてくれるような気がして、それがすごくニヤニヤしながらいつも眺めていて。


この歌詞のようにTrySail3人と同じ空間にて、めちゃくちゃ楽しんで、でもライブが終わってしまうと、夢から覚めるように現実に引き戻されちゃうんですけど。

その中には確かに3人の笑顔があって、声があって、僕の中での3人への好きの気持ちが残っていて。


その夢の中で、すごく大切なものをもらっているなって、その夢見せてくれる夢ではなくて、僕が見る夢だから、その気持ちは絶対また味わいたし。
また、3人に会いたいなって思いながら、何度でも見たい夢のような光景がTrySailのライブです。


WANTED GIRL

新生TrySailその言葉が似合う。
3人の個性が1曲にたくさん詰まっている。2人で歌うパートや個別のダンス。
そして、何より観客との掛け合い。


アニサマの記事でTrySailがファンを持って帰るといったけど、本当にファンの心を盗んじゃうよなーこの曲ってぐらい大好き。



これが僕の中の曲の栞たちでできた、曲の物語です。振り返ると本当に色んなものをもらったなーと思っています。何より3人それぞれの物語の栞もたくさん増えていて。

 

それはまた別々で書いたりしたので、割愛しますね。あくまでTrySail3人のお話を書きたかったので。
ただ1文ずつ、今回の僕の旅のメインテーマに合わせて書くとすれば。


雨宮天さん
「旅の先の光景を誰よりも見ていた。それは意図せず自分のためでもあり、TrySailのためだったりした。でも光景を見ていると足元の道は見えないものだった。それはとんでもなく坂道で、茨だったのかもしれない。でも雨宮天さんには大きな味方がいて、道しるべとなってくれた。今度も雨宮天さんは船首で僕たちを、TrySailの航海を引っ張り続けてくれる。何よりも彼女の声が、力がTrySailには必要だと感じた。」

夏川椎菜さん
「自分の好きな道を探したり、寄り道したり、導かれたような道を歩いたりした。多分彼女はTrySailでの道と、夏川椎菜での道を見つけた。また彼女はいろんな道に目移りするだろう。でも確かにその道は間違ってはいない道だと思った。そして、多分僕が好きになれる道なのかなとも思った。」

麻倉ももさん
「みんなが新しい道に進んでいくのをみていた。でも、焦ることなく同じ道を何度も繰り返して、丁寧に、丁寧に、歩いていった。そこで色んな新しい自分や、気づかなかったものを探していった。そうして繰り返し歩いた道の先に、新しい光景が見えていった。それは彼女が成長を感じられるような光景だった。また、ゆっくりと丁寧に、同じ道を繰り返していく。そこにはたぶん同じ道だとしても、毎回違う彼女の彩があると思う。」

なんとなーく、それとなーく伝われば。

 

 

この物語も終盤なのですが、そろそろ纏めようかなと思う。
この文を通して、何を感じてほしかったかというと、みなさんにとっての「栞」は見つかりました?ということだ。

 

TrySailを好きな人っていっぱいいると思う。その1人1人にとっての「栞」ってたぶん全く別物で。でもそれってたまに共有できたりするものでもある。

 

それは仲間と共有して気づいたり、深めたりして、どんどん自分の「栞」を増やしていくものだと思っていて、僕にとっては本当にそういうツアーだったと感じる。

 


普段何気なく聞いている曲が、特別になっていけばいいなって思うし。
そうやって自分の中でのTrySailの曲が作り上げていかれたら、それってロマンティックだなとも思ったりしていて。

 

そんなのは回数行かないと無理じゃないかって思う人もいると思う。
でも僕は、1回行った人でも、これから行く人でも、4年間行っていた人で同じだと思っていて。

 

例えば1stライブに行った人は、もう初めてライブで聞くTrySailの曲の感覚は味わえなかったりする。確かに始まりの曲を聴くのって特別だと思うけど。
僕は3rdライブからこれまでライブに行ってきていて、今の完成度のライブで初めて聞くYouthful dreamerだったり、Sail Outってどんな光景なのかなってすごく羨ましくて。


そんなそれぞれの初めては、その人にしか味わえないこと。
そんな1人1人の曲で得た「栞」を、たぶんめちゃくちゃ綺麗な「栞」を大事にしてほしいなって。何よりもTrySailが大好きな人だからそう思う。

この文を読んでみて、TrySailの曲を聞いてみて、浮かんできた光景は、聞けた声はなんですか?

おそらくそれは、あなたにとっての大切な「栞」になると思うので、次のライブまでに大切に挟んでおいてほしいなって。

 

そしてまたそこから物語を振り返るのも一興です。それは大切な旅の軌跡だと思うので。そんな自分にとってTrySailの曲の好きな光景が浮かんだら、それはたぶんあなたがTrySailにはまった証かもしれない。

 

そして、そんな独りよがりな、身勝手な自分だけの「栞」ときに投げかけるようなものが、時々返ってきたりするんです。それが、ライブの楽しさだと感じていて。

そしてもしかしたら僕たちが残した、伝えた栞の道しるべが、TrySailの道しるべになってくれたら最高だなって。

きっとファンの声は、3人の道しるべになるとそう思わずにはいられないからだ。

 


4年間好きな人にとっても、このツアーから好きになった人も、これからライブに行こうと思っている人も、フェスだけで楽しむ人も、その1曲が楽しいな、好きだなって思ってもらえると嬉しいなと。そしてTrySailのライブにまた足を運んで、自分の好きを探してほしいなと思う。


さてここで冒頭の歌詞がでてくる。みなさんお察しいただけただろうか?

「帰り道も君を想うのです。一瞬の連続が最高の楽譜になるように」

僕はライブの帰り道、ふと曲を聴いたとき、仲間と共有した時、想い返した一瞬一瞬、それが積み重なった時に、TrySailの楽曲の1つ1つが、自分自身にとっての最高の楽譜になっていく。

 

それが何より大好きだ。そして、TrySailが大好きになっていく。
だから、もし少しでも皆さんにこの文が届いたなら、自分だけの最高の楽譜を作っていってほしいなと思う。多分その楽譜には、TrySailへの好きを綴った、色んな音彩の音符がちりばめられているのじゃないかなと思いたい。



そして、ライブは思う存分楽しんでほしいなと思う。
「ワクワクしている今が一番大好き。」
そうだやっぱりTrySailのライブは本当に楽しいと、大好きが詰まっている。それが何よりも最高の瞬間だからだ。

 

 


                                    青P